1: ◆HvWr2kWl99Dz[sage]
2012/09/29(土) 01:17:04.36 ID:wzXOjhvP0
注意事項
・このSSは、魔法少女まどか☆マギカとマテリアル・パズル(無印のみ)のクロスSSとなります。
・舞台は見滝原、マテパの方の時間軸はメモリア魔方陣開幕前となっております。(っていうかここ以外ねじ込める空白時間がない)
・ちょっとゆっくりめの更新となるかと思います。週1〜2程度できれば御の字ですかね。
・なんか甘党の高校生とか出ます。
ぼくは またこの板の前に立っている
この物語を綴るために――
この物語の向こうには――――
この物語の向こうには
この物語の向こうには……!
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆HvWr2kWl99Dz[sage saga]
2012/09/29(土) 01:18:47.66 ID:wzXOjhvP0
3: ◆HvWr2kWl99Dz[sage saga]
2012/09/29(土) 01:22:23.78 ID:wzXOjhvP0
第一話 お菓子の魔女とあめ玉の魔法使い
「急がないと……不味いわね。行きましょう、鹿目さん」
「はい、マミさんっ!」
そこは不可思議な空間だった。
4: ◆HvWr2kWl99Dz[sage saga]
2012/09/29(土) 01:23:54.38 ID:wzXOjhvP0
「もうそろそろ美樹さんのところに着くはずよ、急ぎましょう」
まどかの手を引き、歩き出そうとするマミ。
けれどまどかはどこかを見つめたまま、動こうとはしなかった。
「……鹿目さん?」
訝しげに問いかけたマミに、まどかは我に返ったように振り向いた。
5: ◆HvWr2kWl99Dz[sage saga]
2012/09/29(土) 01:26:08.90 ID:wzXOjhvP0
暁美ほむら。彼女もまた魔法少女であった。けれど、その行動には多くの謎がある。
あたかもそれは、新たな魔法少女が生まれることを阻止しようとしているように見えた。
魔女を退治することにも非協力的で、それがマミに不信感と敵意を抱かせていた。
「言ったはずよね。二度と会いたくないって」
6: ◆HvWr2kWl99Dz[sage saga]
2012/09/29(土) 01:29:16.92 ID:wzXOjhvP0
「なんだったんだろうね、今のは」
少女の声。
それは先ほどの三人のものと同じか、もしくはもっと幼いかもしれない声。
魔法少女同士の交錯の一部始終を見届けて、声の主は訝しげに呟いた。
「気がついたら変なトコに飛ばされてるし、おまけに妙なガキどもまで出てくるしさ。どーしたもんかね」
7: ◆HvWr2kWl99Dz[sage saga]
2012/09/29(土) 01:32:21.68 ID:wzXOjhvP0
「……まさか、美樹さやか以外にも、巻き込まれた人間がいたなんて」
その事実もまた、ほむらを驚愕させた。
「ちょっとー、あたしが質問してるんだけど?ちゃんと答えて欲しいんだけどー?」
そんなほむらの様子に気分を害したのか、少女の声の刺々しさが更に増す。
状況はよいとは言えない。だが、ほむらにとってはこれは好機でもあった。
8: ◆HvWr2kWl99Dz[sage saga]
2012/09/29(土) 01:35:21.05 ID:wzXOjhvP0
「――だから、何が危険だってのさ?」
迫り来る見えざる脅威に。
9: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2012/09/29(土) 01:36:41.90 ID:wzXOjhvP0
と、こんな具合で魔法少女と魔法使いの話が開幕と相成ります。
そこそこ長くなってくれそうなので、それなりにこの話とも長い付き合いになることでしょう。
どうぞごゆるりとご覧くださいませ。
では、また次回!
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海)[sage]
2012/09/29(土) 05:33:14.82 ID:S8LaUgeAO
乙
マテリアルパズルのクロスって珍しいし期待してる
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県)[sage]
2012/09/29(土) 07:30:58.51 ID:8y5eACNZ0
おつおつー
わざわざ無印って言うことはゼロクロ勢は来ないか
女神の三十指は来るかな? アダさんとキュウべえ組んだらヤバすぎる気はする
12: ◆HvWr2kWl99Dz[saga]
2012/09/29(土) 18:34:10.63 ID:wzXOjhvP0
みんなが一挙放送に気を取られている、今が投下するチャンスだ!
というわけで続き行きます。
13: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/09/29(土) 18:36:59.07 ID:wzXOjhvP0
魔女の結界の最奥で、それは静かに脈動していた。
それはグリーフシードと呼ばれる、魔女を生み出す漆黒の種子。
その様子を、青い髪の少女と奇妙な白い生き物が緊張した面持ちで、遠巻きに見守っている。
彼女こそが美樹さやか、そしてその傍らの生物こそが契約によって魔法少女を生み出すもの、キュゥべえ。
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/29(土) 18:37:29.65 ID:POfW+eTV0
無印しか見ていない自分は歓喜!
あの獣顔のあの人はでますか?チラチラ
15: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/09/29(土) 18:38:30.75 ID:wzXOjhvP0
お菓子の魔女は、まるで赤子のように頼りなく周囲を見回した後
物陰に隠れて様子を伺っていたさやかとキュゥべえへと視線を向け、その唇を軽く吊り上げた。
「……さやか、願い事は決まったかい?」
マミは未だ現れず、まさに絶体絶命の危機。
キュゥべえはさやかに決断を促した。願いと引き換えに契約し、魔女と戦う定めを背負う。
16: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/09/29(土) 18:41:49.94 ID:wzXOjhvP0
「さあ、速攻で片付けるわよ!」
自らを鼓舞するようにマミはそう叫ぶ。
そして魔法の弾丸に射抜かれ、地面に縫い付けられた魔女に向けて駆け出した。
マスケット銃の銃身を握り、まるでゴルフクラブか何かのように銃床を魔女に叩き付ける。
壁際にまで吹き飛ばされた魔女に、続けざまに魔法の弾丸を撃ち込んでいく。
17: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/09/29(土) 18:44:18.91 ID:wzXOjhvP0
「もう少しの辛抱よ、すぐに終わらせるからっ!」
二人に言葉をかけると同時に、使い魔の群れを引き寄せてマミは跳躍する。
空中で再びマスケット銃を生み出し、使い魔の群れへと向けて撃ち放つ。
使い魔を打ち砕き、地面に無数の弾痕が刻まれる。だが、その全てを撃破するには至らない。
「まずは邪魔な使い魔から。一気に片付けるわよ!」
18: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/09/29(土) 18:48:02.75 ID:wzXOjhvP0
「ティロ・フィナーレ!」
放たれたのは必殺の弾丸。
撃ち貫くと同時に光の帯で捕縛し圧殺する、マミの最大の一撃だった。
19: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/09/29(土) 18:49:51.17 ID:wzXOjhvP0
「これは……一体?」
突如としてマミと魔女との間に発生した、激しく迸る光の炸裂。
それはこの場にいた誰にとっても予想外のものだった。
キュゥべえもまた、その表情に驚愕の色を張り付かせて言葉を放った。
「何……何なの、これ?」「そうだ、マミさんはっ!?」
20: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/09/29(土) 18:53:20.70 ID:wzXOjhvP0
「何か勝手に死にそうだったし、手ぇ出させてもらったよ」
声と同時にケーキの高台の上に現れたのは、ほむらの前に現れたのと同じく、黒いローブを纏った人影だった。
(女の子の、声?)
その声は少女のそれで、その姿にまどかは見覚えがあった。
21: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/09/29(土) 18:57:28.67 ID:wzXOjhvP0
再び魔女が動き出す。
どんなものでも噛み砕いてしまいそうな鋭い牙を構えた顎が、少女を噛み砕かんとして迫る。
「そんなに食いたきゃ、これでも食ってろ!」
迫り来る魔女に、少女は何かを放り投げる。
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