878:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:24:15.64 ID:ur+gV4mt0
風を切って落下しているため、
燐には何の音も、光景も見えなかった。
そこは、「影」が出来ない空間だった。
879:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:25:02.11 ID:ur+gV4mt0
衝突の威力は、距離と速さに二乗する。
異常なまでの硲の拳の強さは、それが答えだった。
硲の拳が、功刀の腹を貫通する。
880:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:25:56.02 ID:ur+gV4mt0
硲が背後から近づいてきて、
燐の首を掴んで自分の方を向かせる。
「さて、さっきの続きをしようか」
881:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:26:38.91 ID:ur+gV4mt0
燐は体を痙攣させながら、
功刀に向かって手を伸ばした。
殺される。
882:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:27:14.40 ID:ur+gV4mt0
燐がその光に目を焼かれそうになり、
膝をついてか細く息をしながら、目を覆い隠す。
彼女の襟首を、不意にスクラップ状態に
なった功刀が掴んだ。
883:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:27:53.45 ID:ur+gV4mt0
*
「功刀さん……! 功刀さん!」
首筋に青あざが浮いた燐が、
884:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:28:36.53 ID:ur+gV4mt0
悲鳴に近い声を上げた燐を見上げ、
功刀は震える手を、
里が入っているコンピューターに向けた。
燐は思い出した。
885:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:29:22.82 ID:ur+gV4mt0
「カカ…………システム
…………ブレクション………………」
功刀が小さく言って、ガクリと首を垂らす。
886:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:30:14.53 ID:ur+gV4mt0
「それは違う。全ては、俺の油断が招いたことだ」
そこで妙にクリアな功刀の声が聞こえて、
燐は弾かれたように顔を上げた。
887:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:30:49.42 ID:ur+gV4mt0
「俺の体をもう一度構成するだけの魔力がない。
しばらくは、仮の姿でいることにする。
当然魔法は、しばらくの間使えない」
そういった功刀の体から、ゴポリと音を立てて、
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