過去ログ - 杏子「ホグワーツ?」
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92:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/02(火) 11:03:53.50 ID:lh9psmHso
 帽子が叫んだ。右端から二番目のテーブルから大喝采が上がった。

「なんで……」

 まどかが呟いた。三人は裏切られたような気分だった。
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93:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/02(火) 11:04:32.65 ID:lh9psmHso
 そして「ブルスロード・ミリセント」は二人目のスリザリン生になった。この寮の連中はどうも感じが悪いとさやかは思った。

 まどかはいよいよ決定的に気分が悪くなってきた。また数人が呼ばれた。

 まどかは急に恐ろしい考えにとらわれた。ドキドキしているから、そんな考えが浮かんでくるのだ。
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94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/02(火) 11:06:23.23 ID:lh9psmHso

「カナメ・マドカ!」

 ついに呼ばれた。呼ばれてしまった。まどかはトボトボ歩いて腰掛けた。帽子はまどかの頭にふれるかふれないうちに「グリフィンドール!」帽子が叫んだ。

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95:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/02(火) 11:08:11.18 ID:lh9psmHso
 そしてさやかの番になった。さやかは青ざめていた。まどかはテーブルの下で手を組んで祈ってた。
帽子はまたも頭にふれるかふれないうちに、「グリフィンドール!」と叫んだ。

 まどかはみんなと一緒に大きな拍手をした。さやかはまどかの隣の椅子に崩れるように座った。

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96:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/02(火) 11:09:38.36 ID:lh9psmHso
 帽子が杏子の目の上に落ちる直前まで杏子が見ていたのは、広間中の人たちが首を伸ばして杏子をよく見ようとしている様子だった。
次の瞬間、杏子は帽子の内側の闇を見ていた。杏子はじっと待った。

「フーム」低い声が杏子の耳の中で聞こえた。

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97:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/02(火) 11:11:17.57 ID:lh9psmHso
 最後の「ザビニ・ブレーンズ」はスリザリンに決まった。マクゴナガル先生はクルクルと巻紙をしまい、帽子を片づけた。

 杏子は空っぽの金の皿を眺めた。急に腹が減っていることに気づいた。かぼちゃパイを食べたのが大昔のような気がした。

 アルバス・ダンブルドアが立ち上がった。腕を大きく広げ、みんなに会えるのがこの上もない喜びだというようにニッコリ笑った。
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98:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/02(火) 11:13:38.70 ID:lh9psmHso
 三人はあっけにとられた。目の前にある大皿が食べ物でいっぱいになっている。
こんなにたくさん、杏子の食べたい物ばかり並んでるテーブルは見たことがない。
ローストビーフ、ローストチキン、ポークチョップ、ラムチョップ、ソーセージ。ベーコン、ステーキ、ゆでたポテト、グリルポテト、フレンチフライ、ヨークシャープディング、豆、にんじん、グレービー、ケチャップ、そしてなぜか、ハッカ入りキャンディ。
 孤児院では餓え死にこそしなかったが、一度もお腹いっぱい食べさせてはもらえなかった。
杏子は全部少しずつお皿に取って猛烈な勢いで食べはじめた。どれもこれもおいしかった。
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99:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/02(火) 11:15:09.34 ID:lh9psmHso
「おいしそうですね」

 まどかがステーキを切っていると、ひだ襟服のゴーストが悲しげに言った。

「食べられないの?」まどかが聞いた。
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100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/02(火) 11:16:54.61 ID:lh9psmHso
「しかしほむらが腐れスリザリンに入るとはね」さやかが思い出したように言った。

「腐れなんて言っちゃだめだよ……ショックだけど」

「寮には入るべくして入るのよ。つまりそういう人ってことよ」マミが冷たく言った。
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101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/02(火) 11:18:18.76 ID:lh9psmHso
 食べると体が暖かくなり、眠くなってきた。まどかが来賓席を見上げると、つられて杏子も来賓席を眺めた。
ハグリッドはゴブレットでグイグイ飲んでいた。マクゴナガル先生はダンブルドア先生と話している。
バカバカしいターバンを巻いたクィレル先生は、ねっとりとした黒髪、鉤鼻、土気色の顔をした先生と話していた。

 突然何かが起こった。杏子とまどかの頭に痛みが走った。
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102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県)[saga]
2012/10/02(火) 11:19:54.21 ID:lh9psmHso
 杏子とまどかはほむらをしばらく見つめていたが、ほむらは二度とまどかたちの方を見なかった。

 とうとうデザートも消えてしまい、ダンブルドア先生がまた立ち上がった。広間中がシーンとなった。

「エヘン――全員よく食べ、よく飲んだことじゃろうから、また二言、三言。新学期を迎えるにあたり、いくつかお知らせがある。
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