過去ログ - 対木もこ「私と荒川憩のカレーうどん戦争」
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◆cvvZKri7SI
[sage]
2013/12/11(水) 04:38:43.59 ID:3XmGIBxHo
※人が死にます。
※百合っぽい何か。
※遅筆な上に続き物。
それでもよければお付き合いください。
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2
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:39:33.09 ID:3XmGIBxHo
私が初めて彼女に出会ったのは、おおよそ今から一年ほど前になる。
高校に入学する際に、何か一つ新しく始めようと思ったわけで、そこで出会ったのが麻雀だった。
以下略
3
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:40:10.41 ID:3XmGIBxHo
なので、私としては、麻雀部が部として機能していれば、それでよかった。
というか、むしろ、下手に強豪で人数が多いほうが、打てる時間が限られるので、そうでなくて良かったのかもしれない。
繰り返すけれど、私は何も全国に行きたいとか、そんな事は考えていないのだ。
以下略
4
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:41:00.99 ID:3XmGIBxHo
以下略
5
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:41:29.45 ID:3XmGIBxHo
ああ。ご立派な言葉だ。
そしてなんて無責任で無遠慮な言葉だろう。
失敗した時間を無駄じゃないと、何故決め付けるのだろう。
以下略
6
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:42:13.29 ID:3XmGIBxHo
ちっぽけな私には、ちっぽけな生き方がふさわしい。
7
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:42:48.84 ID:3XmGIBxHo
話を元に戻そう。
私自身の下らない矜持など、これ以上だらだらと語っても詮無いことだ。
どうにも私は話が長く、横道にそれやすい。
以下略
8
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:43:25.57 ID:3XmGIBxHo
……。
……、……。
……まぁ、正直な話。
以下略
9
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:44:12.02 ID:3XmGIBxHo
もしかしたら私は、彼女の事を語りたくないのかもしれない。
何しろ彼女はなんと言うか、まぁ、あれだ。有体に言って、変わっていた。変人と言う奴だ。
そのせいで、思わず無意識のうちに語ることを避けようとしていたのかもしれない。
以下略
10
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:47:31.91 ID:3XmGIBxHo
もことは、私の名前だ。対木もこ。高校一年生。十月一日生まれ、身長百……四十、くらい。
嘘ではない。
学校が私服での通学を認めているので、周りに漏れず私も私服だ。
以下略
11
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:48:06.35 ID:3XmGIBxHo
ナース服である。おそらくは。多分。
多くない私の知識をフル活用しても、どこをどう見てもどう考えても、彼女の上半身はナース服にしか見えなかった。
以下略
12
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:49:48.01 ID:3XmGIBxHo
「もこちゃんおったぁ」
思案していたせいで、目の前にナース服が、ああいやもとい、彼女がいたことに気がつかなかった。
以下略
13
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:50:19.62 ID:3XmGIBxHo
ざわつく教室の目線が、私とナース服に集まり始めた。
時刻は昼休み。狙ったのかというほどに、時間はまだある。
それまでこいつをここに置いておいていいのだろうか。
もう既に視線を集めてしまっている時点で、何かと失敗しているような気もしたけれど、それでも今ここで教室を出て行ってしまっては、こいつと知り合いだという事にされてしまうのではないか。
以下略
14
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:50:48.36 ID:3XmGIBxHo
「もこちゃん、何を怒っとるん?」
なんでもねぇよ。さっさと用件を言ってくれ。
……、思わずキャラが乱れてしまった。いけない。
以下略
15
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:51:24.48 ID:3XmGIBxHo
……。
……、あぁ。分かった。こいつが何を言いたいのか。何の為にここまできたのか。
新聞を見たという事は、それはつまり。
以下略
16
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:51:55.77 ID:3XmGIBxHo
「はぇ〜」
学食はそれなりに混雑している。昼休み開始の十分ほどをこいつに費やしたロスタイムはやはり少なくない。
食堂に入った瞬間、やたらに自分に目線が集まるのを感じ、次いでそれが自分ではなく、後ろのナース服へのものだということに気がついた。
以下略
17
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:52:23.84 ID:3XmGIBxHo
ごそごそとナース服のポケットから財布を取り出し(ナース服にポケットがついていることを今初めて知った)、硬貨を取り出そうとするのを制する。
「んぇ?」
以下略
18
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◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:53:04.15 ID:3XmGIBxHo
「……えぇ、そんなぁ」
ようやく私の意図を察したらしく、情けない声を出しながら情けない表情を浮かべた。
わざわざ大阪くんだりから来たのに、カレーうどんを食べて帰るとかどんな罰ゲームなんだろうか。まぁ、私の知ったことではないけれど。呼んでもないのに来たほうが悪い。
以下略
19
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:53:36.45 ID:3XmGIBxHo
正確に言えば上履きで足を踏んだので、ぶん殴るぞではなく、踏みにじるぞが正解だったかも知れない。
まぁそんなのはどちらでもいいけれど。
「痛ぁい」
以下略
20
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◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:54:14.78 ID:3XmGIBxHo
ほどなくして。
この光景から最も早く我に帰った別の生徒が、「良かったらこの席どうぞ」とナース服に声をかけ、ようやく事態は一端の収拾を見せた。と思う。
どうせなら放っておいてほしかった。そして埃でも食べて地元に帰ってくれれば良かったのに。
以下略
21
:
◆cvvZKri7SI
[saga sage]
2013/12/11(水) 04:54:54.35 ID:3XmGIBxHo
「んー……」
やはり元よりカレーうどんは好きではないのかもしれない。一本一本ゆっくりと啜るナース服。
以下略
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