過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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337:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/26(木) 22:51:24.82 ID:VsZoKgEE0
「だってそうだろ? 洗脳が完了しないまま奪還しちまったところで、あの女が能力を取り戻す保証はないんだぜぇ?」

一理あるが、それは幻想殺しを知らない人間の言い分だ。
上条は幾分余裕が戻ってくるのを感じた。

以下略



338:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/26(木) 22:54:46.33 ID:VsZoKgEE0
「あぁ、そういうこと。お前、あの難儀な女に惚れてんのか」

「……さぁな。取り戻せればそいつもいずれはっきりすんだろ」

男の軽口に、上条があっさりと返した。
以下略



339:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/26(木) 23:01:02.40 ID:VsZoKgEE0
男が乾いた唇を軽く舐めた。
この賭けで戦況をひっくり返す。
その決意とともに。


以下略



340:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/26(木) 23:11:04.78 ID:VsZoKgEE0
「――ッ!」

翻った白衣が上条の視界から、男の姿を一時完全に覆い隠した。
踏み込みを停止した上条をよそに、男が先ほどの上条の頭の位置を正確にトレースし、たなびく布地の裏から渾身の突きを見舞った。

以下略



341:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/26(木) 23:17:06.87 ID:VsZoKgEE0
「……へっ」

引き攣ったような笑いを見て、男の思考が凍りついた。
まさかという思いに襲われていた。

以下略



342:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/26(木) 23:30:52.33 ID:VsZoKgEE0
「……てめえ、その足、治っているのか」

「あんたは、どう思う?」

問うまでもなかった。
以下略



343:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/26(木) 23:59:13.13 ID:VsZoKgEE0
「何にしても、その様子じゃもう勝負はついただろ。どこか痛めてるみたいだし」

さすがに先ほどの痛がりかたではバレバレか。
男がちっと舌打ちした。

以下略



344:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/27(金) 00:05:23.07 ID:wmsLYaSN0
「……筋金入りだな。馬鹿は死ななきゃ、治らねえらしい」

「その体でまだ戦おうっていうあんたも大概だろ」

「なるほど、否定はできねぇ――――なぁ!」
以下略



345:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/27(金) 00:09:23.72 ID:wmsLYaSN0
脳が急所を守るべきだと告げ、体が瞬時にその命令に従った。
長年培ってきた戦闘勘が腕を畳み、頭を低くし、痛めている脇腹と急所である頭部への攻撃に備えた。

右肩越しに、少年が拳を振り被ろうとしているのが見えた。
一発だけならくれてやる。耐えて、あわよくばカウンターを見舞って終わらせてやる。
以下略



346:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/27(金) 00:16:33.50 ID:wmsLYaSN0
――Bブロック、中央測定室


「遅いぞ。もう少し手際よくできんのか」

以下略



347:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/27(金) 00:21:10.87 ID:wmsLYaSN0
疲弊した頭に、洗脳はよく染み込む。
実際、一日目二日目と比べて、三日目は一気に精神解析が進んでいた。
脳の防衛機能、記憶のロジック化のスピードが鈍っているためだ。

途切れることなく送り込まれたデータ――木原や研究者たちに従順に従わせるために捏造した記憶を
以下略



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