過去ログ - 泉「未来へのテトラード」
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6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:35:14.56 ID:mMrPH74Do
 しかし、見覚えのない音がすれば警戒するのは当然のこと。
 俺はそっけない寝室に立てかけられていた捨てる予定の適当な棒を持ち出すと、そっとドアノブに手を開け、一気に開く―― !


「あ、おはよう、P。……って、なにしてるの?」
以下略



7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:36:35.07 ID:mMrPH74Do


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8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:38:14.66 ID:mMrPH74Do
 まさか、そんなはずは。

「他の子の中でも勘の良い子は心配していたぐらいですから、相当でしたよ。それでまあ、ちょっとしたサプライズを、ですねっ」

 少し静まり返った調子を語尾では上げて朗らかに彼女は喋る。
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9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:39:42.94 ID:mMrPH74Do
「ところで、今日は何をするつもりなんだ?」
 おおよそ状況を理解した所で、次は未来へと予定を立てなければならない。

「……うーん、特に決めてないかな、なんて」

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10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:41:13.85 ID:mMrPH74Do

「そうだ、Pはどこに行きたい?」
 二人の笑顔を見て俺も気を許し始めた頃合い、小さく盛られた自分の分の料理を平らげた泉が突然俺に訊ねてきた。

「どこに行きたい、って言われてもなあ」
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11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:43:58.45 ID:mMrPH74Do


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12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:46:25.41 ID:mMrPH74Do
 出遅れた泉とさくらは笑って謝りつつ、俺達の後を追っている。

 この雰囲気が、最近ではどことなく好きになっていた。
 適度な近さ。ずっと独り身で仕事をしていた俺にとって、彼女たちの担当というのはある意味賃金以上の何かなのかもしれない、と引きつられながら俺はふと思った。

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13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:46:58.19 ID:mMrPH74Do
「プロデューサーの癖にわかってないなあ。みんなずっとPちゃんと一緒やから、こんな時間が楽しいんやろ?」

 そういうものだろうか?
 ここまで紆余曲折を経てきたが、決して男性的に素晴らしいアピールをしてきた事は一度もない。

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14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:48:42.64 ID:mMrPH74Do

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「はは、これだと俺の家が便利になっていくな」
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15:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:50:40.99 ID:mMrPH74Do

「……みんな、大丈夫か?」
 誰しもがいつかは親元を離れる。だが、いくら個人差があるとはいってもこの年で一人離れて仕事をこなすことまで普通だとは思いたくない。
 だから、つい口にしてしまったのである。

以下略



16:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/01/01(水) 20:52:05.74 ID:mMrPH74Do

「でも泉の言う事と大体同じよ。この年で親元離れてるけど、Pちゃんがいるなら寂しくはないみたい。最初は違ったけどね」

 最初というのは恐らくデビュー前後の時だろう。
 あの時は俺も不慣れであったし、彼女たちも全く別世界へ踏み込んだばかりだったから失敗も多くて不安だったに違いない。
以下略



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