26:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:27:07.13 ID:HDd5UF4lO
忍犬をキョガクの捜索にあてなかったのは、心当たりがあるからだ。
近くの森から、なにやらおかしなにおいがする。
おそらく毒物であろうにおいをたどり、俺はにおいのもとにたどり着いた。
27:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:28:56.69 ID:HDd5UF4lO
「俺達はみんな覚悟を決めていた!
忍者なんていつ死んでもおかしくはない。
だからアイツが助けに来ることなんて、はなっから期待しちゃいなかったんだ」
「アイツってのは、親父のことか」
28:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:30:34.90 ID:HDd5UF4lO
キョガクは押さえつけられたまま、えずいている。
「俺を売り飛ばしたのはなぜだ。
なぜそんなことをする必要があった?」
29:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:31:57.51 ID:HDd5UF4lO
「やめてくれぇ!」
気がついた時にはもう遅く、キョガクの腹は横にかっ切られていた。
反射的に吹き出す血を押さえ、崩れ落ちる体を受け止めていた。
30:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:33:35.95 ID:HDd5UF4lO
しばらく呆然としていた俺に、足音が近寄って来た。
「先生!医者のにーちゃん連れてきたぜ!」
31:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:36:25.75 ID:HDd5UF4lO
「どういう事だって聞いてんだよ!」
なんて答えたらいいか分からない。
32:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:37:56.15 ID:HDd5UF4lO
死体を抱えたまま、五代目のもとへ向かおうとするナルトをとめ、監察医のところへよった。
そして執務室にたどり着いた俺は、扉を叩いた。
33:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:39:46.91 ID:HDd5UF4lO
今日は疲れてしまった。
座っている気力すらない。
俺は床に横になった。
34:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:42:01.51 ID:HDd5UF4lO
「カカシさん。牢にお戻り下さい」
温度のない声が、廊下に響く。
35:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:43:56.09 ID:HDd5UF4lO
里を抜けるのがこんなに簡単な事だとは思わなかった。
拍子抜けしてしまったほどだ。
もしかしたら五代目は俺の味方なのかもしれない。
36:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:46:16.64 ID:HDd5UF4lO
キョガクの家からそれほどかからず、森の奥にたどり着いた。
木の葉はまだ、調査には来ていないらしい。
俺は血まみれの地面に目を凝らした。
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