過去ログ - 梓「君にしか聞こえない」
1- 20
1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 01:06:56.36 ID:iPhPIt55o
乙一の小説&映画「きみにしか聞こえない/Calling You」の唯梓パロです。
唯高校1年、梓中学3年
一部のキャラ設定が改変されてます
梓の制服はアニメ1期8話参照

※シリアス注意


2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 01:07:28.35 ID:iPhPIt55o
――横浜市内、とある中学校

prrrr

教師「誰だ?授業中に携帯鳴らしてる奴は!」
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 01:07:57.11 ID:iPhPIt55o
―― その日の帰り道、通学路の途中の公園

prrrr

梓(また携帯の音だよ。どこに行ってもこの音ばかり……)
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 01:08:37.83 ID:iPhPIt55o
 家に帰ってからその携帯を色々弄ってみた。
 ボタンを押すと音が出たり光ったりするんだ……案外凝った作りなんだなぁ。
 携帯持ちになったと思っている私はささやかな優越感を持って、自分の机の引き出しの中にそっとしまった。

―― 翌日・学校
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 01:09:20.87 ID:iPhPIt55o
 すぐに飛び起きて辺りを見回す。
 カーテンの向こうでは保健室の先生が黙々と机に向かって仕事をしている。
 先生の電話じゃない……やっぱりだ、やっぱり私にしか聞こえてないんだ。
 そしてその音の出所は私のすぐ目の前、枕元にあった。
 枕元で私の目が見た物、それは昨日拾った携帯が音を出して光を放っている光景だった。
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 01:10:09.18 ID:iPhPIt55o
 そこまで言おうとした時、机に向かっていた保健室の先生が立ち上がって歩き出した。
 こんな場所で電話なんかしてるのバレたらまずいと咄嗟に考え、携帯を背後に隠す。

『もしもーし?もしもし、聞こえてるのー?』

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 01:10:44.65 ID:iPhPIt55o
 ガチャリ

梓『あっ!先生がくる』

?『先生?君、もしかして学生さんなの?』
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 01:11:37.07 ID:iPhPIt55o
―― 中野家

 家に帰ってすぐに自分の部屋の引き出しを開けるとそこには何事もなかったかのようにおもちゃの携帯が鎮座していた。
 やっぱりさっきのは幻聴だったのかな……だとしたらあの唯って人はなんだったんだろう、私の想像の産物だったとでもいうのかな。
 とにかく、電話が掛かってくる5時まで待ってみよう。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 01:12:34.14 ID:iPhPIt55o
梓「もしもし、中野ですけど」

純『おっ、梓、ひっさしぶりー!元気してた?』

梓「純!?純なの!?」
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 01:13:32.19 ID:iPhPIt55o
 ここで私はおもちゃの携帯を拾った時の事、その後、唯という人からの頭の中の携帯着信の事、その唯という人が架空の人なのか現実に存在する人なのかどうか分からない疑問、全てを話した。

純『うーん、なるほどねぇ』

梓「やっぱり私の空耳だよね。こんなの非現実すぎるし」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 01:15:04.63 ID:iPhPIt55o
 我が家は両親が遅くまで仕事に出ていて家では私が1人でいる事が多い。
 だから夕食も自分で用意しなきゃいけない。
 いつも1人で食事をするけど、それが変だとも寂しいとも思わない。
 だってもう慣れっこだし、それにこうして誰にも関わらないで1人でいるのが一番落ち着くから。

以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 01:15:45.70 ID:iPhPIt55o
梓『もし……もし?』

唯『おっ、繋がったー!梓ちゃんだよね?私だよ、さっき話をしてた唯だよっ!聞こえるよね?私の声』

梓『聞こえてますよ』
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 01:16:12.31 ID:iPhPIt55o
 10分後、私はコンビニの店内の雑誌売り場にいた。
 着いた頃には辺りはすっかり暗くなっていた。
 その間、頭の中の電話は繋がったままになっている。
 私がコンビニに着いてから3分後、唯さんからコンビニに着いたという連絡が入る。
 そう、ここで私達はさっき純から言われた事を今から試そうとしていた。


14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 01:16:51.80 ID:iPhPIt55o
梓『目の前の雑誌、何から何まで全部読んだことはありませんよね?』

唯『ないよー』

梓『つまり、私達2人はここの本の中身については一切知らない。だから、もし唯さんがここにある本の中身を知ってたら、あなたが想像の世界の人じゃなくて本当にいるって証明できるんです』
以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 01:17:43.33 ID:iPhPIt55o
 コンビニを出た私は、横浜の夜景が見下ろせる公園に来ている。
 もうすっかり真っ暗で、辺りには私以外誰もいない。

唯『これで君も私も実在する、ちゃんと証明できたよね』

以下略



16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 01:19:24.14 ID:iPhPIt55o
 ここで私達は互いに今の状況を出し合って整理してみることにする。
 つまりこういうことだ。

 私と唯さんの間には1時間の時差がある。
 でも実際横浜と桜ヶ丘の間に外国みたいな時差があるわけじゃなくって、頭の中の電話のやりとりだけに時差があるようだ。
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 01:20:59.43 ID:iPhPIt55o
唯『ねぇねぇ、梓ちゃんって学生さんなんだよね?この前先生がどうこう言ってたの聞いたからさ』

梓『はい。今中学3年生です』

唯『それじゃ私の1つ下になるね。私は今ピチピチの高校1年生だもの!』
以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 01:21:48.80 ID:iPhPIt55o
本日ここまで、寝ます。
また明日再開予定


19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2011/09/09(金) 01:32:13.41 ID:n4nWfsxTo
おつ


20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage]
2011/09/09(金) 02:16:37.26 ID:MxPWKETHo
俺にも聞こえる


21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/09/09(金) 07:45:11.95 ID:mLutRw92o
なんという俺得スレ


153Res/128.26 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice