過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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335
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乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/26(木) 22:27:46.57 ID:VsZoKgEE0
ふと、病院で布束が告げたことを思い出す。自分で自分に洗脳をかけた可能性について。
疑似の記憶を植え付けたのだとしたら、洗脳が滞っていることも有り得ると彼女は言っていた。
しかし、それはあくまでセキュリティを高めるための処置だったはず。
ここに来て、布束の仮説が正しかったということを再認識することはできた。
以下略
336
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/26(木) 22:43:00.15 ID:VsZoKgEE0
記憶の上塗り。
食蜂操祈が望んだもう一つの自分。
何の能力も持たない無能力者。
誰の心も見えないし、洗脳だってできない、ごく普通の女の子。
以下略
337
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/26(木) 22:51:24.82 ID:VsZoKgEE0
「だってそうだろ? 洗脳が完了しないまま奪還しちまったところで、あの女が能力を取り戻す保証はないんだぜぇ?」
一理あるが、それは幻想殺しを知らない人間の言い分だ。
上条は幾分余裕が戻ってくるのを感じた。
以下略
338
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/26(木) 22:54:46.33 ID:VsZoKgEE0
「あぁ、そういうこと。お前、あの難儀な女に惚れてんのか」
「……さぁな。取り戻せればそいつもいずれはっきりすんだろ」
男の軽口に、上条があっさりと返した。
以下略
339
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/26(木) 23:01:02.40 ID:VsZoKgEE0
男が乾いた唇を軽く舐めた。
この賭けで戦況をひっくり返す。
その決意とともに。
以下略
340
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/26(木) 23:11:04.78 ID:VsZoKgEE0
「――ッ!」
翻った白衣が上条の視界から、男の姿を一時完全に覆い隠した。
踏み込みを停止した上条をよそに、男が先ほどの上条の頭の位置を正確にトレースし、たなびく布地の裏から渾身の突きを見舞った。
以下略
341
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/26(木) 23:17:06.87 ID:VsZoKgEE0
「……へっ」
引き攣ったような笑いを見て、男の思考が凍りついた。
まさかという思いに襲われていた。
以下略
342
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/26(木) 23:30:52.33 ID:VsZoKgEE0
「……てめえ、その足、治っているのか」
「あんたは、どう思う?」
問うまでもなかった。
以下略
343
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/26(木) 23:59:13.13 ID:VsZoKgEE0
「何にしても、その様子じゃもう勝負はついただろ。どこか痛めてるみたいだし」
さすがに先ほどの痛がりかたではバレバレか。
男がちっと舌打ちした。
以下略
344
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/27(金) 00:05:23.07 ID:wmsLYaSN0
「……筋金入りだな。馬鹿は死ななきゃ、治らねえらしい」
「その体でまだ戦おうっていうあんたも大概だろ」
「なるほど、否定はできねぇ――――なぁ!」
以下略
345
:
乾杯
◆ziwzYr641k
[saga sage]
2013/09/27(金) 00:09:23.72 ID:wmsLYaSN0
脳が急所を守るべきだと告げ、体が瞬時にその命令に従った。
長年培ってきた戦闘勘が腕を畳み、頭を低くし、痛めている脇腹と急所である頭部への攻撃に備えた。
右肩越しに、少年が拳を振り被ろうとしているのが見えた。
一発だけならくれてやる。耐えて、あわよくばカウンターを見舞って終わらせてやる。
以下略
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