過去ログ - 劇場版アイマスで水瀬家に宿泊した志保のお話 抄
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2014/10/12(日) 11:39:17.12 ID:NHNSY0P+o
練習に参加していたスクール生六人を含めた全員を片方の家に泊めることは難しいとのことで二手に分かれることになり、
星梨花、百合子、杏奈が萩原先輩の家へ、私と美奈子さん、奈緒さんが水瀬先輩の家にやっかいになることになった。
765プロの練習についていけている組と、そうでない組。
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2014/10/12(日) 11:41:15.85 ID:NHNSY0P+o
家主である水瀬先輩を除いて、七人もの人数が天候不良で急遽訪れたはずなのに部屋のすみずみまで清掃が整っていることを考えると、この客室の維持にどれだけの費用がかかっているのか想像できない。
やよいさんが「伊織ちゃんのお家は博物館みたいにおっきいんだよ」と説明してくれて、私は最初それを誇張表現だと受け取ったわけだが、ほとんど言葉通りだった。
急なお泊まり会。ダンスレッスンの後に着替えをする予定だったから、下着の用意をしてあったのは幸いだった。
レッスン用のジャージを寝間着代わりに寝るつもりだったのだけど、お風呂を貸してもらって、脱衣所に戻ったときにはもう私たちの洋服はお手伝いさんたちに回収されてしまっていて、かわりにバスローブが用意されていた。
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2014/10/12(日) 11:42:30.79 ID:NHNSY0P+o
コンコン。
足音もなにもなしに部屋の扉がノックされ、体をびくつかせてしまった。
寝る時間には少々早いとは言え、人様の家で部屋をノックされるとは思わなかったから来訪者を警戒して身体が固まってしまう。決して驚きとか恐怖とかが私の心を占めていたからではない。
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2014/10/12(日) 11:43:52.86 ID:NHNSY0P+o
床に正座でお説教を受けるわけではなさそうなことに安堵しながら着席し、そのまま腰を折る。
「先日は、失礼しました」
「……何の話かしら。春香に対してのイザコザのことなら春香に直接話するべきだし、”それ以上言うな”をきちんと守った志保に謝られるような謂われはないわ」
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2014/10/12(日) 11:44:59.35 ID:NHNSY0P+o
「765プロでもグチの言い合いがあるんですか? ……なんとなく、水瀬先輩は想像がつくんですけど」
「案外言うじゃない……。そりゃあ女の子だらけの職場だもの、トーゼンにあるわよ。
どっちかというと感想戦とか反省会と言った方が正確かもしれないけど。
それから、伊織でいいわ。水瀬の名前で呼ばれるのは好きじゃないの。先輩ってのも学校や部活じゃないんだから気恥ずかしいわ」
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2014/10/12(日) 11:45:48.41 ID:NHNSY0P+o
「母と弟は、応援してくれています」
うそをつくのも忍びないと考え、事実を事実のままに告げることを選んだ。
「……? お父さんは反対しているの?」
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2014/10/12(日) 11:47:03.76 ID:NHNSY0P+o
「伊織さんは、できない方に合わせる側……ですよね?」
あの日春香さんが提案した、『演出を変える』という選択肢に納得はせずとも同意していたはずだ。
「違うわ。みんなでひとつのステージを作る側、よ。
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2014/10/12(日) 11:48:42.35 ID:NHNSY0P+o
そもそも、どうして可奈がダンサーチームに選ばれたのだったっけ。たしか、スクール内でメンバーが集められて……。ああ、そうだ。
「私たち、スクールの中では上にいるつもりだったんです」
「ダンサーに選ばれるためのオーディションでもしたのかしら。今のメンツが上位七人ってこと?」
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2014/10/12(日) 11:50:14.55 ID:NHNSY0P+o
「とにかく、戻ってくるつもりのない子のことを考えている時間が無駄なんです。それを話し合う時間で少しでもレッスンを重ねたいんです」
萩原先輩の家に泊まっているダンサー組の面々は体力が足りていなさすぎる。
スクール内でのオーディションでは”総合力”を評価されてメンバーに抜擢されたはずだったが、今必要とされているのはダンスの実力だ。
歌唱力や演技力ではない。そこで脚を引っ張っていたら本末転倒にもほどがある。
以下略
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2014/10/12(日) 11:52:17.30 ID:NHNSY0P+o
レッスン場でもない、話し合いの場でもない。
人様の家で真夜中に大声を出した自分自身を、それでも抑止することができなかった。
「違うんです……。私たちは、まだ、765プロのみなさんのレベルに追いついていない……。
練習を重ねて、だんだん上手になっていくことが評価されるのであればなおさら、次のライブで私たちダンサー組のためにパフォーマンスのランクを落とせば、それこそファンが残念がるに決まってる……!
以下略
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2014/10/12(日) 11:53:29.76 ID:NHNSY0P+o
「志保……?」
なにものかに私の肩が掴まれた。タオル地のバスローブの上から触れてきた”それ”は、ぬらりぬめりと死人のような生ぬるさで私を引き寄せようとしてくる。
「いやぁ!」
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