1:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 19:25:49.39 ID:NrmcVnPo0
 
 性的な表現があります。 
  
 
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 19:27:13.90 ID:NrmcVnPo0
  
  
 フロントガラス越しに広がる霧雨の中、俺はハンドルを握りながら腕時計と必要以上の頻度でにらめっこを繰り返していた。 
  
 初春の宵闇に飲まれた一帯は、霧雨に乱反射して連なるブレーキランプが幻想的な雰囲気を醸し出している。 
3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 19:28:36.93 ID:NrmcVnPo0
  
  
 仮にもアイドルだ。知名度や仕事の量に関わらず。 
  
 勿論、時間にルーズなのはいけない事であるが、時間に融通が利かない職種であることも周知である筈だ。 
4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 19:30:08.40 ID:NrmcVnPo0
  
 「どんなに急いでもここから寮まで三十分はかかる。それにこの渋滞だ」 
  
  
 こんな真夜中に渋滞になる事なんて、そうそうある事ではない。 
5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 19:31:42.58 ID:NrmcVnPo0
  
 でもそれは飽く迄、肇からであるというスタンスを俺は崩さない。 
  
 崩してはいけないものであるし、踏みとどまるべき一線である事も重々承知している。 
  
6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 19:33:11.69 ID:NrmcVnPo0
  
 肇の真意を俺は完全に知る術は勿論持ち合わせない。 
  
 それでも、わかる気がした。肇は迷っている。そう思った。 
  
7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 19:34:49.14 ID:NrmcVnPo0
  
  
 肇は視線を刹那に俺と合わせると、すぐに逃げる様に左を向く。 
  
 片側一車線だけのこの道路の左を向いたって、そこには吸い込まれてしまいそうな真黒な夜が広がっているだけだと言うのに。 
8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 19:36:10.44 ID:NrmcVnPo0
  
 いつの間にか肇の視線は真直ぐに俺を捉えていた。 
  
  
 「…そうか」 
9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 19:38:02.67 ID:NrmcVnPo0
  
 ___ 
  
  
 今、何時だろうか。肇と最後に言葉を交わしてから、どれくらいの時間が経ったのだろうか。 
10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/26(水) 19:39:07.04 ID:xQKQmNzho
 この時点ですげえ嫌な予感する 
11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 19:40:25.34 ID:NrmcVnPo0
  
  
 隆起した静脈に生ぬるい感触が這う。 
  
 上から下へ。次は、下から上に。そして、肥大化した先端をその小さな口に含み、鈴口を舌先で穿る様になぞる。 
12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/26(水) 19:40:42.12 ID:nhIxk3TCo
 いつもの人だろ多分 
13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 19:43:32.96 ID:NrmcVnPo0
  
 上目の肇の表情が引き金だった。 
  
 あどけなさの中に潜んだ蠱惑的な表情は俺の理性を破壊していく。 
  
14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 19:44:44.01 ID:NrmcVnPo0
  
 乱れたシーツに肇を横たわらせる。 
  
 俺は努めて冷静を装うが、果たして肇を押す腕に込められた力は、取り繕う事に成功していると言えるのだろうか。 
  
15:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 19:48:06.54 ID:NrmcVnPo0
  
  
 滑らかな手触りの太腿を楽しみながら、肇の秘所をしげく観察する。 
  
 少しだけ右襞の方が大きい小陰唇。その奥に隠された、色素の薄いながらも鮮やかな肇の内部。 
16:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 19:50:15.52 ID:NrmcVnPo0
  
 俺であるが、俺ではない。 
  
 背反したこの難題を突き付けられ頭の片隅で行為を迷っているのは、俺に残された最後の理性故であろうか。 
  
17:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/26(水) 19:50:22.48 ID:apTv1MLGo
 ざわつく…… 
18:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 19:52:02.12 ID:NrmcVnPo0
  
  
 もう迷いは無かった。そもそも何を迷う事があるのだろうか。 
  
 目の前には俺を呼び、俺を求め、俺を待つ女が居る。 
19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/26(水) 19:52:47.99 ID:32cpmcEd0
 嫌な予感... 
20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/03/26(水) 19:53:46.85 ID:NrmcVnPo0
  
 肇の中心に俺の中心をそっと宛がう。 
  
 残された人間らしさを振り絞った、最大限の優しさを持った行動だった。 
  
21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/03/26(水) 19:54:28.18 ID:1w3krFU8o
 あっ…(察し) 
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