過去ログ - 無尽合体キサラギ
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50:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:21:06.05 ID:JL8wN2Aao
いまだアンコウの着ぐるみを着たままのタカネは
テーブルの席をヒビキにすすめ、ぽふぽふと手を叩いた。

すると切れ込み一つ無かったはずの白い壁に突如扉が現れ、
音もなく開いたかと思うと、中から数人の人間が歩み出てきた。
以下略



51:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:22:09.97 ID:JL8wN2Aao
タカネ「どうぞ召し上がってください。私の、特製らぁめんです」

ヒビキの正面に向かい合って座ったタカネの前にも、同じ鉢が置かれていた。
ニッコリと、タカネは「さぁ」と手を差し出した。

以下略



52:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:25:14.50 ID:JL8wN2Aao
もしかすると動物性の風味には、
自分の後ろに控えるアニマルロボたちのモチーフとなった動物のものがあるかも知れない。

しかしものを食べるということはこういうことだ。
だからヒビキは食事をする前には必ず「いただきます」と感謝を語り、
以下略



53:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:27:56.47 ID:JL8wN2Aao
ヒビキ「交渉……?」

ピタリとヒビキの箸が止まる。
そう言えば円盤に乗って現れたとき、
タカネは話し合いが何とかと言っていたことを今更ながらに思い出した。
以下略



54:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:29:03.78 ID:JL8wN2Aao
タカネがナプキンで口元を拭いている間に、
二人の鉢は、また音もなく現れた人間によって下げられていった。

タカネ「さて、食事も終わってしまったことですし、話し合いを始めましょうか」

以下略



55:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:30:22.54 ID:JL8wN2Aao
ヒビキ「神殿の宝を? まさか、そんなことできるわけないよ」

タカネ「それでもやってもらわないと困ります。
    高貴なるハルシュタインが、それを欲しているのです。
    拒否はできません、許しません、聞く耳さえもちません」
以下略



56:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:32:48.01 ID:JL8wN2Aao
タカネの微笑みは一層深くなり、
張り詰めた空気さえなければ
その光景は二人の少女が友情を確かめ合った場面にも見えただろう。
しかし今は、お互いが放つ気配があまりにも剣呑すぎた。

以下略



57:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:35:24.64 ID:JL8wN2Aao
ヒビキはもう一度「ごちそうさま」とだけ言い残し、
アニマルロボたちを促しながら部屋の壁へと進んだ。
まるで手がかりのない出入り口を探すのに手間取るかと、
密かに心配だったヒビキだが、
真っ直ぐ進めば丁度正面の扉がタイミングよく開いてくれた。
以下略



58:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:36:18.47 ID:JL8wN2Aao



ハルシュタイン「結果的に、アニマの秘宝の正体は分からずじまいか……」

以下略



59:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:37:34.15 ID:JL8wN2Aao
銀河聖帝――それは本来タカネが受け継ぐはずだった宇宙最高位の称号。
だがそれが今タカネの名の上に届かないのは、
称号が平安を約束するべき惑星がハルシュタインによって滅ぼされたからに他ならない。

タカネ「銀河聖帝の位も地に堕ちました。今や一軍を率いる将でありませんから」
以下略



60:名無しNIPPER[saga]
2017/01/21(土) 20:38:35.91 ID:JL8wN2Aao
ハルシュタイン「しかし……イオリは面白いやり方を見せてくれているぞ」

タカネ「イオリ……? 確か、地球という辺境惑星を攻めていると聞きましたが……」

ハルシュタイン「自ら目覚めてくれるのであれば、
以下略



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