過去ログ - 【R-18】雪風「しれぇの前でおもらししてしまいました」
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◆47gaNFJlIw
[saga]
2015/03/06(金) 00:06:42.68 ID:FQujOMSOo
あと地の文注意も書き忘れてました。
駆逐艦雪風は夢を見ていた。
以下略
3
:
◆47gaNFJlIw
[saga]
2015/03/06(金) 00:07:09.01 ID:FQujOMSOo
「……っ!」
唐突に雪風は回想という名の悪夢から目を覚ました。
(ここは……)
以下略
4
:
◆47gaNFJlIw
[saga]
2015/03/06(金) 00:07:37.12 ID:FQujOMSOo
「泣いたら起こそうって決めてる」
うなされてる度に起こすとまともに寝られないでしょうから、と司令官は雪風の頬を――涙の跡を指でなぞり拭う。
優しい手つきに心地のいいくすぐったさを覚えて雪風は瞼を閉じた。
以下略
5
:
◆47gaNFJlIw
[saga]
2015/03/06(金) 00:08:12.96 ID:FQujOMSOo
指輪と書類一式を雪風に見せ『ただあなたを強くするためだけにするわけじゃない』と、いつものようにぶっきらぼうに司令官は言った。
目の前に突き出されたそれらに雪風は目をしばたかせながら、『どういう意味ですか』と問いかけた。
意味がわからなかったわけではないが、驚きで頭が真っ白になってつい口に出してしまったのだ。
そんな雪風の問いに司令官は雪風の左手を取り、薬指に指輪をはめて言った。
以下略
6
:
◆47gaNFJlIw
[saga]
2015/03/06(金) 00:08:38.67 ID:FQujOMSOo
雪風が司令官に惚れたのは司令官が有能だったからというだけではない。
確かに司令官の手腕は鮮やかなものだ。
着任してから今までただの一人も、そしてただの一隻も犠牲を出さずにいくつもの大規模作戦に従事し、成功に貢献している。
それに安心感を覚えているのも事実。だがそれだけではない。
以下略
7
:
◆47gaNFJlIw
[saga]
2015/03/06(金) 00:09:05.56 ID:FQujOMSOo
司令官に懸想した雪風だが、告白を受けるまで想いが報われることはないと考えていた。
元来人でない彼女は性別を特に気にすることはなかったが、司令官は列記とした人間だ。
同性――しかも、雪風のような幼子に恋することなどあり得ないと当時の雪風は信じてやまなかった。
そしてそれでいい、とも。
以下略
8
:
◆47gaNFJlIw
[saga]
2015/03/06(金) 00:09:47.93 ID:FQujOMSOo
幸福な回想から帰った雪風が最初に感じるのは司令官のぬくもり。
ただでさえ幸福感でいっぱいになった心にさらなる幸せを注ぐ熱。
(雪風は幸せ者です)
以下略
9
:
◆47gaNFJlIw
[saga]
2015/03/06(金) 00:10:14.00 ID:FQujOMSOo
「しれぇ、もういいです」
それから数分して雪風は司令官の頭を見上げてそう言うと結んだ手を離した。
「珍しいわね。いつもは2、3回私から聞かなきゃやめようとしないのに」
以下略
10
:
◆47gaNFJlIw
[saga]
2015/03/06(金) 00:10:40.96 ID:FQujOMSOo
今のように拗ねたり、怒ったり、笑ったり、様々な反応を見せる雪風を見て司令官は確かに楽しんでいる。
だからこそ度々雪風に冗談を言ってはからかってくるのだ。
他の艦娘には見せない司令官の顔。
無機質な仮面の下に潜む喜悦は、雪風の胸を弾ませる。
以下略
11
:
◆47gaNFJlIw
[saga]
2015/03/06(金) 00:11:07.73 ID:FQujOMSOo
「うっ……」
扉を開きそのまま踏み出そうとする雪風だったが、うめき声をあげてその場で踏みとどまってしまった。
すでに夜は0時を回り深夜と呼ぶべき時間帯。
鎮守府は全館消灯されて廊下には夜闇が満ちていた。
以下略
12
:
◆47gaNFJlIw
[saga]
2015/03/06(金) 00:11:35.46 ID:FQujOMSOo
「一人でできる?」
「できますよ!」
辿りついたトイレで司令官のからかいと繋いだ手を振り払い、雪風は個室の中へと飛び込んだ。
以下略
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