1: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:04:03.83 ID:BYiw7eL10
※初スレ、処女作です 文章が長く拙い文章ですが生暖かい目で見てやってください それではどうぞ
照「ツモ。12000オール」
恒子「き、決まったァァ!!親の役満ツモ!!!他校全てを同時にトばすという圧倒的力量により史上初の3連覇を見事に成し遂げました!!」
恭子「う…嘘や、こんなん嘘に決まってる。いくら高校生チャンピオンやからて3校同時に、それもインハイ決勝でそないバカげた話があるか!!」
恒子「優勝は…白糸台高校!! 今まさに最強の証明が成されましたっ!」
照「ありがとうございました」ガタッ
咲「あ…ありがとう…ございました」ウナダレ
穏乃「もう…麻雀なんて…うわぁぁあぁぁあぁ」ダッダッダッ、バタン
恭子「な、なぁこれ全部嘘やろ、何か悪い夢でも見とるんやろ!そうなんやろ!?何とか言いや!!」ガシッ照の腕を掴む
照「……」
恭子「うちらやて今まで必死にやってきたんや!退院した善野監督、大将まで繋げてくれたチームの皆、必死になって応援してくれてる部員や地元の人達。そんな思い全部しょって必死に戦ってきたのに…何で何でこんな事になるんや!!」
モニター
洋榎「アカン!恭子の奴頭に血ィ上っとる!早よ止めな何しでかすか分からん!」
漫「主将!早よ行ってあげてくだs―」
バタン!タッタッタッ
絹恵「お姉ちゃん 頼むわ!!」
漫「末原先輩…」
会場
恭子「あんたチャンピオンや言うてるけどほんまはサマ師か何かとちゃうんか!あんな早う聴牌するとか普通にありえへんやろ!そうやそうに違いない!主催者にチェックしてもろうて再試合しようや!!」ガサガサ照の腕を力一杯揺さぶる
洋榎「恭子!もう止めや!!」ダッダッダッ
恭子「うちらの夢がこんな…こんな簡単に終わるわけないやろおおおお!!!」
照「―て」
恭子「何やて?!」
照「離して」
恭子「うっさい!ちゃんと主催者にかけあうまでは―」
照「聞こえなかった?……同じことを2回言うのは嫌い」
恭子「!?」ゾワッ スッ腕を離す
洋榎「恭子!」
恭子「しゅ…主将」
洋榎「落ち着きや!恭子!うちらはここで終わりやけど姫松の麻雀部はこれからもずっと続いてくんやで!もしここで恭子が下手に暴れたら麻雀部或いは姫松高校の評価はガタ落ちや!せやから一旦落ち着け!な!」
恭子「せやけどこんなん納得できません!あんたやてうちらと同じ高校3年生なんやろ!?あんな桁外れに強かったらもう『そういう事』をやってるって疑うしかあらへんやんか!」
照「ねぇ」
恭子「うっさい!あんたの話なんか今は聞きとう無いわ!」
照「あなたが何とか言えと言ったから話をしようと思ったのに次は『喋るな』。言ってることがメチャクチャ」
恭子「それはそれ!これはこれや!」
洋榎「恭子。ひとまずチャンピオンが何か言いたそうやし聞く耳持ちや?」
恭子「うぅ…」
照「私は白糸台高校3年生麻雀部所属の宮永照。年もあなたたちと同世代。この際私がイカサマをしたかどうかを疑うのはあなたの自由」
恭子「…」
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2: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:05:50.82 ID:BYiw7eL10
照「けれどもあなた達は負けて私達が優勝した。―それだけが拭えない事実」
恭子「!」
照「いつまでもあなた達に時間を割いている暇はない。勝者が敗者に語りかけることなど何もない」
3: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:07:30.01 ID:BYiw7eL10
照「……」スタスタ
不良1「まってよーそんなに冷たくしなくてもいいジャンー」ガシッ
不良2「いいじゃん、おれたちとあそぼうぜー」
4: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:08:32.32 ID:BYiw7eL10
照「ど…どうして私を?」
洋榎「?どういうことや」
照「私とあなたはいわば敵同士。先日の決勝で私達は優勝しあなたたちは敗北した。それなのにどうして私を助けるの?」
5: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:10:35.48 ID:BYiw7eL10
不良2「ハァハァハァ…一向に見当たらねえ。どこ行きやがった!」
不良1「こそこそ逃げ回りやがって!あの蟹女次見つけたらただじゃおかねえ」
照「きゃ!」
6: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:12:23.35 ID:BYiw7eL10
洋榎「ほな言うてみ?照れ隠しもごまかしもせずうちに面と向かって言えるかー?」ニヤニヤ
照「う…うぅぅぅ…… あ…あり…ありが… thanks」
洋榎「何で最後で英語になるねん!ええ線いっとったやないか!」
7: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:13:05.94 ID:BYiw7eL10
照「(あの人はつい先日私達が倒した高校生の内の一人。妙な不良に絡まれて、そこを助けられて、おかしを食べて、『ありがとう』ってお礼を言って、連絡先を交換しただけのはずなのに)」
照「(いつまでも頭の中であの人の…洋榎の声が鳴り響く。洋榎の姿が脳裏に浮かぶ。)」
照「(これが…『恋』というものなの?)」
8: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:14:02.37 ID:BYiw7eL10
数日後 白糸台高校麻雀部部室
照「」ボーッ
菫「おい、誰か照について知らないか?」
9: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:14:42.81 ID:BYiw7eL10
菫&淡「照、(テル)が怒鳴った…」
菫「あいつが怒鳴るのなんて生涯初めてじゃないか?少なくとも私は今のが初めてだ」
淡「私も初めて聞いたなー テル基本的に感情の起伏があまり無い人だから」
10: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:15:52.11 ID:BYiw7eL10
洋榎《分かった。照の周りにも話せる奴はおるんやろ?そいつらに観光のパンフレットもろてき?》
照「ぱんふれっと?」
洋榎《せや、観光するんはここがええでっせーって書いてある雑誌みたいなもんや。今はインターネットとかにも無料で掲載してるのも少なくないしな》
11: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:16:40.73 ID:BYiw7eL10
観光当日 東京スカイツリー駅
洋榎「はぁ…改めて来て思ったけど東京人おりすぎやろ…」
12: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:18:15.66 ID:BYiw7eL10
東京スカイツリー展望デッキ
洋榎「うわーぎょうさんビルがそびえたっとる!!」
洋榎「いやー夜はこれがライトアップするんやろ? 景色もええし相乗効果で気分MAXやわー!」
13: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:19:27.37 ID:BYiw7eL10
晴海埠頭公園
洋榎「いやーぎょうさん回った回ったー。流石のうちでもこれだけ回ると足が棒のようになるわー」
14: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:20:12.47 ID:BYiw7eL10
洋榎「?」
照「」スッ指で拭取り
照「ほっぺにクリームついてた」
15: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:20:45.15 ID:BYiw7eL10
バス
洋榎「」ハァー
洋榎「」スッ着信件数0件、問い合わせ結果0件、新着メッセージはありません
16: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:22:09.84 ID:BYiw7eL10
放課後 姫松高校
?「主将!」
洋榎「ん?何や恭子」
17: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:23:12.49 ID:BYiw7eL10
恭子「やっぱり、頭抱えるような何かがあるっちゅう事ですね?」
洋榎「うちやっぱりおかしいなったんかな?今まで怖いもの知らずで我が道を行くっていうのがうちのアイデンティティやった。」
恭子「…」
18: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:24:00.90 ID:BYiw7eL10
照「……さようなら」スッ
洋榎「ちょ、ちょぉ待ちぃや!?い、今のは誤解や! 照やてこの前の事が話したくてこっちにわざわざ来てくれたんやろ?せやろ?」
照「…やっぱり私とあなたは他人…それがよく分かった。こんな感情を抱くことはやはり間違っていた」
19: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:24:36.52 ID:BYiw7eL10
屋上
照「…やはり母の言った通りになってしまった。人は他人に決して甘えてなどいけない。あの人の言う事する事全てにおいて苛立ちを隠せないが、不思議とその言葉通りに世界が動いていく」
照「麻雀で勝ち始めたときもそう。皆私の強さを疑って詰め寄るが結局『勝つか、負けるか』その結論に収束する。あの人の言っている事は正しい」
20: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:25:16.63 ID:BYiw7eL10
大阪 愛宕宅
洋榎「(うぅ…初めてや、仮病なんて使うて学校休んだんは…)」
洋榎「(皆、心配しとるんやろなぁ せやけど…とても学校なんか行かれへんわ)」ボフ
21: ◆J5Y.hD6Ol2[saga]
2015/02/05(木) 20:25:43.37 ID:BYiw7eL10
恭子「文句があんならな…当たって粉々に砕けてからぐちぐち言いや!!この腰抜けおたんこなすがぁあああ!!!」
洋榎「さっきから…人が下手に出て聞いてたら、ええ気になりおってええ!!」ガバアッ 片手で胸倉をつかむ
恭子「!?」
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