過去ログ - 佐久間まゆ「いつもあの子がそばにいる」
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:
aho
◆Ye3lmuJlrA
[sage]
2013/12/16(月) 21:38:02.88 ID:pFDECU7w0
「ともかく、それですっかり怖くなっちゃったわけね」
「はい……だから、是非とも歌鈴ちゃんに対処をお願いしたくて」
「え……た、対処ってなんですか?」
歌鈴がぎょっとしたように言う。
以下略
8
:
aho
◆Ye3lmuJlrA
[sage]
2013/12/16(月) 21:38:46.48 ID:pFDECU7w0
「あ、あの!」
ちょっと強い口調で割って入り、
「いえ、別にそこまでしてほしいわけではなくて……ただ、遠ざけてくれるだけで……」
以下略
9
:
aho
◆Ye3lmuJlrA
[sage]
2013/12/16(月) 21:39:41.51 ID:pFDECU7w0
「……かわいそうだとは思ったんですけど……」
「まあ、何が起きてるのかもよく分からない状況だと、不用意なことは言えないわよね……呪われないとも限らないし」
礼子は慰めるように言った後、「それで」と訊いてくる。
以下略
10
:
aho
◆Ye3lmuJlrA
[sage]
2013/12/16(月) 21:40:39.93 ID:pFDECU7w0
「やっぱり、私自身がちゃんと……やめてほしいって、小梅ちゃんに伝えなければいけないんですよね」
「それなんですけど、あの」
歌鈴が気遣うように、遠慮がちに提案する。
以下略
11
:
aho
◆Ye3lmuJlrA
[sage]
2013/12/16(月) 21:41:29.68 ID:pFDECU7w0
「でも、私は……」
「どうしても幽霊が怖い。だったわね?」
「……はい」
「そう……ところで、歌鈴ちゃん」
「はひっ!? な、なんでつか!?」
以下略
12
:
aho
◆Ye3lmuJlrA
[sage]
2013/12/16(月) 21:42:23.85 ID:pFDECU7w0
「……実際怖い目に遭っていて、元々怖い話の類が苦手なら、幽霊っていう記号やネガティブなイメージに引っ張られて思考が止まっちゃうのも分かるわ。仕方のないことよ」
でもね、と礼子は言う。
「もしもそうなったら……恐怖や不安で思考が止まりそうになったら、一度深呼吸して、思い出してあげて。まゆちゃんがそこまで悩んで気遣って、どうしても守ってあげたかった白坂小梅ちゃんが、どんな女の子なのかを。そして、その子のお友達のことを」
以下略
13
:
aho
◆Ye3lmuJlrA
[sage]
2013/12/16(月) 21:43:35.26 ID:pFDECU7w0
「……大丈夫ですよね、きっと」
「心配要らないわよ。元々、危険なことなんて一つもないんだから」
まゆが去っていった方を気遣わしげに見る歌鈴の隣で、礼子は素っ気なく答えてコーヒーを啜る。
以下略
14
:
aho
◆Ye3lmuJlrA
[sage]
2013/12/16(月) 21:44:46.69 ID:pFDECU7w0
「でも、礼子さんはやっぱり凄いですね。幽霊なんて常識外れの話でも、ちゃんと冷静に話を聞いてあげて、的確なアドバイスまで」
「ん……ああ、まあね」
礼子は冷めたコーヒーを啜りながら、ぽつりと
以下略
15
:
aho
◆Ye3lmuJlrA
[sage]
2013/12/16(月) 21:46:00.71 ID:pFDECU7w0
◆
ちょうどオフが重なる日を見計らって、まゆは小梅を自分の部屋へと誘った。
お昼時に呼び鈴が鳴ったので玄関の扉を開けると、いつも通り両手をパーカーの袖で隠した小梅が、ちょこんと立っていた。
以下略
16
:
aho
◆Ye3lmuJlrA
[sage]
2013/12/16(月) 21:47:03.34 ID:pFDECU7w0
「じゃあ、音声や動画が増えていたのは?」
「晶葉さんや泉さんがやってるの、み、見よう見まねで……」
「凄いのねえ……ぬいぐるみが増えていたのは?」
「海さんや、まゆさんの真似した、って……」
「写真の顔が川島さんに変わっていたのは……」
以下略
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