85: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 11:46:59.60 ID:iX/HvtXE0
次の日、学校から帰って、プロデューサーさんに電話をかけた。
自室のベッドに腰掛けて、その隣には紗枝ちゃんがいつものように寄り添って座っている。
86: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 11:47:36.98 ID:iX/HvtXE0
それから私たちは雨が上がってすっかり涼しくなった十月の夕暮れを二人、歩いて買い物へ出かけた。
紗枝ちゃんが夕飯を作ってくれるということで、煮物やら、魚やら、それらに必要な食材を買い揃えたあとは、少し贅沢な、普段は買わないような高いお菓子を買って、子供みたいにはしゃぎながら寮に戻った。
87: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 11:48:38.27 ID:iX/HvtXE0
その後、私が食器を片付けて洗い物をしていると、今度は紗枝ちゃんが私の横に立ってじいっと観察しだした。
「どうかしたの?」
88: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 11:50:03.69 ID:iX/HvtXE0
小休止
89: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 13:02:18.77 ID:iX/HvtXE0
十
見上げれば吸い込まれそうな青い空だった。
90: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 13:03:02.45 ID:iX/HvtXE0
それから私たちは、手ごろなお店でランチを摂ったあと、買い物をしたり、スイーツのお店を巡ったり、商店街を端から端まで練り歩いて、気付けば三時間近くもショッピングを満喫したのだった。
実際に買ったものはそんなに多くなかったけれど、私たちは学校も勉強も、アイドルのお仕事の事も綺麗さっぱり忘れて、二人きりのデートを思う存分楽しんだ。
91: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 13:03:47.42 ID:iX/HvtXE0
それから彼女はひと息ついて、
「けどなぁ、それ言い出したらうちの方こそ、ゆかりはんのプロデューサーはんに菓子折りのひとつやふたつ持っていかなあきまへんわ。一応、お咎めなしで認めてくれはったとはいえ、迷惑かけたことには違いないやろし」
92: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 13:04:19.77 ID:iX/HvtXE0
「ま、ほんならプロデューサーはんへのお土産も買うときまひょか。お互いの分と合わせて……ゆかりはん?」
「はい?」
93: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 13:05:33.08 ID:iX/HvtXE0
旅館に戻り、私たちは夕食の前にまず温泉に入ることにした。
シーズンオフに加えて平日ということもあり、浴場はほとんど貸切状態だった。
普段から寮の共用風呂を使っているので、それ自体はいつもと変わりなかったけれど、まるで私たちのために用意されたような温泉の雰囲気はなんだか新鮮で心が浮き立った。
94: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 13:06:54.79 ID:iX/HvtXE0
お風呂から上がって夕食をとったあと、しばらく部屋でだらだらとテレビを見ていた。
そうして私が座布団の上に横座りしていると、ふいに紗枝ちゃんがごろんと転がって私の膝を枕にした。
95: ◆wsnmryEd4g[saga]
2020/10/18(日) 13:07:43.68 ID:iX/HvtXE0
結局、私たちが温泉に入れたのはほとんど深夜に近い時間だった。
夜の露天風呂は寒かった。
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