過去ログ - 海未「キミのくせに!」
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1: ◆8101018AdQ
2013/12/28(土) 16:01:58.73 ID:9vfZh9KPo
「おはよう!海未ちゃん!」

いつもながらの明るい声で挨拶をしてくる穂乃果。
私もそれに応えます。

「おはようございます……」

「あれ、なんだか元気ないね?もしかして新曲の?」

心配そうな表情で私を見つめてきます。

「そうなんです……。なかなかイメージが掴めなくて……」

ユニット用の新曲を作ろうと部活で話がまとまって、その作詞に取り掛かっているのですが、いつも以上に悪戦苦闘――。
毎晩机に向かって、詞を書こうとはするのですが、書きたいことがあまりに漠然としていて、筆が進まず……もう何日経ったでしょうか。
早く詞を書かないと、真姫を待たせてしまいますし。何より真姫は曲を作らないといけないので、私なんかより遥かに重労働です。
何となく胸の内に取っ掛かりがあるような気はするのですが……。

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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/28(土) 16:02:31.38 ID:9vfZh9KPo
穂乃果が突然スクールアイドルをやると言いはじめて、最初のライブなんて観客なんてほとんどいなかったのに。
気がつけばメンバーも9人揃って、応援してくださる人もかなり増えたと思います。
アイドルとはまさに正反対で無縁だった私が、いまやスクールアイドルで、さらにその作詞を受け持っているなんて、つくづく不思議な巡り合わせです。

「作詞かぁ……。私にはできそうにもないなぁ」
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/28(土) 16:03:03.00 ID:9vfZh9KPo
―――――――――――――――
他愛ない会話をしながら学校に着き、授業も終えて今は部活中です。

「1!2!3!4!決め!」

以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/28(土) 16:03:35.60 ID:9vfZh9KPo
「それが……」

「海未が手間取ってるなんて珍しいわね」

「すみません……」
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/28(土) 16:04:19.12 ID:9vfZh9KPo
水分を補給し終えて、ふと見ると、ことりが練習着姿から制服へと着替えていました。

「ことり、もう今日は帰ってしまうのですか?」

「え!?あ、えっと〜……ごめんね?私、次の衣装のデザインが固まったから早いうちに原型をつくっておきたくて」
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/28(土) 16:05:07.37 ID:9vfZh9KPo
早く終わってしまった、とはいってもせいぜい20分程度なのですが、家に帰っても稽古があるだけですし、今日は穂乃果の買い物について行こうと思います。
当然、日々鍛錬を重ねなければならないのは分かっているのですが……。まあたまにはこんな日があっても悪くないでしょう。

そんなことを考えながら自分の下足のロッカーを開けてみると、なにやら可愛いらしいデザインの便箋が。
これはもしや……ラブレター?いやいや、ここは女子高。ラブレターなはずありません。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/28(土) 16:05:43.04 ID:9vfZh9KPo
穂乃果と別れたあと、校門とは違う方向に歩き、アルパカ小屋を目指します。


「……を見……可愛……自…想…える」

以下略



8: ◆8101018AdQ[sage]
2013/12/28(土) 16:06:48.52 ID:9vfZh9KPo
今日はここまでで。
超遅筆なのでいつ終わるか予想もつきませんが……。


9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/28(土) 17:32:24.11 ID:Ga4FtETx0

課題曲しゃんしゃんしてたら色々ことうみの妄想が膨らんでた俺歓喜
期待してます


10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/28(土) 22:52:27.69 ID:dRc9kqQNo
でも歌詞的には海未の方が「キミ」っぽいよね


11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/29(日) 03:07:05.37 ID:B15yctC70
俺は穂乃果だと思ってる


12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/29(日) 03:12:57.05 ID:guGv2SK7O
乙です
ことうみなのかな…?


13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/29(日) 11:31:09.93 ID:4V7Jrm8/o
キミのくせにって可愛い歌だよね
りんがべーと双璧をなす


14: ◆8101018AdQ[sage]
2013/12/30(月) 20:50:17.65 ID:cNo4lixQo
「あのね……海未ちゃん」

「はい」

「ことりね?海未ちゃんのことが好きなの。友情とか、そういうのじゃなくて、恋愛の対象として、好きです」
以下略



15: ◆8101018AdQ[sage]
2013/12/30(月) 20:51:02.44 ID:cNo4lixQo

「分かってた!いいの!私が一方的に言いたかっただけなの」

顔をあげて、いつもの笑顔を私に向けます。
ことりの気遣いが痛々しくて、さらにその原因が私にあるだけに、なんだかいたたまれなくなって。
以下略



16: ◆8101018AdQ[sage]
2013/12/30(月) 20:51:59.12 ID:cNo4lixQo
実際に、ことりは私なんかよりとても可愛くて、女の子らしいです。
見た目自体もそうですが、仕草や正確も誰にも負けないくらい乙女だと思います。
でも、それはあくまで幼馴染の友人としての視点。
あんな言い方はしたものの、実を言うとことりを恋愛対称として見る、というのはあまりにも飛躍しすぎていて……できる気がしません。
こんな下手な同情は、むしろことりの想いを蔑ろにしているのかも知れません。
以下略



17: ◆8101018AdQ[sage]
2013/12/30(月) 20:52:39.23 ID:cNo4lixQo
―――――――――――――――
太陽が山の端にかかって、すでに夜の面影を見せています。
そんな町を眺めつつ、私とことりは帰路についていました。
耳に入るのは風や自動車の音と、私達の靴が地面を鳴らす音。

以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/12/30(月) 21:39:53.18 ID:PLcplgORO
続きが気になる


19: ◆8101018AdQ
2014/01/02(木) 12:14:23.78 ID:191kvZMno
―――――――――――――――
結局、昨日はあまり眠れませんでした。
真姫のアドバイス通り、詞をつくろうとしなかったせいか、幾分体は楽なような気はします。

眠気や気だるさに邪魔されて、やたらと授業に集中できません。
以下略



20: ◆8101018AdQ
2014/01/02(木) 12:15:33.17 ID:191kvZMno
休憩時間になり、中庭に出た私達は、いつもの場所で食事を始めました。

「はぁーっ!やっとお昼ごはんだよー!」

「穂乃果ちゃんったら、授業中ずっと首こくこくさせてるから、気になって集中できなかったよ〜」
以下略



21: ◆8101018AdQ
2014/01/02(木) 12:17:23.68 ID:191kvZMno
明けましておめでとうございます。
遅筆な上に年末年始のせいかペースが遅くて本当にすみません!
また夜か、そうでなければ明日以降にまた再開します。


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