過去ログ - 花陽「はんたいの世界」
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32:名無しNIPPER
2015/01/05(月) 17:28:01.12 ID:0wpfjsKk0
そう言えば、マキ君は溜め息をついて。

マキ「………なら、なんで相談してやらないんだ、その……悩みってのを」

花陽「あ……相談しようとは思ったんです、けど――」
以下略



33:名無しNIPPER
2015/01/05(月) 17:31:03.49 ID:0wpfjsKk0
フッ、と笑ったマキ君は、それはもう様になっていて、思わずぽけっと見とれちゃいそうになりました。なっただけなのでせーふです。

すると、かたんと椅子を揺らしたマキ君が姿勢を正しました。つられて、花陽の背筋もぴん、と伸びます。大事な秘め事を話すように、頬を染めたマキ君はぼそぼそと。

マキ「じゃあ、本当に――その、お、オレに相談するか…?
以下略



34:名無しNIPPER
2015/01/05(月) 17:46:30.58 ID:0wpfjsKk0
マキ「リンはああ言ってたけど、オレも、その方がいいと思う。きっと間違ってないよ、その判断は」

花陽「そう……ですかね」

マキ「ああ。もしその女版のオレの立ち位置にオレがいたなら……ま、別に、嫌がることは……ないだろう、し」
以下略



35:名無しNIPPER
2015/01/05(月) 20:43:15.56 ID:0wpfjsKk0
けれど。
彼はそんな花陽に、なんだか呆れたような、苦笑いのような反応を返します。

マキ「別に……お前の悩み事がアイツと似たようなことだとしても、そうでなくても、参考になればと思って話しただけだから。そんな反応するなよ。
……多分思考回路はどちらも似たり寄ったりみたいだし…わざわざ俺に聞かないで、答えは向こうのオレにでも聞いてみろ。……つまりこの世界に、お前の悩みを解決してくれる奴はいないんだ」
以下略



36:名無しNIPPER
2015/01/05(月) 20:49:34.01 ID:0wpfjsKk0

手渡されたパックのお茶を握って頭を下げます。お金、いいのかな。かしゅっ、と缶のプルタブを持ち上げたリン君は、缶の端を持って揺らしながら、戸惑いっぱなしの花陽の方をちらり見て、たぶんね、と口を開きます。

リン「これは、リンの考えなんだけどさ…多分、始めから物事を解決する術は元の世界にあるんだよ。きっと。
なら、ここで知ったって結果は変わらないけれど――あんまりそれはしない方が良いことだと、リンは思うんだ。
以下略



37:名無しNIPPER
2015/01/05(月) 20:51:38.03 ID:0wpfjsKk0
花陽「はい。帰れるなら、帰りたい、です……!リン、君が、その……できるなら、ですけど」

そう言えば、嬉しそうにリン君は頷きました。

リン「勿論だよ!んじゃあ説明するにゃ!カヨチン、手のひらを鏡につけてー」
以下略



38:名無しNIPPER
2015/01/05(月) 20:53:11.17 ID:0wpfjsKk0




ず―――
以下略



39:名無しNIPPER
2015/01/05(月) 20:56:04.81 ID:+iWyDzAl0

凛「……ほんとのほんとに、だいじょーぶ?」

花陽「ごめんね、凛ちゃん。心配かけて。本当に本当にほんとーに、大丈夫だから。ちょっと変なこと……思い出しただけだから、さ」

以下略



40:名無しNIPPER
2015/01/05(月) 21:02:35.68 ID:+iWyDzAl0
思い出したのはさっきのマキ君の発言。そうだ、花陽は真実を確かめなくてはならないのです。真姫ちゃんに、義理を働かなくてはなりません。

花陽「ねえ真姫ちゃん」

真姫「………何?」
以下略



41:名無しNIPPER
2015/01/05(月) 21:04:01.83 ID:+iWyDzAl0


当然だと言うように、真姫ちゃんは鼻をならして得意気に笑います。そうか、そうだったのですね。だからマキ君はあんな風に、向こうの花陽に言ったのでしょう。

真姫「それは、凛だって成長してるに決まってるわよ。でも、花陽はきっと凛よりもっと成長してる。だから、おんなじ……ううん、それ以上かもね。私が保証してあげる。ね、心配要らないでしょ?」
以下略



42:名無しNIPPER
2015/01/05(月) 21:11:24.57 ID:+iWyDzAl0
と、ふと忘れ物を思い出しました。

花陽「そういえば、はい。真姫ちゃんにプレゼント」

真姫「?何?」
以下略



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