過去ログ - アンパンマン「ばいきんまんはもういない」
1- 20
10:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 15:22:27.43 ID:Yu37ZZYbO
ぼくは煙突から飛び出し、出来る限りのスピードでバイキン城へ飛んだ。
辺りはだんだんと暗くなっていき、黒く厚い雲が空を覆い始める。
足下の花畑はごつごつとした岩場に変わり、湿気がまとわりつくようになった。

そして、ぼくは遠くのがけの上から、太く煙が上っているのを目にすることになる。
以下略



11:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 15:24:19.19 ID:Yu37ZZYbO
「ばいきんまん!中はどうなってるの?」

「うるさい!ちょっと扉が歪んで開かないだけだし、ちょっと故障してるだけなのだ!」

「やっぱり外には出られないんだね!」
以下略



12:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 15:25:43.25 ID:Yu37ZZYbO

「アンパンマン!」


ぼくを呼ぶ声が拡声器から聞こえる。
以下略



13:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 15:26:47.21 ID:Yu37ZZYbO
ばいきんまんの声が再び聞こえた。
でもそれは聞き間違いだと思いたかった。
ぼくはさっきよりさらに青ざめて、扉を力一杯蹴る。


以下略



14:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 15:28:39.98 ID:Yu37ZZYbO

「ばいきんまん!」

「お前が出来ないなら、おれさまがやるしかないな……」

以下略



15:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 15:29:50.81 ID:Yu37ZZYbO

「アンパンマン!大丈夫!?」

「メロンパンナちゃん……!ぼくを上に連れていって!」

以下略



16:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 15:31:13.13 ID:Yu37ZZYbO
ぼくたちは遅れて飛んできたアンパンマン号に乗り込んだ。
中にはジャムおじさん達とドキンちゃんが乗っている。
窓の外に広がるバイキン城の残骸を見て、ドキンちゃんは青ざめていた。
なにも喋らないドキンちゃんに、ぼくは起こったことの全てを話した。

以下略



17:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 15:32:43.33 ID:Yu37ZZYbO
その後、パン工場に戻ったぼくは、再び笑えるようになるまで、一日だけお休みをもらった。
今日はドキンちゃんも泊まるらしいけど、ぼくはもうドキンちゃんとは言葉を交わさなかった。
貰った休みを全て使って、ぼくは一日中ベッドに横たわる。
時間は思ったより速く進み、頭が真っ白なまま、次の日を迎えた。

以下略



18:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 15:34:11.11 ID:Yu37ZZYbO

「アンパンマン、もしやり直せるとしたらどうします?」

「えっ?」

以下略



19:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2016/08/23(火) 15:35:16.95 ID:Yu37ZZYbO

「最近どーもばいきんまんの様子がおかしくてですね〜。
なんか妙にごっついメカなんか作っちゃって、没頭してるもんですから、あー変だなーと思ったんですよ。
それでこの石のことを思い出して、ちょっと確認しに行ったら、赤くなっちゃっててビックリしたんですね〜。
しかもその間にバイキン城は無くなってるし、ドキンちゃんは塞ぎ混んでるでしょ?
以下略



107Res/140.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice