過去ログ - 響「輝きの向こう側は…」
1- 20
1:魔法をかけて[12ug0001@kufs.ac.jp]
2015/02/04(水) 15:46:54.26 ID:GUuysaGD0
初めての投稿です。
下手くそですが読んで頂ければ幸いです。
コメント、指摘なんでもお願いします!
・アイマス
・響たちはまだ961です

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:魔法をかけて
2015/02/04(水) 15:47:56.69 ID:GUuysaGD0
一度目のフェスの結果が掲示板に映される。
響 124000
春香 78300

響「やっぱり自分は完璧だぞ‼どうだ春香!自分との力の差は歴然だぞ!」
以下略



3:魔法をかけて
2015/02/04(水) 15:48:35.11 ID:GUuysaGD0
響「こんなに差があるんだから、何回挑んできても春香は絶対自分には勝てないぞ」

声が震えていた。うまく言葉がでなかった。弱小プロダクションのアイドル一人を潰すだけの簡単なフェスのはずだったのに。今まで馬鹿にしてきた弱虫春香を何時ものように圧倒するはずだったのに…

春香「確かに勝てないかもしれない…響ちゃんの足元にも及ばないかもしれない…でも!私がここにいるのはみんなの…」
以下略



4:魔法をかけて
2015/02/04(水) 15:49:05.91 ID:GUuysaGD0
響「……『オーバーマスター』か」

黒井社長が作り出した私の新曲。アイドルの中のアイドル。トップオブトップになるための曲。
今はそれが皮肉にも聞こえた。

以下略



5:魔法をかけて
2015/02/04(水) 15:49:33.32 ID:GUuysaGD0
言葉がでない。身体が震える。
私は…私はこの少女に共感してしまった。心を動かされてしまった。
彼女の未来を…彼女がこれから掴み、描いていく未来を見てみたいと思ってしまった。
それは現在の自分の否定、我那覇響が961プロでこれまで思い焦がれてきたアイドルの理想像への否定に繋がった。

以下略



6:名無しNIPPER[sage]
2015/02/04(水) 15:53:02.59 ID:iPaHnIMlo
飯屋に入って「まずいですがどうぞ」と言われてその店で食うか?俺は食わない


7:魔法をかけて
2015/02/04(水) 16:04:31.04 ID:GUuysaGD0
美希『輝きの向こう側は…』



それは本当に偶然だった。
以下略



8:魔法をかけて
2015/02/04(水) 16:05:10.72 ID:GUuysaGD0
美希「ねえ、千早さん、ハニーは元気?」



その瞬間、目の前の彼女から笑顔が消えた。その表情を私は知っていた。まだ千早さんが765プロへ入りたてだった頃、私は事務所で亜美と小鳥と家族の話をしていた。その時たまたま千早さんがお仕事から帰ってきて亜美が唐突に質問した。「千早おねーちゃんは兄妹とかいるの?」一瞬にして空気は凍り、事務所が静寂に支配された。小鳥が静寂を壊すまで彼女は亜美をじっと睨んだままだった。その目は鋭く、言葉を使わずに意思を伝えるには十分なものだった。まさしくそれは「殺意」がこもっていた。その目を私は今向けられていた。
以下略



9:魔法をかけて
2015/02/04(水) 16:05:51.71 ID:GUuysaGD0
美希「今日は千早さんよくしゃべるね」



そういうことか…。初めから変だったことに気づくべきだった。如月千早が裏切り者に対してこんなに優しくするはずがない。彼女は孤高であり気高く冷酷だった。私にはなれない、だから憧れた。自分には持っていないキラキラを持っている彼女に…。
以下略



10:魔法をかけて
2015/02/04(水) 16:06:38.69 ID:GUuysaGD0

千早さんはじっと私の目を見つめる。それは先ほどの「殺意」のような禍々しいものではなく、辛い決断をすることを決めた覚悟の瞳だった。

765プロは今、瀬戸際に立たされている。これを打開する手段は一つしかない。

以下略



11:名無しNIPPER[sage]
2015/02/04(水) 19:09:37.88 ID:ieGRy2Aeo
期待なの


12:名無しNIPPER[sage]
2015/02/04(水) 23:18:59.33 ID:slQnna4Bo
気合入ってんな


13:名無しNIPPER[sage]
2015/02/05(木) 00:04:52.40 ID:XXiM+9Ir0
>>6
そんなクサイ台詞言って帰る事も無いだろ、自分ならそっと店から出て行くからな…


14:名無しNIPPER[sage]
2015/02/05(木) 01:53:44.32 ID:sX/GlkaAo
>>1が指摘おねがいと言ってるし気になったから具体的な例上げて指摘しただけなんだけど
そっと出て行くとか言っておいて突っ込んでる以上言ってることに説得力もあったもんじゃないし
中身のない中傷と指摘の区別もつかないのか?俺がどっちだったとしてもお前みたいにわざわざ触れてくる外野が一番迷惑だよ


15:魔法をかけて
2015/02/05(木) 11:43:09.52 ID:cXoZSP9h0
コメントありがとうございます!
今から投稿します。


16:魔法をかけて
2015/02/05(木) 11:43:44.86 ID:cXoZSP9h0
千早『輝きの向こう側は…』



その出会いは計画的だった。
以下略



17:魔法をかけて
2015/02/05(木) 11:44:22.40 ID:cXoZSP9h0
『大丈夫だよ。俺と千早が力を合わせればきっと声は届くさ!』

なんの根拠もない一言だった。でも、その言葉を聞いた瞬間に私の心は軽くなったような気がした。一人で背負い込まなくていい、私の夢を支えてくれる人がいる。それだけで私は救われた。それからの私は765プロで精一杯アイドルの活動を頑張った。歌とは関係ないことも多くやらされたが彼の真面目で誠実な姿を見ていると無下には出来なかった。彼は事務所のみんなから信頼されていた。特殊なカリスマ的なものが彼にはあったのだろう。彼は弱小事務所を少しずつ大きくしていった。彼に好意を抱くアイドルも少なくなかった。そして、いつしか私も彼に対して恋愛感情を抱いていた。しかし、それは叶わないと知っていた。そのことにも納得していた。なぜなら、彼にはパートナーがいた。「天海春香」私の唯一の親友。初対面の時の感想は普通だった。確かに可愛かったがアイドルとして頂点に立つ姿など想像すら出来なかった。しかし、彼女は変わった。彼が彼女を育て始めた。プロデューサーと春香は本当に最高のコンビだった。春香は見間違えるほどの才能を発揮した。プロデューサーは春香の秘められた力を見抜いていたのだろうか。

春香の知名度は一気に跳ね上がり、765プロの快進撃が始まろうとする時だった。961プロの妨害が始まった。アイドル界ではその名を知らないプロダクション。天性を秘めていた765プロのアイドル「星井美希」を引き抜き見事大成させた。私たちの宿敵である。私たちの仕事をことごとく邪魔をする961プロ、仕事一つ取るのも大変な状況となった。彼の仕事は苛烈を極めた。常人ならできないことも無茶をして通そうとする彼には重い負担がかかった。そんな彼が必死にとってきた仕事。それが961プロのアイドル「我那覇響」との対決だった。相手はまさしくトップアイドル。私たちに勝ち目はないように思えた。


18:魔法をかけて
2015/02/05(木) 11:44:56.31 ID:cXoZSP9h0
しかし、春香はすぐに答えた。彼女の答えは決まっていた。彼と彼女の信頼は言葉にはできない強いものだと感じた。春香ならこの逆境を変えてくれる。そんな期待をもった時だった。フェスの一週間前、プロデューサーが倒れた。原因は過労。働きすぎだった。彼は私たちのために時間を費やしすぎた。

事件を聞いて唯一取り乱さなかった少女がいた。春香だった。春香はプロデューサーが無理をしているのをずっと前から気づいていた。しかし、止めなかった。止めることが出来なかった。彼女たちのどちらかが止まってしまえば私たちの事務所に後はない。絶望的な状況でも春香は焦らず、みんなの力をかして欲しいと頼んだ。私一人では今度のフェスは成功できない。だからみんなに協力して欲しいと頼んだ。私たちはフェスまで付き切りで春香の練習を手伝った。間近で彼女の練習を見ることで自分とのレベルの差を思い知った。同時に追いつこうとする気持ちも湧き上がった。春香は完璧な仕上がりでフェスに臨んだ。私たちも応援に駆けつけたが、一戦目の結果で現実を思い知らされた。

「我那覇響」と言うアイドルは強く気高く逞しかった。彼女のプレッシャーに観客の私が押しつぶされそうになる。しかし、春香は違う。彼女は誰よりもこのフェスを楽しんでいた。この圧倒的な点差を見ても彼女は笑顔のままだった。
以下略



19:魔法をかけて
2015/02/05(木) 11:45:28.18 ID:cXoZSP9h0
得点掲示板の春香のポイントが信じられないほど上昇していた。フェスのポイントはAIRAが決定する。つまり不正のできない公平な勝負。ならなぜ春香の得点は異常なまでに上昇しているの?まだ曲の中間にも関わらず先ほどの我那覇さんの得点を余裕で超えていた。 

春香のライブはこれまでにない素晴らしいものだった。しかし、彼女のパフォーマンスは私たち全ての観客に輝きを伝えるために自分の全てをすり減らしている。

彼女が声も張り上げ歌うたび、観客に向かって微笑むたびに彼女の存在が削られているような気がした。
以下略



20:魔法をかけて
2015/02/05(木) 11:46:03.88 ID:cXoZSP9h0
そんな苦悩の日々を過ごしている中、私はある人物と出会った。

暗い夜道、私の気分と同じだった。私は一人帰路についていた。事務所を窮地から救う方法を考えてみるが何も思いつかない。プロデューサーならどうするか、春香ならどうするか、そんなことを思っても時間の無駄だった。ため息を付いて前を見る。そこには一人の女性が立っている。ポツリとついている街灯よりも月に反射されていた彼女の銀色の髪は輝いていた。私のいる真っ暗な道と彼女の月明かりに照らされた道、それはまるで私との格の違いを魅せられているようで気分が悪かった。

?「お久しぶりですね。如月千早」
以下略



21:魔法をかけて
2015/02/05(木) 11:46:37.25 ID:cXoZSP9h0
貴音「この前お話した件考えてくださいましたか?」

彼女がこちらを見る。その姿は美しく、妖艶で華麗だった。

千早「気持ちは変わりません。お話した通りです。私は765プロから移る気はありません!」
以下略



104Res/69.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice