過去ログ - 恒一「『ある年』の3年3組の追憶」
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37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:33:22.07 ID:4DOG5YTr0

「じゃあ、見崎鳴って子はいるの?」

久々に聞いたその名前は、懐かしさすら感じられた。
僕と反対側の席に座っている、ボロボロの机と椅子を使わされて、
以下略



38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:34:01.22 ID:4DOG5YTr0

◆Interlude II  Mr. Miyamoto

6月も終わりに近づき、その日は梅雨の時期にしては珍しく、
晴れ間が広がる心地よい天気だった。
以下略



39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:34:31.67 ID:4DOG5YTr0

この日の晩。間もなく午後7時になるが、
先日、夏至を迎えたばかりということで、まだ外は明るい。
職員室で帰る支度をする途中、外で人影が見えた。
見ると、久保寺先生がたたずんでいた。
以下略



40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:35:31.43 ID:4DOG5YTr0

そもそもこの二人がここにいる理由。
それは、先ほどの久保寺先生との会話を、三神先生が立ち聞きしていたようだ。
久保寺先生を見送って振り向くと、そこには、
何か物欲しそうな目をした三神先生がいたのだった。
以下略



41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:37:03.29 ID:4DOG5YTr0

◆No.10  Kenzo Kawahori

『いないもの』が二人になって、一ヶ月が過ぎた。
ホームルームで赤沢が新しい委員長になり、
以下略



42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:38:18.69 ID:4DOG5YTr0

この日のホームルームに現れた担任の久保寺は、
なんかいつもと様子が違っていた。
ドアを開けてから教卓に着くまで、やたらと動きがクネクネしたいたのである。
おまけに、今日はなんか大きなカバンを持っている。
以下略



43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:39:16.46 ID:4DOG5YTr0

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

誰の悲鳴だったのかわからないが、これがきっかけで
固まったまま動けなかったクラスのみんなは、
以下略



44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:40:05.36 ID:4DOG5YTr0

俺は同じ運動部で体育会系の水野・前島・米村と、
昼休みや放課後は一緒にいることが多い。
中尾も運動部だが、あいつは赤沢にべったりなので、あまり話したことがない。
さすがにこんな面々が四人でしゃべっていると、女子が見ると暑苦しいらしい。
以下略



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:40:38.76 ID:4DOG5YTr0

◆No.26  Yuya Mochiduki

久保寺先生がボクたちの目の前で自殺したあの日、
校内の混乱は、並大抵のものではなかった。
以下略



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:41:16.65 ID:4DOG5YTr0

知香姉さんはボクの家の近くにある喫茶店『イノヤ』のウェイトレスで、
昼間の間は実質上店長もしている。
この『イノヤ』は、元々姉さんの旦那さんである猪瀬さんが経営するバーで、
今は昼間が姉さん、夜は猪瀬さんがそれぞれメインとなって、店を切り盛りしている。
以下略



47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:41:55.76 ID:4DOG5YTr0

「優矢君、落ち着いた・・・?」

しばらくして姉さんはそう言って、そっと離れた。
まだ泣き止んだばかりで気持ちが高ぶりが残っていたボクは、
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