30: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:24:42.76 ID:EqlApZsio
シルフ、ソフィア、ハバー家一行はムート区の関所を抜けてクラフト区の中央広場へ向かっていた。
身分証を見せられた関所の衛兵はソフィアの存在に大層驚いたが、シルフ達が事情を説明すると快く通した。
関所から歩けばすぐに中央広場があり、ヘルト連合王国の中で最も広い広場となる。
この広場は布告や祭りと様々なイベントに使われるが、そうでない場合は大抵市場が開かれ露天商の場所の取り合いとなる。
日用品、雑貨、家具、アクセサリー、食品、200平米程度の土地にぎっしりと出店がひしめき合っている。
31: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:25:47.26 ID:EqlApZsio
「カーリア、新しい本を買ってあげよう。
おじいちゃんと一緒に見て回ろうかの?」
「姫も一緒にいくの!」
32: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:26:45.01 ID:EqlApZsio
「姫様、その本がお気に召しましたか?」
「うん、かわいい…」
「では、その本を私からプレゼント致しましょう」
33: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:27:44.64 ID:EqlApZsio
「はい、ありがとね。
えー、銀貨五枚、頂戴しますよ」
「姫様、これをご主人に」
34: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:29:50.64 ID:EqlApZsio
ハバー家一行が本屋の買い物を終えるまで、シルフとソフィアは本屋の外で待つことにした。
途中、通りかかった女道化師が薬草の花の押し花と花蜜の飴を手渡してきた、どうやら薬の宣伝を請け負っているらしい。
残念ながら食品をそのままソフィアに食べさせる訳には行かなかったので、飴はシルフが預かった。
ソフィアが上機嫌に本と栞と押し花を眺めていると、ハバー家一行が店から出てきた。
35: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:32:14.36 ID:EqlApZsio
「おや、姫様も本を買ったのですか?」
「うん、シルフが買ってくれた」
「あら、どんな本ですの?」
36: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:33:05.63 ID:EqlApZsio
本の話題が尽きたところで、エドゼルが腹を叩いて進言した。
「さてと、そろそろ腹が減ったね。
どこかで食事しよう!
37: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:33:48.40 ID:EqlApZsio
中央広場からクラフト区の関所まで長くまっすぐ伸びる大通りからやや奥まったところにその店はあった。
黄色レンガの平屋、オレンジの看板にフライハイトの店名、ただしドアに準備中と書かれた木の板がぶら下がっている。
「あれ、閉まってるのかな」
38: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:34:32.69 ID:EqlApZsio
「ほっほ、年寄りにはちと洒落っ気が強すぎかのう」
「綺麗なお店ね、全然煙たくなくて嬉しいわ」
「ありがとうございます!
39: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:35:15.60 ID:EqlApZsio
「空いているお席にどうぞ…」とウェイトレスが声を掛けて、ルイーサにメニューの説明を再開しようとした。
「おい、注文」
40: ◆swglAuXS56[sage saga]
2020/02/24(月) 23:36:04.25 ID:EqlApZsio
「なんの騒ぎだ?」
開け放されたままの店の出入り口からコックコートを着た青年が入ってきた。
食材で膨らんだ麻袋と格好から、この店の店主だろう。
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