過去ログ - 唯「まじーん、ごー!」
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2010/10/24(日) 15:15:30.08 ID:MHLJUp.0
 第一話

 宇宙世紀0079――人口爆発した地球人類はその大半が幾多のスペースコロニーに移住して数十年が経過していた。

地球 桜ヶ丘高校

唯「はう〜、やっぱりムギちゃんのケーキはおいしいねぇ〜」

紬「うふふ、どうもありがとう、唯ちゃん」

梓「うぅぅ〜、今日も結局練習できなさそうです……」

律「もう諦めろって、あずさぁ〜」

梓「澪先輩はこれでいいんですかっ!」

澪「そ、それはやっぱり……その」

律「おやおやぁ、澪ちゃんはケーキがいらないみたいですなぁ?」

澪「なっ、何するんだよ、律っ!」

律「ほほほ、つかまえて御覧なさい、み〜おちゃ〜ん」

澪「りつぅ〜!」

唯「ムギちゃぁ〜ん、おいふぃよぉ〜!」

紬「うふふ」

梓「ああぁ〜……」

 律が奪ったケーキを追いかけて澪が立ち上がったとき、

 ドゴォォォォォォォン!


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2010/10/24(日) 15:19:36.81 ID:MHLJUp.0
 轟音と地震が桜ヶ丘高校を襲った。

 ドゴォォォォォォォン!

澪「うわぁぁぁっ!」
以下略



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2010/10/24(日) 15:20:12.64 ID:MHLJUp.0
 ギャオォォォォォォォォォン!

澪「こっ、今度はなに! 鳴き声!?」

 唯と紬が窓のほうへ向いた。
以下略



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2010/10/24(日) 15:20:51.64 ID:MHLJUp.0
唯「あずにゃん!」

梓「なんですか、唯先輩!」

唯「むったんを忘れちゃダメだよ!」
以下略



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2010/10/24(日) 15:22:15.47 ID:MHLJUp.0
 桜ヶ丘高校は地下が緊急時のシェルターになっている。五人はそこに逃げた。

さわ子「あ、唯ちゃんたち。無事だったのね」

律「はい、澪がまだ腰抜けてますけど」
以下略



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2010/10/24(日) 15:23:15.15 ID:MHLJUp.0
 唯の家の近所

ガラダK7「ぎゃおぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!」

憂「おばあちゃん、だいじょうぶ?」
以下略



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2010/10/24(日) 15:23:46.82 ID:MHLJUp.0
憂「お姉ちゃん! どうして!」

唯「憂とおばあちゃんを迎えに来たんだよ!」

おばあちゃん「おぉ、唯ちゃん、よく来てくれたねぇ」
以下略



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2010/10/24(日) 15:24:52.21 ID:MHLJUp.0
さわ子「悪い人って、もしかして今外で暴れている……」

おばあちゃん「それはわからない……でも、この町に危険が迫ったとき、唯ちゃんを研究所に案内しろと私は言われたんだよ」

唯「私を、おじいちゃんが……?」
以下略



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2010/10/24(日) 15:25:20.44 ID:MHLJUp.0
 唯が憂を、さわ子がおばあちゃんを助け起こして、四人は地下への階段を下りていく。

唯「憂、だいじょうぶ?」

憂「うん……頭が少しぼーっとするけど、平気だよ」
以下略



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2010/10/24(日) 15:27:51.45 ID:MHLJUp.0
「さぁ唯! マジンガーZの頭部のパイルダーに乗り込むのだ!」

唯「……憂、ちょっと行ってくるね」

憂「うん、気をつけてね、お姉ちゃん」
以下略



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2010/10/24(日) 15:28:16.61 ID:MHLJUp.0
「さぁ、唯、マジンガーZを出撃させるぞ!」

唯「う、うん!」

 汗ばむ手で唯は操縦桿を握りしめた。
以下略



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2010/10/24(日) 15:31:13.23 ID:MHLJUp.0
あしゅら男爵「くくく……ふははははははは! ドクター・ヘル様が唯一恐れるというロボットがどんなものかと思えば、馬鹿なガキが一人乗っているだけではないか!」

唯「なにおう! 変な声のやつめ!」

あしゅら男爵 「くくく……いいだろう、このあしゅら男爵が相手をしてやる! ゆけぃ! ガラダK7!」
以下略



13:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/24(日) 15:32:36.10 ID:MHLJUp.0
ガラダK7「ぎゃおぉぉぉぉぉぉん!」

唯「うわぁぁぁ! ぐらぐら揺れるぅ! おじいちゃん、どうしたらいいのぉ!?」

 機械獣がマジンガーZに張り付いて前後に揺さぶる。頭をぶつけないように腕を広げた唯の指がコクピット内のボタンをいくつか押した。
以下略



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2010/10/24(日) 15:34:30.02 ID:MHLJUp.0
 あしゅら男爵がいなくなった後の桜ヶ丘高校

律「唯! 無事だったか!」

唯「あ、りっちゃーん!」
以下略



15:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/24(日) 15:35:57.05 ID:MHLJUp.0
 斉藤執事が運転する車に乗った唯、澪、律、紬、梓、さわ子、憂の七人が降りたのは、一見するとだだっ広いだけの更地だった。

さわ子「ここって、ムギちゃん家の土地だったのね」

律「でも、研究所どころか何も見えないぜ」
以下略



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2010/10/24(日) 15:38:53.02 ID:MHLJUp.0
 光子力研究所 内部

紬「光子力研究所は地球連邦極東支部の臨時司令室も兼ねているの」

 廊下を先頭で歩く紬が詳しく説明しながら歩き、唯たちはその後ろに続いていく。
以下略



17:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/24(日) 15:40:02.82 ID:MHLJUp.0
梓「えっ!? あのちょっとダンディな人が澪先輩のお父さん!?」

紬「えぇ、光子力研究所の所長でもある秋山弦之助教授よ」

秋山「どうも、お久しぶりです。紬お嬢様」
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18:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/24(日) 15:42:16.45 ID:MHLJUp.0
田井中「はははは、君が兜十蔵博士が話していた平沢唯くんかい? 娘がいつも世話になっているね」

唯「いやぁ、それほどでも〜」

律「世話された覚えないんだけど! つうか何でオヤジがこんな立派な研究所で働いてんだよ! 土木作業員かと思ってたよ!」
以下略



19:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/24(日) 15:44:24.15 ID:MHLJUp.0
秋山「兜博士のいなくなった研究所で古株だった私と田井中が研究所の責任者として跡を継ぎ、最近になってようやく採掘用巨大人型ロボットの試作機が完成したのだが……」

さわ子「それをどこからか聞きつけて、あのあしゅら男爵という人が来たのね」

田井中「その通りだ。あしゅら男爵のバックにいるのがドクター・ヘル。彼は兜博士のライバルとも言える人物で、とても優秀な科学者だったのだが、研究の最終目的は究極の戦闘兵器を開発することだったんだ」
以下略



20:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/24(日) 15:48:00.38 ID:MHLJUp.0
唯「おじいちゃんは、マジンガーZを悪用されたくなかったんじゃないかな……」

律「悪用ったって、連邦政府なんだからさ」

田井中「律、ちょっと」
以下略



21:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2010/10/24(日) 15:49:55.43 ID:MHLJUp.0
秋山「うむ、そこで平沢くんにお願いがあるのだが……」

唯「何ですか?」

秋山「今日のようにドクター・ヘルは様々な手段で光子力研究所を襲うだろう」
以下略



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