過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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15:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:15:58.54 ID:gIGEqEoto
手の中の時計が放つものとは別に、秒針が時を刻む音が聞こえて、その音のした方向を見る。
壁の時計が、息を吹き返したように、時間を刻んでいた。時刻は、零時を回り始めてから、ほんの一分弱。
窓の外には、あの漆黒の空ではない、やや曇った夜の空が広がっている。
何処か遠くから、犬の鳴き声が聞こえる。当たり前にある、現実の夜の喧騒だ。
大気は温く、じっとりと湿気を帯びている。
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:17:25.74 ID:gIGEqEoto



………

以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:18:41.76 ID:gIGEqEoto

「……日本史?」

がば。と、上体を起こし、脳裏に浮かんだその単語をつぶやく。
確か、俺は一昨日、四科目も同時に出された宿題を前に、頭部に痛みを覚えたという記憶があった。
以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:20:10.43 ID:gIGEqEoto



………

以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:21:06.79 ID:gIGEqEoto
まず、聞こえてきたのは、地鳴りだった。
大地から何かがせり上がってくるかのような、重く、巨大な地鳴り。

「なっ……何だっ!?」

以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:24:26.50 ID:gIGEqEoto

「ここは……」

ぼやけた全身の感覚を、ゆっくりと慣らしながら、体を起こす。
視線を下に向けると、自分が、冷たいリノリウムの床の上に倒れていた事が分かる。
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:26:30.31 ID:gIGEqEoto

「何階だよ、ここ……」

俺の知る北高に、こんな展望台のような眺めを楽しめる場所はない。
現状が、帰る帰らないなんてレベルじゃないということが、ようやく理解できた。
以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:27:52.42 ID:gIGEqEoto

べと、べと。

更に、追い打ちをかけるように、もう二つ、やはり奇妙な音。それと同時に、教室の壁に、僅かな震動が走った。
見たくない。が、見ないわけにも行かない。
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:29:08.47 ID:gIGEqEoto

「この時間さえ、乗り切れば……!」

右手に懐中時計を握り締め、奥歯で言葉を噛み潰しながら、俺は廊下に飛び出した。
「何か」は、それをすぐさま察知したらしく、ドアに攻撃を仕掛けるのをやめ、わさわさと音を立てながら、一人疾走する俺に向き直った。
以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:30:27.27 ID:gIGEqEoto

「……冗談だろ?」

思わず、そんな言葉が口を突いて出た。
俺の視線の先には、壁。
以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 18:32:23.52 ID:gIGEqEoto

俺は、どうなるんだ?

階下から近づいてくる気配とともに、最悪の予想が浮かび上がってくる。
宿題のノートが原因で、化物に食われて、お騒がせのジ・エンド。
以下略



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