高森藍子が一人前の水先案内人を目指すシリーズ【ARIA×モバマス】
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15: ◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 18:57:57.91 ID:b+VIQ/E60
「……ん?」

私がゴンドラを漕いでいると、後ろから女の子の声が聞こえてきた。後ろの方を振りむこうとしたのだが、バランスを崩すのが怖くてできなかった。どんどんその音源が近づいてくる。そして、もう一隻のゴンドラが私のゴンドラのすぐ隣にやって来た。

「よ〜よ〜彼女〜お茶でもしない?」
以下略 AAS



16: ◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 19:00:05.77 ID:b+VIQ/E60
「なるほど、そういうことだったんですね……」

連れられたカフェでカフェラテをすする。昼間は寒いということを感じない季節ではあるが、温かいカフェラテはそれだけで幸せをおすそわけしててくれる感じがする。

「ごめんなさい!私たち、どうしたらいいかわからなくって……」
以下略 AAS



17: ◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 19:02:50.37 ID:b+VIQ/E60
「……さっきも思ったんですけど、どうして私の名前を?」

私は気になって二人に尋ねてみた。

「ああ、それは、私たちの先輩が教えてくれたからだよ」
以下略 AAS



18: ◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 19:04:47.88 ID:b+VIQ/E60
「あ、いっけない!」

しばらく談笑を続けていた私たちに出来た、ほんの隙間。あずきちゃんが腕時計をふと見てからそう叫んだ。

「どうしたのです、あずき殿?」
以下略 AAS



19: ◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 19:06:52.98 ID:b+VIQ/E60
その夜。私は今日あった出来事をアイさんに話した。

「……それで、また明日って言って、別れたんです」

「……あずさとアーニャ、そんな話してたんだ」
以下略 AAS



20: ◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 19:09:22.65 ID:b+VIQ/E60
高森藍子「水没の空・雨雲の街」


前略

以下略 AAS



21: ◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 19:10:34.37 ID:b+VIQ/E60
というわけで。街から水が引くまでの期間は、お店も開店休業状態です。このアクア・アルタが終わると、ネオ・ヴェネツィアに本格的な夏が訪れるそうです。マンホームの日本で言う、梅雨のようなものかもしれません。


二階のテラスでアイさんと何を話すでもなくのんびりと過ごしていると、電話が鳴り響いた。私は急いで受話器を取りに向かった。

以下略 AAS



22: ◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 19:11:54.72 ID:b+VIQ/E60
いったいどのくらいの時間がたったのかわからないほどのまどろみの中。急に耳慣れた声が聞こえてきた。それは、最近お友達になったばかりの声だった。

「藍子ちゃ〜ん!」

「……ふえ?」
以下略 AAS



23: ◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 19:13:16.88 ID:b+VIQ/E60
「あ、ここ、水路が近いから、気を付けてね」

「わかった」

あずきちゃんを先頭に、ズンズント進んでいく。水先案内人の制服は足首の長さまで布があるので、片手で裾が濡れないように布をたくし上げながら、もう片方の手でアリア社長の乗るミニゴンドラの紐を引く。
以下略 AAS



24: ◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 19:15:28.59 ID:b+VIQ/E60
「ほら、ここが姫屋の支店だよ!」

あずきちゃんが指さす先には、大きくて立派な建物がそびえ立っていた。

「普段はここの寮で生活してるの。さ、入ろう!」
以下略 AAS



25: ◆jsQIWWnULI
2020/08/08(土) 19:17:50.38 ID:b+VIQ/E60
「支店長は頭が固いよ!」

あれから、あずきちゃんは制服を渋々元に戻した。

「もうちょっと自由に着たって良いじゃんねぇ」
以下略 AAS



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