勇者「幼馴染がすごくウザい件」
1- 20
22: ◆qR6TCtkvbo[sage]
2017/03/15(水) 17:01:57.08 ID:Cyt3wLgz0
カケル「(ここまで来れば、大丈夫かな)」

陽が落ち始め、あたりを茜色に染め上げようとしているころ。
寂れた路地の一角にある廃墟じみた建物へと俺は駆けこんだ。
小屋そのものはシンプルな作りだ。構造は木材で囲まれており、正面にある扉と裏口がひとつずつ。
以下略 AAS



23: ◆qR6TCtkvbo[sage]
2017/03/15(水) 17:26:23.75 ID:Cyt3wLgz0
悪意を持った精霊。――通称、ゴブリンである。
精霊は大きく分けて四大元素の、土、水、火、風の四つに分類される。しかし、精霊種はそれだけではない。
ゴブリンのように魔に堕ちた亜種も存在する。
精霊がどうしてそうなるのかは魔王による影響が大きいとされるが不明な部分が多い。

以下略 AAS



24: ◆qR6TCtkvbo[saga]
2017/03/15(水) 18:05:54.05 ID:Cyt3wLgz0
ゴブリン「その眼、俺が……うぐぅっ!」

扉を突風が吹き飛ばしゴブリンを宙に浮かせている。
――切り裂く断末魔の叫びだった。四つん這いの姿勢のまま命からがら逃れた俺は、ミラと見つめ合う。

以下略 AAS



25: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/03/15(水) 20:37:09.69 ID:Cyt3wLgz0
- 城下町 宿屋 -

シン、と静まりかえった室内に熱いため息が漏れている。頑丈なはずの寝台が軋む音がする。
呼吸が荒く、ミラは小さく身体を震わせながら俺の布団に潜り込んでいた。

以下略 AAS



26: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/03/15(水) 21:04:30.34 ID:Cyt3wLgz0
カケル「(はぁ、身体がだるい)」
ミラ「師匠! そのパン私のですよ!」

翌朝、城下町の宿屋で目を覚ました。結局、あの後、俺はすぐに気を失ってしまいここで一泊することにしたらしい。
しかし、あの夢から目覚めるといつも身体がダルい。そして、なぜかミラは顔がツヤツヤとしている。
以下略 AAS



27: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/03/15(水) 21:38:54.52 ID:Cyt3wLgz0
ジョル「まぁ、賢者という例外も中にはおるが」
ベニ「あれは仙人みたいなもの。長生きできるだけ。伝説によると勇者はさらに独自に魔法を生み出した」
ジョル「合体魔法、ミナデインか」
ベニ「その威力は大地を割り、雲を裂き、百里先からでも見える光の柱だと本で読んだ」

以下略 AAS



28: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/03/16(木) 10:02:17.46 ID:KWdk4OjR0
- 魔王城 -

枯れ木がばかりの荒れ果てた荒野が見渡す限りの地平線まで広がっていた。
空にはワイバーンが無数に舞い、どんよりとした雷雲の下、ヒビ割れをしている大地は、長い間、雨すらも降っていないと思わせる。
大地に立ち入る者を嘲笑うかのように、奇声と鳴き声がこだまする。
以下略 AAS



29: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/03/16(木) 10:42:14.95 ID:KWdk4OjR0
揺れる蝋燭の火炎がナニカの形を淵作る異形に、魔王は目を細める。徐々に収束し、大きな塊を作ってゆく。

「魔王様、お目覚めでございますか」

炎の塊が喋った。その声は低く、しかし艶を持って禍々しい。異形のモノがヒトの形を作り終えると紫の髪を振り乱し、豊満な胸を両手で持ち上げ、口角をつりあげた女性が立っていた。
以下略 AAS



30: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/03/16(木) 16:08:15.95 ID:KWdk4OjR0
- 城下町 商店街 -

人の波をかきわけ、最初の時のようにはぐれないように注意をはらいながら大通りの屋台が立ち並ぶ通りを抜けると、レンガ作りの家が並ぶ閑静な住宅地区へと入った。
しかし、やはり王都だ。
ミルー村みたいなクソ田舎では、人に遭遇するのも骨が折れるというのにどこに行っても人がいる。
以下略 AAS



31: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/03/16(木) 16:29:29.09 ID:KWdk4OjR0
カケル「(奥義を出す時が、来たようだな……)」

そう、我が一撃必殺にして、ただ両手でハエを拍手で挟み潰す。その名も血塗られたブラッディフィンガー(ハエの血)
右から左に動いてるハエの気配を感じる。
く、くくく。余命はあと数秒だ。貴様の死因は、俺を不快にさせた。運が悪かったな……。
以下略 AAS



32: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/03/16(木) 17:17:23.68 ID:KWdk4OjR0
とりあえずここまで。
またこっち進めたくなった時にでも。


98Res/121.89 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice