3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:29:27.69 ID:mMrPH74Do
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――遡れば、おおよそニ週間前ぐらいだろうか。
おおよそ忘れることなどできないであろう、その日は大きめのライブがある日だった。
4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:32:19.82 ID:mMrPH74Do
さて話を戻すと、こうして無事ライブが終わったのだから休みを設けよう、という俺の考えはきっちりと彼女たちに浸透しているようであった。
口々に何をしよう、どこへ行こう、そういった話題を巡らせている。
「そういえば、休みはどのくらいなん?」
その時、ふと思ったのか亜子がこちらを向いて訊ねてきた。
5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:33:45.76 ID:mMrPH74Do
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6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:35:14.56 ID:mMrPH74Do
しかし、見覚えのない音がすれば警戒するのは当然のこと。
俺はそっけない寝室に立てかけられていた捨てる予定の適当な棒を持ち出すと、そっとドアノブに手を開け、一気に開く―― !
「あ、おはよう、P。……って、なにしてるの?」
7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:36:35.07 ID:mMrPH74Do
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8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:38:14.66 ID:mMrPH74Do
まさか、そんなはずは。
「他の子の中でも勘の良い子は心配していたぐらいですから、相当でしたよ。それでまあ、ちょっとしたサプライズを、ですねっ」
少し静まり返った調子を語尾では上げて朗らかに彼女は喋る。
9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:39:42.94 ID:mMrPH74Do
「ところで、今日は何をするつもりなんだ?」
おおよそ状況を理解した所で、次は未来へと予定を立てなければならない。
「……うーん、特に決めてないかな、なんて」
10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:41:13.85 ID:mMrPH74Do
「そうだ、Pはどこに行きたい?」
二人の笑顔を見て俺も気を許し始めた頃合い、小さく盛られた自分の分の料理を平らげた泉が突然俺に訊ねてきた。
「どこに行きたい、って言われてもなあ」
11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:43:58.45 ID:mMrPH74Do
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12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:46:25.41 ID:mMrPH74Do
出遅れた泉とさくらは笑って謝りつつ、俺達の後を追っている。
この雰囲気が、最近ではどことなく好きになっていた。
適度な近さ。ずっと独り身で仕事をしていた俺にとって、彼女たちの担当というのはある意味賃金以上の何かなのかもしれない、と引きつられながら俺はふと思った。
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