過去ログ - 麻子さんと世界における普遍的真実【ガルパンSS】
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名無しNIPPER
[sage]
2016/09/01(木) 21:49:40.89 ID:JyKRO6H6O
・地の文あり
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2
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/09/01(木) 21:51:10.64 ID:Q6TLHCto0
「いやーそれにしてもこの間はびっくりしたよねー。特に華!」
「ええ……本当に驚きました」
「まさか五十鈴殿が角谷会長の後を継いでこの学園の最高司令官に就任されることになるとは! 私も友人として鼻が高いでありますっ」
以下略
3
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/09/01(木) 21:51:48.92 ID:Q6TLHCto0
「だいたいそれをいうなら麻子だって同じで……あれ、麻子は?」
「風紀委員に反省文を提出しなければならないそうで……終わってから来ると、ご連絡が」
「冷泉殿……この前遅刻が帳消しになったばかりなのに……」
以下略
4
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/09/01(木) 21:55:25.75 ID:Q6TLHCto0
◇◇◇
「あの……いつなんですか? 麻子さんの誕生日って」
「9月……1日……」
以下略
5
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/09/01(木) 21:58:31.50 ID:Q6TLHCto0
「まっままま麻子!? びっくりするじゃんっいきなり現れたら!」
「私は普通に歩いてきただけだぞ。おまえらが話し込んでて気づかないのが悪いんだろ」
麻子は彼女のために空けてあったテーブルにトレイを置いて腰掛けた。
以下略
6
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/09/01(木) 22:00:50.43 ID:Q6TLHCto0
◇◇◇
放課後。
麻子が再び風紀委員に連行された(昼休みの反省文はまだ途中だったのに逃げ出してきていたらしい)のを幸い、麻子抜きの緊急会議を教室で開催する四人。
以下略
7
:
名無しNIPPER
[sage]
2016/09/01(木) 22:05:05.85 ID:Q6TLHCto0
「って、ケーキは私が作るって言ってんじゃんっ!」
沙織がびしっ!とみほにツッコミを入れる。
以下略
8
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/01(木) 22:07:12.38 ID:Q6TLHCto0
◇◇◇
困ったことになった。
何しろ、友達の誕生日プレゼントなんて一度も選んだことがない。
以下略
9
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/01(木) 22:10:47.65 ID:Q6TLHCto0
そうと決まれば電話だ。
「あ、お姉ちゃん? 今いい?」
『ああ、大丈夫だ。どうしたみほ、珍しいな』
以下略
10
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/01(木) 22:13:30.60 ID:Q6TLHCto0
自分に甘い人間を基準にするのは危険だと判断したみほは、それならばと対照的に厳しい人間に相談をもちかけることにする。
「あ、エリ……逸見さん? ちょっと聞きたいことがあるんだけど、私の友達に……」
と説明すると、
以下略
11
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/01(木) 22:15:48.63 ID:Q6TLHCto0
キーンという耳鳴りがようやくおさまってから、みほは再び考え込んだ。
エリカさんは厳しすぎて、そもそも情報を引き出すことすらできなかった。だったら、その中間ぐらいの人に相談するのはどうだろうか?
以下略
12
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/01(木) 22:19:39.23 ID:Q6TLHCto0
『まず最初にこのバイカル湖より深い思慮を持つ私に相談するなんて、なかなか分かってるじゃないのミホーシャ!』
みほから電話が来てご機嫌な様子なのは、プラウダ校のカチューシャ。
腹芸が得意とはいえないみほではあるが、いえ最初じゃなくて4人目ですと軽率に口にしたりはしない程度の慎重さは持ち合わせていた。
以下略
13
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/01(木) 22:21:57.85 ID:Q6TLHCto0
「こ、困りました……」
みほは悩んだ。ここまでそれなりの電話代と時間を費やしながら、有益なアドバイスが一つも得られていない。
人生における有益なアドバイスをしてくれそうな人として筆頭に思い浮かぶのは継続高校隊長のミカだが、そもそもミカは携帯電話というものを持っていない。継続の他の生徒が、「まースマホなんて拾ったとしてもすぐ売っちゃうからな〜」と発言したという噂もあるが、さすがにデマであろうと信じたい。
以下略
14
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/01(木) 23:05:32.35 ID:Q6TLHCto0
◇◇◇
さて決行の日曜日当日。
「「麻子(麻子さん)(冷泉殿)、お誕生日おめでとう(ございます)っ!!」」
以下略
15
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/01(木) 23:06:39.72 ID:Q6TLHCto0
「それよりケーキだ。ケーキを早く出してもらおうか」
「まったく風情がないなぁ。こういうのは先にプレゼント渡してからでしょ」
「プレゼントも……あるのか」
以下略
16
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/02(金) 00:20:43.55 ID:Krk4/ZLO0
このやり取りの間、ずっと後ろで真っ赤になってぷるぷると震えていたのがみほである。
「ええと、あの……西住殿?」
沙織、優花里、華と来て、当然次はみほの番ということになる。ところがその手には、当然あるべきもの──手渡すべきプレゼントに相当するもの──が握られていない。
以下略
17
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/02(金) 00:24:13.17 ID:Krk4/ZLO0
「ママ……?」
「はいっ。私、その、あんまり頼りにはならないかもしれないけど……麻子さんが困ったことがあったら、いつでも助けに行きます。寂しいときは、いつでも話し相手になります。辛いときには、いつでもこうやって抱きしめてあげます!……だからええと、その……」
あまりにも周りの反応が無いので、みほの言葉が尻すぼみになる。
以下略
18
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/02(金) 00:24:57.93 ID:Krk4/ZLO0
「みほさんがお母さんなら、私たちはお姉さんになるんでしょうか?」
ころころと華が笑う。
「ええーっ、手がかかりそうな妹だなぁ……まあしょうがないか、やることあんまり変わらなそうだし」
以下略
19
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/02(金) 00:26:23.34 ID:Krk4/ZLO0
◇◇◇
夕暮れの道を、麻子の祖母の家へと連れ立って向かう。
談笑しながら歩く優花里たちを横目に、みほの横についっと麻子が寄ってくる。
以下略
20
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/02(金) 00:27:57.69 ID:Krk4/ZLO0
◇◇◇
「こんな言葉を知ってる? ”互いに信じあう友こそ、人生において手に入れ得る最高最上の宝である”」
「い、いえ……初めて聞きました」
以下略
21
:
名無しNIPPER
[saga]
2016/09/02(金) 00:28:23.45 ID:Krk4/ZLO0
・間に合ったか微妙だけど終わりです
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