1: ◆RDtBw.I80b8Q[saga]
2018/12/12(水) 05:05:45.83 ID:KEgMFqga0
星と翼のパラドクスの二次創作SSです。
地の文おもっくそアリ。亀さん更新予定ですが、ちゃんと完走できるよう心がけます。
starwing.jp
ゲーセンで好評稼働中!キミもアズワンと空を飛ぼうぜ!!
2: ◆s.EY1t64F4og[sage saga]
2018/12/12(水) 05:08:44.97 ID:KEgMFqga0
なんかRに飛ばされちゃったみたいですがそのまま続けます。
3: ◆RDtBw.I80b8Q[saga]
2018/12/12(水) 05:13:37.65 ID:KEgMFqga0
緩やかな水の流れの中で、波に体を揺さぶられる様な感覚に囚われる。
気がつけば俺は暗闇の中に居た。確かに瞼を開いているはずなのに、一向として外の景色は見えてこない。
それに酷く体が重い。まるで全身の血が鉛に変わってしまっのたかと思える位に。
4: ◆RDtBw.I80b8Q[saga]
2018/12/12(水) 05:15:17.00 ID:KEgMFqga0
「ちょ...え?ここ、何処?」
それが口を開けて、搾り出した我が第一声である。ここが自分にとって全く身に覚えのない場所だからだ。
とりあえずここに至るまでの経緯を思い出そう。そう、アレは確か...
5: ◆RDtBw.I80b8Q[saga]
2018/12/12(水) 05:18:22.26 ID:KEgMFqga0
「うおっ」
「きゃあ!」
突如として爆音が鳴り響き、砂煙が視界を遮る。あまりの衝撃に俺と彼女はその場に倒れこんでしまった。
6: ◆RDtBw.I80b8Q[saga]
2018/12/12(水) 05:19:44.89 ID:KEgMFqga0
「狭くて悪いわね、元々一人用なの」
「いや、大丈夫。うん」
現在、俺は彼女を膝の上に載せている状態である。
7: ◆RDtBw.I80b8Q[saga]
2018/12/12(水) 05:21:41.37 ID:KEgMFqga0
「...結構ピンチ?」
彼女は俺のその言葉に自称気味に笑うと、
8: ◆RDtBw.I80b8Q[saga]
2018/12/12(水) 05:22:47.98 ID:KEgMFqga0
意外にも早くその時は来た。来てしまった、というのが正しいのかもしれないが。
ヴゥン
シャーリー「迷彩が切れたわ。衝撃に備えて!!」
9: ◆RDtBw.I80b8Q[saga]
2018/12/12(水) 05:24:31.34 ID:KEgMFqga0
シャーリー「...んっ」
膝元で彼女が震える。どうやら涙がこらえられなくなったみたいだ。
よく見れば俺よりも幼いであろう彼女が、死に直面しているのに恐怖を感じ無い訳がないのだ。
10: ◆RDtBw.I80b8Q[saga]
2018/12/12(水) 05:25:18.80 ID:KEgMFqga0
シルバー・ウォーリアー『シルバー・ウォーリアー、システムを起動します。登録アズワン、翔、認証完了しました』
「え?」
11: ◆RDtBw.I80b8Q[saga]
2018/12/12(水) 05:26:17.04 ID:KEgMFqga0
「うおおおお!?シャーリー、やばい、こrえ、どうすればいいの!?」
シャーリー「...」
12: ◆RDtBw.I80b8Q[saga]
2018/12/12(水) 05:27:41.17 ID:KEgMFqga0
「くそッ。しつこいなぁ!」
OP『おちついて!操縦舵の左ボタンで回避を...』
13: ◆RDtBw.I80b8Q[saga]
2018/12/12(水) 05:33:56.39 ID:KEgMFqga0
「はぁ...」
OP『ちょっと、本当に全部撃墜するなんて...キミ、一体何者?』
14: ◆RDtBw.I80b8Q[saga]
2018/12/12(水) 05:34:32.14 ID:KEgMFqga0
一先ず終了。また書き溜めます
15:名無しNIPPER[sage]
2018/12/12(水) 10:07:13.59 ID:Vb9LTY1QO
スレタイ見てだべーぬだと思ったらやっぱりだべーぬだった
待っててやるから、また書きなさいよね
16: ◆RDtBw.I80b8Q[saga]
2018/12/12(水) 13:51:36.65 ID:KEgMFqga0
画面左下に映し出されているレーダーに、赤い点が一つ現れる。
急に出現したそれは、恐るべき速さでこちらに急接近している事が分かった。
OP『フルドライブでそこから離脱して、早く!』
17: ◆RDtBw.I80b8Q[saga]
2018/12/12(水) 13:52:52.79 ID:KEgMFqga0
息も絶え絶えと言った感じで彼女から出されたのは、
シャーリー「いい?よく聞きなさい。おそらく奴らの狙いはお前よ。だから、おとなしく向こうに投降すれば直ぐに命までは取られないはず」
18: ◆RDtBw.I80b8Q[saga]
2018/12/12(水) 13:53:30.75 ID:KEgMFqga0
「カーディナルのパイロットか」
ナギ『イ・リアスタ帝国所属のナギです。どうぞお見知りおきを』
19: ◆RDtBw.I80b8Q[saga]
2018/12/12(水) 13:54:16.26 ID:KEgMFqga0
腹の足しにもならない糞みたいな会話を繰り広げながらも、俺は次に何をすべきかを考える。
一番の問題はシャーリーの容態だ。先程から肩で息をしている状態で、右腕にかけての裂傷も酷い。
このままでは、彼女は出血多量で死んでしまうだろう。
20: ◆RDtBw.I80b8Q[saga]
2018/12/12(水) 13:54:56.58 ID:KEgMFqga0
画面の向こう側にいるナギは、そうですねえ、と気の抜けた返事をすると、
『まあ、僕が"今回"頼まれた仕事は正体不明のアズワンであるあなたを帝国に連れて行くことだけですので』
『そちらのもう一人のアズワンについては与り知らぬ事です』
21: ◆RDtBw.I80b8Q[saga]
2018/12/12(水) 13:55:23.48 ID:KEgMFqga0
シャーリー「ちょっとお前、一体何を...」
シャーリーが心配げにこちらを見つめる。彼女の目にはもう出会った頃の破棄は宿っていなかった。
こんなところで死なせてたまるか。そもそも、彼女が怪我をしたのは俺を助けたからじゃないか。
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