12: ◆8HmEy52dzA[saga]
2014/09/16(火) 20:09:30.33 ID:sCBd7Qvo0
「と、とにかく落ち着いて」
錯乱する安部さんを落ち着かせ、とりあえず軒先で騒ぐのもよろしくないので、安部さん宅……じゃなかった、ウサミン星に上げてもらった。
13: ◆8HmEy52dzA[saga]
2014/09/16(火) 20:12:09.22 ID:sCBd7Qvo0
「安部さん、僕はこう見えてもこういう超常現象には割と詳しいんです。何でもいいですから、気が付いたこととか、いつもと違うことはありませんか?」
「気が付いたこと……あ、そうだ。何だか身体もちょっといつもと違うんですよ」
14: ◆8HmEy52dzA[saga]
2014/09/16(火) 20:14:14.73 ID:sCBd7Qvo0
「なんじゃ、やかましいの……」
「忍……」
15: ◆8HmEy52dzA[saga]
2014/09/16(火) 20:16:13.19 ID:sCBd7Qvo0
「その代わり、目から出したら目が灼け爛れるし、鼻から出したら鼻血が止まらんがの」
「意味ねえ!」
16: ◆8HmEy52dzA[saga]
2014/09/16(火) 20:18:42.38 ID:sCBd7Qvo0
004
17: ◆8HmEy52dzA[saga]
2014/09/16(火) 20:20:15.61 ID:sCBd7Qvo0
「月が多くの人間に畏れられているのはわかるけど、どうして月なんだ?」
「うさみん星人とやらは月の民なのじゃろう? 現代においてはアイドルも宗教に近い。月が勘違いするのも無理ないわ」
18: ◆8HmEy52dzA[saga]
2014/09/16(火) 20:21:49.24 ID:sCBd7Qvo0
「安部さん。率直に聞きます。神様になりたいですか?」
「…………」
19: ◆8HmEy52dzA[saga]
2014/09/16(火) 20:23:28.56 ID:sCBd7Qvo0
思わず頬が緩む。
ああ、流石は安部さんだ。
20: ◆8HmEy52dzA[saga]
2014/09/16(火) 20:24:48.72 ID:sCBd7Qvo0
005
21: ◆8HmEy52dzA[saga]
2014/09/16(火) 20:27:25.65 ID:sCBd7Qvo0
僕の場合、年齢云々辺りは曖昧だ。
吸血鬼もどきになってから五年あまりが経ったが、元々成長も止まりかけていたので歳を取っているのか微妙なところだ。
大体、毎日付き合っている自分の身体なんて成長しているかどうかわからないものだ。
22: ◆8HmEy52dzA[saga]
2014/09/16(火) 20:29:23.34 ID:sCBd7Qvo0
「ナナはずっと変わらないのに、周りのみんなは年老いて死んでいく……そんなの、自分が死ぬよりもイヤです」
退屈で死んじゃいますよ、と笑いながら安部さんは言った。
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