307: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/01(日) 23:45:41.24 ID:JL0eVoU70
ことを」
「……ならいいか、時間もないし。率直に言おう。これからアンツィオは崩壊する。それを我々は止めることは出来ない」
308: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/01(日) 23:46:22.78 ID:JL0eVoU70
「……黒森峰を通じて、脱出を融通してもらうのは……協定から考えて問題ないはずです」
一度は考えたことだ。だがよく考えずとも不可能だ
309: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/01(日) 23:46:52.64 ID:JL0eVoU70
「誰がそんなことをするんっすか」
「いいから黙って聞け。去年まではレバーは左に引かれていた。アメリカからの経済不況も合わさって、経済は破滅的だった」
310: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/01(日) 23:47:31.75 ID:JL0eVoU70
「……黒森峰は、もうウチと手を切りたがっているのかもしれん。だから自衛隊の中に黒森峰に近い奴がいても、脱出の手引きをしてくれる可能性はほぼ無い」
「……その心は」
311: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/01(日) 23:48:09.87 ID:JL0eVoU70
「恐らくだが、合法的に自分たちの面目を潰したカチューシャを殺す機会を作る為だろう。黒森峰の隊長代行だったかな、を務めてる逸見も優秀な奴だったしな。可能性はあるだろう。
暗殺を仕掛けても成功確率は高くないだろうし、仮に成功しても黒森峰に真っ先に疑いがかかる。戦車道はまたとない機会のはずだ。
そして向こうからすれば、アンツィオとの協定は私個人との協定のつもりだったのかもしれん。そう考えれば、私が辞めるか死ねば協定の意味が無くなる。5億をドブに捨てるとは、私たちには考えも寄らない手よ」
312: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/01(日) 23:48:38.83 ID:JL0eVoU70
「……一回な、お前ら2人だけ大洗に降伏させようか、とも考えたんだ。大洗が負ければ、ルール上解放される。だが私には、2人なしで大洗に勝つ方法は思いつけない。
何より仮に解放されても、私を守れずに勝手に降伏した者呼ばわりされ、政治の表舞台には立てない。そうなれば結末は変わらない」
313: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/01(日) 23:49:10.25 ID:JL0eVoU70
気持ちが高まる中、腕時計を確認する
「っと、そろそろ時間が近いな。よし、2人は皆をP40の前に集合させてくれ。私は話が終わったら作戦会議をここでするから、その準備をする」
314: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/01(日) 23:49:38.84 ID:JL0eVoU70
暫くのち、P40の上に乗った私の周りを、アンツィオ高校戦車道部の隊員が囲んだ。深く息を吸い込んだ
「アンツィオ学園戦車道隊員にしてアンツィオ黒服党黒服隊隊員である諸君!よく聞いてくれ!
315: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/01(日) 23:50:08.84 ID:JL0eVoU70
ここでトーンを落とす。完璧な人間にトップは務まらない
「と、まぁここまで格好付けたことを言った訳だが、この中には絶対に生き残りたい、と思う者もいるだろう。そう思うこと自体を否定することは出来ない。
316: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/01(日) 23:50:42.86 ID:JL0eVoU70
♪母よ涙は無しで 子は強者だから
流れる声の清らかさ、姿川の如くなり。声の主を確認すると、カルパッチョだった
317: ◆ujHylXatJU[saga]
2019/09/01(日) 23:51:08.74 ID:JL0eVoU70
「大馬鹿者がっ!」
叫んだ時に、自分の頬を涙が伝わっていたのを知った
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