過去ログ - 北条加蓮「嫌いだった言葉」
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20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/05(金) 22:37:22.74 ID:oVE2GZJBo
 その日、加蓮は家に帰ると早速お母さんにもらった名刺を見せてみました。

名刺をもらった事務所は、お母さんでも知っているような有名な事務所です。

加蓮は、お母さんの反応が楽しみで、少しそわそわしています。
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/05(金) 22:46:42.63 ID:oVE2GZJBo
「研修期間があるんだろう? ならば、とりあえずやってみればいいじゃないか。お前、こういうの興味あったんだろう?」と、お父さんが言いました。

夕食時に話題に出してみたところ、加蓮には意外な返事が返ってきたのです。

「ちょっと……」と、お母さんは言うと目付きが厳しくなりました。
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/05(金) 22:54:34.98 ID:oVE2GZJBo
 「こんにちは。よく来てくれたね」と、Pが言いました。

加蓮は会釈をすると、周りのものをきょろきょろと見ました。

Pはその様子を見ながら微笑んでいます。
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23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/05(金) 23:08:16.87 ID:oVE2GZJBo
「ねぇ、ここ広過ぎない?」と、加蓮が思わず言いました。

かれこれ十五分くらい歩き続けているように思えました。

「全部回ろうとしたら、結構あるからね。いつもは決まった場所しか使わないだろうから、ここまで歩き続けることはないと思うよ」と、Pは言いました。
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/05(金) 23:11:15.66 ID:oVE2GZJBo
「さて、どうだったかな?」

「どうもこうも、いつもあれくらいのことをしてるんだよね?」

「うん。その子の状態にもよるけど、大体そうかな」
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25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/05(金) 23:13:24.09 ID:oVE2GZJBo
その日の夜、加蓮は家に帰り着くとベッドに横になりそのまま眠ってしまいました。

気が付くと、次の日の朝になっていました。

加蓮は、この日が土曜日だったことによる安堵と同時に、自身の体力のなさを痛感しました。


26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/05(金) 23:16:46.96 ID:oVE2GZJBo
 加蓮が部屋を出ると、お父さんが新聞を読んでいました。

「お、起きてきたか」

「おはよ、お母さんは?」
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27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/05(金) 23:22:45.07 ID:oVE2GZJBo
「これこれ」と、お父さんは言いながら加蓮に袋を渡しました。

加蓮がその袋を受け取ってみると、中を覗いてみました。

開いてみるとゴムのベルトや重りといった簡易トレーニンググッズが出てきました。
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28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/05(金) 23:28:49.88 ID:oVE2GZJBo
「夢。夢、か……」加蓮は何度もつぶやきました。

お父さんにもらったグッズから一つを手に取り、ストレッチをしてみました。

看護師さんからもらった言葉を思い出し、ゆっくり、数を区切りながらやりました。
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29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/05(金) 23:31:16.81 ID:oVE2GZJBo
 「こんにちは。この前より、顔色が良くなったね」と、Pが言いました。

加蓮は、あれから毎日継続してストレッチを続けてきました。

もしかしたら、その成果なのかもしれません。
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/05(金) 23:34:02.00 ID:oVE2GZJBo
レッスンが終わると、Pがプリントを渡しました。

「これ、前回来てもらった後にいろいろ考えてね。練ってみたんだ」

こう言って渡されたものには、練習計画が記されていました。
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