過去ログ - キョン「ペルソナ!」 アイギス「FESであります!」
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57:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 20:22:39.46 ID:gIGEqEoto

「ベアトリーチェ!」

立ち往生する俺に、朝倉の援護が届いた。背筋を襲う寒気とともに、俺の背後から、眼前の炎の壁に向かって、無数の氷の礫が放たれたのだ。
先刻戦った女の戦法を彷彿とさせる朝倉の攻撃は、燃え盛る炎に触れた瞬間、水蒸気となり、音を立てながら爆ぜた。爆風が、炎の威力を一瞬、弱めさせる。その瞬間を狙って、俺はダンテを再び放った。
以下略



58:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 20:25:34.17 ID:gIGEqEoto

「おい、ふざけんな!」

思わず叫んださ。赤と青をあわせて紫。小学生か。ついでに、物理も無効、魔法も無効なんて発想も小学生並みだ。
しかし、事実として、その障壁は発生したわけで。古泉と朝倉の合体攻撃は、見事に阻まれた。
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59:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 20:28:44.50 ID:gIGEqEoto


 ―――我が手を取れ


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60:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 20:31:04.22 ID:gIGEqEoto
障壁を貫いた俺は、勢いを殺さないまま、手前に居た、丸っこい方のシャドウの土手っ腹に拳をぶち当てた。
見た目通り、ブリキに似た手触りの装甲が、銅鑼を鳴らしたような音ともに凹み、繋ぎ目らしき部分が歪む。
俺はそのつなぎ目に指を突っ込むと、剥がれかけた装甲を、一息に引き剥がした。その下から、動物の皮膚に似た、漆黒の体表が現れる。
その体表目掛けて、もう一度、右の拳を振るう。
肉が潰れる、生々しい感触とともに、シャドウの巨体は後方へと飛ばされ、背後に立っていたうすら長い方を巻き込んで、大地に跡を残しながら、校庭の端まで吹き飛んでいき―――やがて、黒い煙を発し始めた。
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61:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 20:37:44.96 ID:gIGEqEoto

「大丈夫だ、もう……お前、どうしてここに?」

「ひっく、だって、キョンくんが、いなくなっちゃったから……」

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62:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 20:42:56.48 ID:gIGEqEoto

「何だったんだって……こっちが聞きたいな」

と、今まで沈黙していた朝倉が、こちらへ近づいてきながら言う。
それにわずかに遅れて、古泉も駆け寄ってくる。ようやく、妹を含め、四人が集結した。
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63:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 20:49:08.01 ID:gIGEqEoto
ペルソナの事を考え出したら、急に全身を、強い脱力感が襲った。思わず膝を折り、大地にしゃがみこむ。

「キョンくん!」

「大丈夫ですか?」
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64:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 20:56:18.95 ID:gIGEqEoto
その声が聞こえたのと同時に―――シャドウの振り下ろした剣が、俺たちの目前で、何かに阻まれるかのように停止した。

「なっ……」

一瞬、混乱が俺の胸中を見たし、短い声となって、口から零れる。
以下略



65:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 20:58:27.76 ID:gIGEqEoto



………

以下略



66:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:00:43.96 ID:gIGEqEoto

「おい、ちょっと……どんだけ熟睡してんのよ?」

まどろみの中で溶けきった脳が、覚醒を拒む……俺を起こそうとしているのは、誰だ?
妹……ではない。あいつだったら、お得意のフライングニードロップが炸裂するはずだ。
以下略



67:名無しNIPPER[saga]
2014/12/31(水) 21:03:42.09 ID:gIGEqEoto

「いや、びっくりしたわ。いきなり、道端で寝てるからさ」

……よし、落ち着こう。
俺はまず、上半身を起すと、周囲を見回し、そこがもはや見慣れた迷宮の中であることを確認する。
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