6: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/01/16(金) 20:21:31.75 ID:6UJ3zAla0
「いいか橘、名前というのはコミュニケーションにおいて非常に重要な要素の一つだ」
「はい、理解しているつもりです。名前が無ければ日常生活が不便になることは容易に予測できます」
7: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/01/16(金) 20:23:19.45 ID:6UJ3zAla0
「なあ、まだかよ暦」
いい加減痺れを切らしたのか、結城が扉からひょっこりと顔だけ出して呼んでいた。
8: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/01/16(金) 20:25:40.59 ID:6UJ3zAla0
003
9: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/01/16(金) 20:27:15.74 ID:6UJ3zAla0
「どうですかプロデューサー、わたくしも似合ってまして?」
「ああ、ばっちりだ。僕のお嫁さんにしたいくらいだよ」
10: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/01/16(金) 20:28:38.02 ID:6UJ3zAla0
「しかし、ドレスというものは何度着ても慣れませんね……」
裾を引きずるのが気になるのか、思い通りに動けないらしい。
11: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/01/16(金) 20:29:45.31 ID:6UJ3zAla0
004
12: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/01/16(金) 20:31:52.65 ID:6UJ3zAla0
「ありすちゃん、知りませんか?」
「…………え?」
13: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/01/16(金) 20:33:48.85 ID:6UJ3zAla0
005
14: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/01/16(金) 20:36:16.07 ID:6UJ3zAla0
「……どうして、プロデューサーだけ私が見えているんですか……?」
落ち着いて思考を整理する余裕が出来たのか、橘は客観的に現状を把握しようとしていた。
15: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/01/16(金) 20:38:12.72 ID:6UJ3zAla0
橘は紛れもなくここにいる。
そしてこれからも突然消える、なんてことはない。
16: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/01/16(金) 20:39:48.75 ID:6UJ3zAla0
「……私はきっと、変わりたかったんです」
長い話を一通り終えると、橘は状況を正確に理解したのか視線を伏せる。
そのまま、ぼそりと誰にでもなく呟いた。
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