過去ログ - 【ガルパン】逸見エリカ「友情は瞬間が咲かせる花であり、時間が実らせる果実である」
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名無しNIPPER
2016/09/24(土) 01:47:51.46 ID:+3HHJ9Wn0
半年ぐらい前に
エリカ「友情は瞬間が咲かせる花であり、時間が実らせる果実である」
というほぼ同じタイトルで立てたSSに地の分を付けたのでもう一度やらせてください、オナシャス
SSWiki :
ss.vip2ch.com
2
:
名無しNIPPER
2016/09/24(土) 01:50:01.34 ID:+3HHJ9Wn0
『フラッグ車、行動不能! 優勝校は―—』
ドッと沸きあがる歓声。
吹き荒れる拍手の嵐。
押し寄せる仲間達の絶叫、涙、喜びの声。
以下略
3
:
名無しNIPPER
2016/09/24(土) 01:51:04.89 ID:+3HHJ9Wn0
「―—さん。エリカさん」
揺り動かされて、目を覚ました。
にじむ視界の中心に、ぼやっと癖毛の頭が見える。
以下略
4
:
名無しNIPPER
2016/09/24(土) 01:52:38.46 ID:+3HHJ9Wn0
「……まぁ、しっかり寝てると言ったら嘘になるけど」
「じゃあ、早く帰って寝てください。 隊長になってから初めての試合ですから、緊張するのは分かりますけど。隊長が寝不足なんてなったら、勝負になりませんよ。大丈夫、あれから私達も練習を重ねました。軽くあしらわれたりはしないハズです」
明日は、私が隊長を務める黒森峰女学院と、あの子……強いて関係性を言葉にするならば、宿敵とでも言おうかしら。
以下略
5
:
名無しNIPPER
2016/09/24(土) 01:53:42.35 ID:+3HHJ9Wn0
「……そう。そうね。いつまでも不安を感じていては、自分達の努力と技量を信じられていないということになってしまうわね」
しかし。
あれから、自らの過ちを考えた。
以下略
6
:
名無しNIPPER
2016/09/24(土) 01:54:27.99 ID:+3HHJ9Wn0
「……アナタ、趣味悪いわよ」
「部屋に入ったらエリカさんの寝顔がこちらを向いていたんです」
目を片方だけ細めて小梅を睨むが、当の彼女は肩をすくめ、あっけらかんと言ってのける。
以下略
7
:
名無しNIPPER
2016/09/24(土) 01:55:19.95 ID:+3HHJ9Wn0
「……夢の話なんだけど」
「はい」
ポツリポツリと、唇が夢で見た景色を紡ぎはじめる。
以下略
8
:
名無しNIPPER
2016/09/24(土) 01:56:05.15 ID:+3HHJ9Wn0
〜〜
「新入生諸君、黒森峰女学園へ、そして戦車道へようこそ。私は西住まほ、隊長を任せてもらっている」
緊張した面持ちの生徒達が一列、入学したての一年生達。私はその端で、表情を硬くしていた。
以下略
9
:
名無しNIPPER
2016/09/24(土) 01:57:04.91 ID:+3HHJ9Wn0
「熊本県、熊本市出身、西住みほですっ! よっ、よろしく、お願いしますっ!」
西住みほ。
その名が響き渡った瞬間、周囲がざわつきだした。
以下略
10
:
名無しNIPPER
2016/09/24(土) 01:58:03.16 ID:+3HHJ9Wn0
「……まぁ、いいだろう。次!」
「はいっ! 赤星小梅です!」
何か言いたげな西住隊長は挨拶を進めるように促し、安堵の表情で西住みほは後ろに下がる。
以下略
11
:
名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:00:18.75 ID:+3HHJ9Wn0
〜〜
「はあ、はっ、はぁっ! も、もうだめぇ……」
私の耳に後方から届いた声。
以下略
12
:
名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:00:59.66 ID:+3HHJ9Wn0
「負けない、わよぉっ!」
先頭を譲ったことが、闘争心の塊である私の心に火を点けた。
力一杯に爪先で地面を蹴りぬき、跳ぶような勢いで西住みほの横に並ぶ。
以下略
13
:
名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:02:04.78 ID:+3HHJ9Wn0
〜〜
「はあっ、はあっ、はあっ、はあっ……すー、はー……」
西住みほが膝に手を突き、荒れた呼吸を整えている。
以下略
14
:
名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:02:44.17 ID:+3HHJ9Wn0
「すー……西住隊長と、はー……どれぐらい走るの?」
「大体10キロぐらい。休みの日はもっと増えるけど……」
「10キロ!? ゲホッ、ゴホッ!」
「だ、大丈夫ですか!?」
「え、えぇ……驚いて少しむせただけよ……」
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15
:
名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:04:16.76 ID:+3HHJ9Wn0
〜〜
〜〜
(初めての練習試合……! ここでしっかりアピールしないと……!)
以下略
16
:
名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:05:08.77 ID:+3HHJ9Wn0
〜
『黒森峰女学院の勝利!』
「やった! 私達の勝ちですね!」
「ええ、そうね! 私達の勝利よ!」
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17
:
名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:06:04.67 ID:+3HHJ9Wn0
「お前達」
そんなことを考えていた私の背中に凛とした声が投げかけられる。
その声を聞き間違える訳はないが、まさかという思いと共に振り返る。
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18
:
名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:07:17.04 ID:+3HHJ9Wn0
「何か分からないことや相談があればいつでも聞いてくれ……それから、みほ」
「……はい」
西住隊長は大喜び小喜びの私達から、西住みほへと視線を移す。
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19
:
名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:08:10.58 ID:+3HHJ9Wn0
「しっかりしなさいよ……戦車に乗ってる間はあんなにハキハキしているのに」
言ってやると、西住みほはビクッと体を一度、震わせた。
……言葉を間違ったらしい。
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20
:
名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:09:44.01 ID:+3HHJ9Wn0
「で、でも……私は西住流に生まれたってだけで、お母さんやお姉ちゃんとは全然違って、ダメダメだし……」
「そんなに自分を卑下しない!」
「はっはい!?」
いくら励ましてあげてもこれではなんだか腹が立ってきたので、声が大きくなってしまった。
以下略
21
:
名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:10:51.24 ID:+3HHJ9Wn0
「私が……副隊長……」
「私と、逸見さんが……」
思い浮かべる。
以下略
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