【グラスリップ】透子「かけるくん?」
��
↓ ��
1- ��
覧 ��
板 ��
20
116:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/15(月) 10:40:01.89 ID:SWPDcXJr0
*
街のあちこちを歩いて回った。
透子がずっと住んできた街。
117:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/15(月) 10:42:02.65 ID:SWPDcXJr0
*
最後に訪れたのは、学校だった。
(……ここでどうする?)
118:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/15(月) 10:49:05.03 ID:SWPDcXJr0
*
透子が雪を見たという、美術準備室。
何か手がかりがあるとすれば、残るはここだけだった。
119:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/15(月) 10:51:03.96 ID:SWPDcXJr0
「駆くんも、やっぱりここに来てたの?」
「ここに来れば、《未来の欠片》が聞こえなくなった理由がわかるかもしれないと思って」
この期に及んで《未来の欠片》を引き合いに出すあたり、俺はどうしようもない意気地なしだ。
120:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/15(月) 10:57:39.24 ID:SWPDcXJr0
「――ご両親に聞いた」
返ってきた答えはシンプルなものだった。
言いたいことはいくつもある。しかし、それらは透子の顔を見た瞬間に全部どこかへ行ってしまった。
121:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/15(月) 11:02:57.73 ID:SWPDcXJr0
「……駆くんが……」
俺?
「駆くんが、その中で……私に――っ」
122:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/15(月) 11:07:42.05 ID:SWPDcXJr0
「確かに……俺たちが見たり聞いたりしていたものは、未来じゃなかったかもしれない」
俺の《欠片》が、俺の淡い期待や願望をアンプのように増幅させていたように。
「だけど今、君は窓の外に冬の景色を見ている」
123:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/15(月) 11:11:05.34 ID:SWPDcXJr0
「そう。それに――」
俺は、透子に、一歩近づく。
降りしきる雪の中にいるという、透子。
124:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/18(木) 09:39:32.52 ID:OU1b3DXA0
†
『一緒に花火を見に行こう』
夏祭りの前日、俺はみんなとそう約束した。
125:名無しNIPPER[saga sage]
2019/04/18(木) 09:45:21.43 ID:OU1b3DXA0
<第11話 ピアノ>
窓の外の景色が、照明をゆっくりと落としていくように、薄ぼんやりと明度を失っていく。
美術準備室の中で、俺と透子は棚に背中を預け、並んで座っていた。
171Res/212.06 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20