過去ログ - 黒井社長「行くぞっ!!青二才っ!!」(アイマスSS)
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2012/03/29(木) 11:41:12.32 ID:lnWJ8GSr0
初SS。とっても長くなった。
誰かトリップの付け方教えてくれ。
SSWiki :
ss.vip2ch.com
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2012/03/29(木) 11:44:30.50 ID:lnWJ8GSr0
【序章】
とある高級ホテルの大ホール。今晩、この中でVIP限定の会員パーティーが開催されている。
表向きはどこにでもある普通のパーティー。高級な酒と料理、後は会場前に設置されてい
る舞台で歌劇などの余興を観て愉しむようなものだ。
以下略
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2012/03/29(木) 11:48:32.95 ID:lnWJ8GSr0
「3500万!他に居ませんか?1番の女の子、3500万でよろしいですかあ〜?」
いかん、入札が止まってしまった。このままでは落札されてしまう。
「それでは3500万円で「待てええええぇぇぇぇぇええええいっ!!」
以下略
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2012/03/29(木) 11:49:12.28 ID:lnWJ8GSr0
「……いいねえ、一人残らずクズ共だねえ……実に愉快だ」
「な、何言ってんだお前、お前だってこの会場にいる以上、俺らと同類じゃねえか!!」
思わずつぶやいた一言に、先ほどの司会役の男が反応する。
以下略
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2012/03/29(木) 11:55:45.31 ID:lnWJ8GSr0
***
「全く、何度も言いますがあまり無茶はしないで下さいよボ…社長。さっさと『ブラックマジック』の時に一緒に脱出していれば良かったものを」
黒いベンツを運転しながら、俺は後部座席に座る自分の上司に文句を言う。
以下略
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2012/03/29(木) 12:01:37.68 ID:lnWJ8GSr0
悔しいがその通りである。今回の『作戦』にしても、ガス爆発かなんかで処理されて、関係者の半数以上が捕まることもなく、人身売買という事
件が公になることはないだろう。
全てとは言わないが、警察上層部の腐敗は深刻であり、俺が警察を辞めた原因でもある。
以下略
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2012/03/29(木) 12:02:16.65 ID:lnWJ8GSr0
「どうせやるなら765や876に負けないくらいの、可愛い子を雇いたいですね」
「そうだなあ。形だけとはいえ事務所を構えてアイドルをプロデュースするとなると、夢を見て来てくれた子供たちの為にもマジメにやりたい
しな。だったらこっちもプロデュースが楽しくなるような逸材が欲しいところだな。しかしキミィ、私は男性アイドルというものの需要にも
目を付けているのだよ」
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2012/03/29(木) 12:08:45.61 ID:lnWJ8GSr0
第一章
人身売買壊滅作戦の翌日、俺はいつもより少し早めにアジトに到着した。
昨日の事件は予想通り『高級パーティーでガス爆発か?』として処理されたようで、会場にいたクズ共が捕まることなく、オークションの事実も
無かったことにされていた。作戦の苦労を思い出すとやるせない気持ちになるが、会場の崩落に巻き込まれたクズ共が無傷なわけがなく、過半数
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2012/03/29(木) 12:14:41.04 ID:lnWJ8GSr0
「間違いありません。でもどうしてわかったんですか社長?」
「いや、昨日会場で見た時から気にはなっていたんだ。精神的に疲れ切っていて俯いてる女の子達の中で、彼女だけがしっかりと前を見据えてい
たからね。最初は強がりかと思っていたのだが、彼女だけはずっと敵意のこもった眼差しを会場の客達に向け続けていた。涙目ではあったがな」
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2012/03/29(木) 12:16:13.39 ID:lnWJ8GSr0
「しっかし、相変わらずデカいお屋敷ですね」
タクシーの窓から見えるのはお屋敷の塀ばかりで、一向に門が見えない。東京ドームばりの敷地面積らしいのだが、もっとあるんじゃないのか。
「今度作る事務所は、ココに負けないくらいの大きなものにしよう」
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2012/03/29(木) 12:20:52.63 ID:lnWJ8GSr0
長い廊下を歩き、広い客間に案内された。社長に続いて中に入ると、四条家の御当主と、その奥様がお待ちになられていた。社長と並んで互いに
挨拶を交わし、一枚板の見事なテーブルを挟んで下座に腰を下ろす。当主と奥様に会うのは初めてではないのだが、毎回緊張する。
「いやあ、遅れてしまってすまない御当主殿。今朝一番に仕事でトラブルが発生しましてな。こちらにもご迷惑をかけてしまった」
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2012/03/29(木) 12:21:53.50 ID:lnWJ8GSr0
しかしあそこまで「完璧」な四条貴音を見ると、俺はある不安に襲われる。
「記憶と人格の定着は、問題ないのですか?」
先ほどまでの楽しい雰囲気から一転、室内はしんと静かな空気に包まれる。水を差した事は分かっているが、『ツキコ』の元保護者としてはどう
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2012/03/29(木) 12:26:59.62 ID:lnWJ8GSr0
第二章
ツキコの話をしよう。
彼女と出会ったのは今から約2年前。まだ社長がボスと呼ばれていた時代。俺が社長の部下になって間もない頃のことだった。その頃は黒井社長も
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2012/03/29(木) 12:30:42.50 ID:lnWJ8GSr0
「これだけの設備と環境、どうやらこの教団にはまだまだ裏がある。私はもう少し調査してから帰国する」
「で、でしたら俺達も一緒に……」
「駄目だ」
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2012/03/29(木) 12:35:29.64 ID:lnWJ8GSr0
しかし俺達は彼女達の心までは治してやることは出来なかった。精神面での治療も施してはいたが、それ以上に彼女達の心の傷は深刻なもの
だった。フラッシュバック―――何の前触れもなく過去のトラウマが甦り、患者をひどく苦しめる精神疾患である。彼女達はそれに苦しめられた。
それから半年の間に、フラッシュバックを起こしたひとりが突発的に施設の窓から身を投げ、もうひとりは度重なるフラッシュバックで徐々に心が
弱り、ベッドの上で眠るように息を引き取った。これで助け出した少女達はツキコひとりだけになってしまった。ツキコもフラッシュバックに苦し
んでいたが、彼女は夜になると月を見て落ち着きを取り戻すので、他のふたりより精神的に安定していたのが助かった要因らしい。
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2012/03/29(木) 12:39:07.32 ID:lnWJ8GSr0
「キキキキキキキキキキキキミィィィィィィィィッッッッッッ!!!!!!??????」
ズバシュッ!!手に持った缶コーヒーが一瞬で沸騰して、缶が爆発する。どんな怒り方だよっ!?
「ちょっ、ごごご誤解ですってボスッ!!(ナイフが)あああ危ないっ!!(ツキコから)ててて手が離せないいいいぃぃぃいっ!!」
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2012/03/29(木) 12:46:25.96 ID:lnWJ8GSr0
「ええ、俺も聞こうと思ってました。今日ここに来たという事は、遂に分かったんですね?」
「やはり優秀だねえ君は。これも私の『黒の教育』によるものだな」
「そんな妖しいもの受けた覚えはありませんよ。ただそろそろかなと予感していたんです……ツキコの身元が判明するのが」
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2012/03/29(木) 12:51:25.89 ID:lnWJ8GSr0
「では私は仕事に戻るよ。引き続きツキコの世話を頼む。何かあったらすぐに連絡するように」
「分かりました。引き続き任務を続行します」
「フンッ、大げさに言いおって。ちなみに先ほどツキコを手籠めにしていたことは、しっかり部下の皆に報告しておくぞ」
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2012/03/29(木) 12:54:36.35 ID:lnWJ8GSr0
「ほらツキコ見てみろ、今晩は月が綺麗だぞ」
「ずっと曇りだったから辛かったな。今日はいくらでも起きてていいぞ」
「くろも大目に見てくれるさ。もしくろが怒ったら、俺がぶん殴ってやる」
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2012/03/29(木) 13:00:29.69 ID:lnWJ8GSr0
「これから私が話すことは他言無用だ。絶対口外しないように、君が墓場まで持って行ってくれたまえ」
ボスの言葉から只ならぬ雰囲気を感じる。しかし俺だってツキコの為に死ぬ覚悟はある。ツキコが助かるならどんな秘密だって飲み込んでやる。
「分かりました。必ず守ります」
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2012/03/29(木) 13:08:44.48 ID:lnWJ8GSr0
「私はね、ツキコの催眠術が上手くいったら、ご当主にツキコの里親になってもらうように頼んでみるつもりだ。今回は流石の私でも催眠術をか
けてもらう約束を取り付けるだけで精一杯だったが、機会はまだこれからいくらでもある。ツキコを見れば、ご当主だって気に入ってくれるさ」
「その時はお供しますよ。ツキコの世話役として、俺はその人が里親にふさわしいかどうか判断する義務がありますからね。任せられないと思っ
たら、向こうがその気でも渡しませんよ」
以下略
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