48: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 22:54:15.00 ID:CYpm3u/s0
ついさっきまで弱々しかっただりーの瞳には既に力が宿っていた。
必死に強がりながら、それでいて健気な笑顔は、長く付き合ってきたアタシでも見惚れるぐらいに輝いていて、罪深いアタシの中身を照らされているような気分になる。
「私…Pさんを諦めない…。Pさんが私を妹にしか思えないって言うなら、私はロックアイドルを極めて…イイ女になって…妹なんて言えなくして…それでPさんを振り向かせてやるんだ…っ」
49: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 22:56:08.25 ID:CYpm3u/s0
50: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 22:57:21.98 ID:CYpm3u/s0
「ぁ……ぁぁあああ……」
51: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 22:58:17.45 ID:CYpm3u/s0
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52: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 22:59:35.48 ID:CYpm3u/s0
「ぁ……ぁぅ……」
「なっ? 好きなアタシのこと好きにしていいんだぞ? ほらっ! ヤれって! ヤってくれよ……頼むよ……っ!」
53: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 23:01:01.92 ID:CYpm3u/s0
「入って」
「……あ、アンタも…い、い、一緒かよ?」
54: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 23:03:39.43 ID:CYpm3u/s0
「もっとも、夏樹ちゃんに謝る気があるなら、だけどね」
「謝る…っ! あ、謝りたい……だりー……うぅぅ……」
55: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 23:06:13.91 ID:CYpm3u/s0
でも何故か救われた気分になっていて、絶妙な匙加減を発揮してくれたPに心の中で深く頭を下げた。
「夏樹ちゃんってさ、結構カッコ悪いよね」
56: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 23:09:04.66 ID:CYpm3u/s0
「今朝渡した企画書はね、実はもう○○社長の力は借りてないんだ。あの企画が通るくらいには、もう夏樹ちゃんと李衣菜ちゃんの実力と人気があるってことだよ。
あと、ボクとプロダクションの独自の人脈も広がってきてるし」
57: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 23:10:50.55 ID:CYpm3u/s0
Pさんは出るポーズをとったくせに、アタシが腕を背中に回してブラのホックを外す仕草を顔をそむけつつ横目でばっちり見続けている。
そして肩からストラップをずらしてカップを外そうとするときには、もう完全に顔をこちらに向けて口をパクパクさせながら凝視していた。
58: ◆ao.kz0hS/Q[saga]
2017/02/25(土) 23:11:20.53 ID:CYpm3u/s0
【終わり】
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