25: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:24:38.32 ID:upUN87ha0
「響子ちゃん、大丈夫っすか……?」
やった本人が言うとはおかしいと沙紀自身わかっていたが、それぐらい響子は放心しているようだった。
「沙紀さん、ひどいです……あんなに激しく、うぅ……」
26: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:25:09.84 ID:upUN87ha0
「はぁ、は、ひっ……ひ、ぅ」
「はぁ、はぁっ……」
果たして何時間ほど響子と沙紀はまぐわっていたのか。お互いそれはわからないが疲れ切り、ベッドに折り重なっている状態からそれがどれだけ激しく密なものであったか想像は難くない。
27: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:26:52.78 ID:upUN87ha0
「くしゅん!」
「んぁ……?」
沙紀が目を覚ましたのは小さなくしゃみの音だった。ぼんやりとした思考の中で偶然、既に起きていたらしい響子と目が合った。
28: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:29:06.31 ID:upUN87ha0
「用意するのは一人分も二人分も一緒ですから気にしないでください。そんなに凝ったものは出来ないですけど」
「そこまで言うなら、お言葉に甘えますけど……」
「はい、それじゃゆっくりして待っててくださいね」
29: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:30:07.91 ID:upUN87ha0
夕食後、沙紀は満足げにお腹をさすっていた。
「いや、冗談じゃなくて本当にお嫁さんに欲しいって思いましたよ、うん」
「もう、恥ずかしいですよ」
30: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:31:14.29 ID:upUN87ha0
「ふぅ、終わったっす」
「ありがとうございました!少ししたらお風呂行きましょうか?」
「そうっすね。うんしょ、っと」
31: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:31:54.73 ID:upUN87ha0
「沙紀さん、だめです、よぉ……お風呂、行かないと……」
そう言いながら響子は全く抵抗しない。それどころか益々寄り掛かってくる様だ。
「響子ちゃん、こっち向いて」
32: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:33:04.28 ID:upUN87ha0
翌日、大体正午過ぎの時間帯。事務所の一角に沙紀とプロデューサーの姿があった。
「体調不良か。昨日は一緒だったんだろ?沙紀は大丈夫なのか?」
「ア、アタシは大丈夫っす。はい」
33: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:33:56.76 ID:upUN87ha0
「はぁ、本当情けない。なんて謝ればいいんすか、これ……」
女子寮の廊下をトボトボ歩きながらため息を何度もついていた。
「いくら夢中だからってキスマーク残すって……いやいやいやありえないでしょ」
34: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:34:27.43 ID:upUN87ha0
「そんなに謝られたら何だか、嫌々つけちゃったみたいに聞こえて嫌です……せっかく、せっかく沙紀さんと恋人になれたと思ったのに」
「響子ちゃん……」
沙紀は心の中で今日何度目になるかわからない後悔と懺悔をしていた。結局謝りたいのは自身の保身でしかなく、響子のことを全く考えていなかったのだ。
35: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2017/05/07(日) 01:35:37.98 ID:upUN87ha0
読んで頂きありがとうございました。
また次に何か書いた時はよろしくお願いします。
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