過去ログ - ゲームは一日一時間
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11: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:19:24.04 ID:EnRHzSex0

僕が帰り道で抱いていた淡い期待は、母の厳しい声によって砕かれた。

帰ってくるなり、僕の言葉を待つ事もなく、激しく批難されていた。
玄関で立ち尽くしている僕に同情したのか、父が母を止めに入った。
以下略



12: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:19:54.64 ID:EnRHzSex0

すると、すぐにメールの着信音が鳴り響いた。

僕は、その音を聞いて、すぐに表情が青ざめていくのを感じていた。
まさか。僕は自殺する事になるというのか?いたずらじゃないのか。
以下略



13: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:20:20.95 ID:EnRHzSex0

気がついて携帯で時刻を確認したら、二十四時を迎えようとしていた。

身体が痛いと上体を起こし、ゆっくりと辺りを見回してみた。
どこだ、ここは。僕は、先ほどまで、自室にいたはずなのに。
以下略



14: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:21:14.77 ID:EnRHzSex0

「では、仮にその話を信じるとしましょう。願いを叶えてくれるのですか」

「はい。とは申しましても、叶えるのは、わたくしではないのですけれど」

以下略



15: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:21:51.12 ID:EnRHzSex0

「一生ですから、一生を賭けるに値する神様へのお願いです。つまり信仰」

「神様を信じるからこそ、願うのです。これは、神様にとって有益なので」

以下略



16: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:22:21.45 ID:EnRHzSex0

「…メールしてみます。少々、お待ちください。ああ、それと、もう一つが」

「観測者を選択いただけます。誰になさいますか。彼とか、オススメですよ」

以下略



17: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:22:48.33 ID:EnRHzSex0

疑心暗鬼になるかとも思うのだが、神様のフェア精神は中々なものだった。

選べるというので、僕は男性から女性まで、様々な観測者に目を通していった。
と、その中でも、一際に大きく装飾された女性らしき観測者が目を惹いていた。
以下略



18: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:23:16.76 ID:EnRHzSex0

「平均寿命は何歳ですか。これは、どういう意味なのでしょうか」

「ええと。恐らく、猶予期間のようなものではないでしょうか?」

以下略



19: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:23:50.14 ID:EnRHzSex0

件名 : ゲームは一日一時間

本文 : 一日を一時間にするゲーム

以下略



20: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:24:25.86 ID:EnRHzSex0

あなたは 幸せ です。




21: ◆tSiWM5GIyDZg[saga]
2013/07/14(日) 18:25:04.76 ID:EnRHzSex0

僕が次に目覚めたのは、ノックの音と共に、母親が部屋に入ってきたときだった。

後々聞いた話だが、僕はベッドの中で酷くうなされていたらしい。
それを母が見つけて、僕を揺り起こしたところ、飛び起きたのだ。
以下略



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