【グラスリップ】透子「かけるくん?」
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19:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/04(木) 00:00:56.70 ID:dmglIwuH0
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クーラーの効いた室内から外に出た瞬間、痛いほどの日差しが肌を焦がした。
「暑い……」
20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/04(木) 00:08:18.77 ID:dmglIwuH0
言いながら、俺は透子の反応を伺う。
すると、彼女はどういうわけか瑣末なことをぶつぶつと呟き始めた。
「……謝るってことは、誰にも聞かれてないと思ってお風呂場で歌を歌ってたり、いや、そんなことより、まさかテストの点、呟いてないよね……」
21:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/04(木) 00:14:57.31 ID:dmglIwuH0
「……こないだの祭りの日」
彼女を不安にさせないよう、俺はなるべく穏やかな口調で、そう話を続けた。
「俺は初めて《映像》と《声》――両方の合わさった《欠片》を見た」
22:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/04(木) 00:27:19.72 ID:dmglIwuH0
「幻覚のようなものが見えるとき、何かきっかけがあるだろう?」
「……うん」
「それがあると、たぶん見えやすい」
23:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/04(木) 00:35:01.58 ID:dmglIwuH0
どうする――?
素朴な質問に、俺は虚を衝かれた。
俺にとって《未来の欠片》は、それ自体が目的であって、何かを為すための手段ではない。
24:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/04(木) 00:38:09.78 ID:dmglIwuH0
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家に帰ってからも、透子の問いに対する明確な答えは出なかった。
考え過ぎで疲れた頭をすっきりさせようと、俺は海沿いを走ることにした。
25:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/04(木) 00:41:09.60 ID:dmglIwuH0
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次の日の夕方、家の電話が鳴った。
「はい、沖倉です」
26:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/07(日) 10:02:17.87 ID:4h98r15f0
†
山登りは、元々は父さんの趣味だった。
子供の頃は、正直、父さんとの山登りにはあまり気が乗らなかった。
27:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/07(日) 10:07:02.95 ID:4h98r15f0
<第3話 ポリタンク>
『あ……今の――』
初めてガラス球越しに逆さまの風景を見たときのように、透子は《未来の欠片》が実際に『未来の欠片』であることに感じ入っていた。俺はそっと手を取るように、うん、と肯定し、話を本題に――透子が未来が見たいと言い出した件に――戻す。
28:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/07(日) 10:12:50.32 ID:4h98r15f0
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『YATAGLASS
studio』
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