過去ログ - 泉「未来へのテトラード」
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13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:46:58.19 ID:mMrPH74Do
「プロデューサーの癖にわかってないなあ。みんなずっとPちゃんと一緒やから、こんな時間が楽しいんやろ?」

 そういうものだろうか?
 ここまで紆余曲折を経てきたが、決して男性的に素晴らしいアピールをしてきた事は一度もない。

以下略



14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:48:42.64 ID:mMrPH74Do

 *


「はは、これだと俺の家が便利になっていくな」
以下略



15:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:50:40.99 ID:mMrPH74Do

「……みんな、大丈夫か?」
 誰しもがいつかは親元を離れる。だが、いくら個人差があるとはいってもこの年で一人離れて仕事をこなすことまで普通だとは思いたくない。
 だから、つい口にしてしまったのである。

以下略



16:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:52:05.74 ID:mMrPH74Do

「でも泉の言う事と大体同じよ。この年で親元離れてるけど、Pちゃんがいるなら寂しくはないみたい。最初は違ったけどね」

 最初というのは恐らくデビュー前後の時だろう。
 あの時は俺も不慣れであったし、彼女たちも全く別世界へ踏み込んだばかりだったから失敗も多くて不安だったに違いない。
以下略



17:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:52:59.01 ID:mMrPH74Do

 どうしてだろう、と俺も思う。

 いつからなのかということすらも覚えていないことを訊かれても答えようがないのだ。
 仕事が単調になってきたからだろうか。プロデューサー業に飽きが来てしまったからだろうか。
以下略



18:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:54:27.32 ID:mMrPH74Do

「いや何、ちょっと勝手に親心を感じてただけだ」
「ふふ、何それ」
 泉が俺の言葉に反応して笑みを漏らす。

以下略



19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:56:28.36 ID:mMrPH74Do

  *


「たっだいまー。あー、疲れた」
以下略



20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 21:00:21.23 ID:mMrPH74Do


 しかし、時は突然に変化の軌道を描く。


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21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 21:04:12.22 ID:mMrPH74Do

 そして、それはアイドルにとっても言える。
 ニューウェーブといえば、最初から綺麗に舞い、数多のファンに歌声を届けられていたわけではない。

 デビュー前は本人たちの戸惑いや不安もあって中々芽がでず、華々しい他のアイドルの映像を見ながら、自分たちは閑散とした商店街で商品の宣伝をしていることもあった。
以下略



22:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 21:05:50.17 ID:mMrPH74Do

 言われれば言われるほどますます訳が分からなくなる。

 誰しも成長すれば独りでに歩く。それが当たり前であるはずなのに、さくらどころか亜子までもそう言っているのだ。
 一応彼女たちの担当である手前、どうしかして答えを探そうと必死で過去の記憶や教訓をほじくりだすが、この広い言葉の海では正解を見つけることはとうとうできなかった。
以下略



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