655: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/17(日) 22:25:52.87 ID:DJC40sPbO
「……それじゃあそうだね……学園艦の底の方、上じゃ大洗のヨハネスブルグと呼んでるって話だけど……ま、桃さんがなんとかしてくださっおかげで今はマシだけど、昔はほんとそのままだったね。ほんと数年前までは」
「数年前、までですか」
656: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/17(日) 22:27:25.96 ID:DJC40sPbO
「……話が早いのは、こういう時はいいのか知らないけど……まぁ、当たりだろうね。私の店は、金を求める派閥対立の立派な舞台だった」
やはり……そして、元々の疑問の解決になる鍵も、きっとここにある
657: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/17(日) 22:44:38.00 ID:nhXQpGdt0
「……さて、だいたいこんなもんかね。こんな世界にいたら、冷酷にやるやり方も覚えるってものさ
……でも……お銀が……お銀が死んじゃった時は……流石に……」
658: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/17(日) 22:57:45.27 ID:nhXQpGdt0
ある程度続いた爆撃が終わってから1分くらい過ぎた後、周りを警戒しながら地下室から顔を出した。家は爆撃によって大きな損害は出なかったらしく、普通に開けたままにしていた窓から外に出る事ができた
「……音はしてたけど、直接はされなかったのかね?」
659: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/17(日) 22:58:15.47 ID:nhXQpGdt0
とにかく音の鳴る方へ向けて歩き始めた。ここでの爆撃はもう終わったようだが、中心部からはまだ爆発音が聞こえる。それも外に出てから2分もしない内に収まっていた
「どこでやってるんですかね?」
660: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/17(日) 22:59:41.72 ID:nhXQpGdt0
だが待っている間に状況は変わった。一際目立った音が迫ってきていたのだ
場所は中心部の方からだ
661: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/17(日) 23:00:15.46 ID:nhXQpGdt0
トンプソンのマガジンを抜き、マガジンポーチから新たなマガジンを取り出して装填する。引き金に指をかけ、戦車をできるだけ引き付けている
口が渇く。先程の2人を狙う時より鼓動は激しい気がした。私がやろうとしているわけじゃないのに
662: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/17(日) 23:16:27.47 ID:nhXQpGdt0
「ふぅ……」
水はないがまた一息つく
663: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/17(日) 23:18:45.69 ID:nhXQpGdt0
カトラスさんが先に飛び出した。私も続いて飛び出していく。目当ての車輌目指して
しかしその時すでに、顔を上げると車長は自動小銃、自分たちと同じトンプソンの銃口をこちらに向けていた
そして私だけそれに気づいてしまったのだ
664: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/17(日) 23:53:33.39 ID:nhXQpGdt0
その時腰の四角錐型の爆弾が脇から顔を出しているのが目に付いた。それと車の引き出しから偶々見つけた車の鍵
それらを見た時、頭にある計画が浮かんだ。それを実行すると後戻りはできない。しかし左足からの出血を見て、心を決めた。涙なんか引っ込んだ。この残されたわずかな命を懸けて、黒森峰に一矢報いると
それが大洗の優勝に貢献するかはわからない。しかしそれに近づくと信じた。右足にはかろうじて力が入ることを確認して、鍵を差し込みエンジンを入れる。エンジンは適宜整備されているらしく、かかりがいい
665: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/11/17(日) 23:54:01.92 ID:nhXQpGdt0
第74回戦車道大会公式記録
大洗女子学園犠牲者
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