過去ログ - 恵美「もしも魔王の正体に気づかなかったら」
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:16:00.36 ID:raX+wY0oo
真奥「泊まれっつっといてなんだけどさ、うち敷き布団ってないんだよ」

恵美「え」

それはまた。貧乏とは聞いていたが、本当に何の誇張もなくド貧乏らしい。
以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:16:27.56 ID:raX+wY0oo
翌日、始発が動き出す頃、私は目覚めた。
寝ぼけ眼で部屋を見渡すと、まだ貞夫と芦屋さんは眠っているらしい。
悩んだが、二人が目覚める前に部屋を出ることにした。
礼を言いたいのはやまやまだが、何しろ昨夜は走り回った挙句
風呂にも入らず(このアパートに風呂はなかった)、
以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:16:53.94 ID:raX+wY0oo
銀行のカードを止めないと……と昼休みにやるべきことを考えながら
仕事をこなしていると、外国語コードの転送着信。
応対すると、くぐもった声の相手は日本語を使ってきた。
が、問題はそこではなかった。

以下略



22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:17:20.46 ID:raX+wY0oo
……何を言っている?
相手の意図が読めず沈黙していると、

??『……はは、ははははは! こいつは哀れだ!』

以下略



23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:17:47.06 ID:raX+wY0oo
結果として、彼を巻き込んだ責任(の一端)を取る機会は思ったより早く訪れた。

真奥「すまんっ! 恩に着る!」

恵美「いいのよ、昨日の恩返しと思って」
以下略



24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:18:13.27 ID:raX+wY0oo
恵美「……何してるんですか、芦屋さん」

芦屋「うおわぁっ! ゆ、遊佐さん……!?」

仕事が終わり、その日はまっすぐ家に帰るべく
以下略



25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:18:39.96 ID:raX+wY0oo
貞夫と向かい合う女の子を見てみると、どこかで見覚えがある。
……ああ、思い出した。初めてマグドに行ったとき貞夫と仲が良さそうに話していた子だ。
その服装も大変に気合が入っており、少なくとも彼女の側が
デートのつもりで来たことは間違いないだろう。
何よりも腹立たしいのは、
以下略



26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:19:08.46 ID:raX+wY0oo
芦屋「真奥は、人と恋愛をしたことがありません」

芦屋「いえ、恋愛以前の話ですね。つい数カ月前まで、彼にとって人は交流するに値しない存在だった」

……どういった意味の話なんだろうか?
以下略



27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:19:35.10 ID:raX+wY0oo
貞夫の視線をチェックしながら店に入り、抑えた声で注文を済ませる。
そのまま彼の視界に入らない席に座った。どうやら気づかれずに済んだようだ。

恵美(……いよいよ本格的にストーカーね、こりゃ)

以下略



28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:20:01.96 ID:raX+wY0oo
その口調と表情には、警戒……いや、敵意と言っていい感情が篭っていた。
それはそうだ。彼女にしてみれば、いざ告白というところで
割り込まれ、自分にはまだ叶わない名前呼びを見せつけられたようなものだ。
自分でももう少し上手いやり方はなかったのかと思わざるをえない。

以下略



29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/24(金) 17:20:28.10 ID:raX+wY0oo
恵美「――良かった、気がついたのね」

女の子が目を覚ました。

少女「あなたは……」
以下略



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