モバP「ふみふみをふみふみ」
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1:名無しNIPPER
2017/08/06(日) 15:32:09.21 ID:FTMglOEQ0
事務所・Pデスク前

モバP「私は、ふみふみをふみふみする」

ありす「藪から棒なんて目じゃないレベルの唐突さですね……ここ数日、外もうだるような暑さでしたし、Pさんも忙しさで頭がゆだってしまったんでしょうか」

モバP「違う、私は至って正常だ。」

ありす「正常な人は、仕事の合間の休憩時間に担当アイドルを急に呼び付けて『ふみふみをふみふみする』とか言いません。はっきり言って異常です。大事になってからでは遅いので、すぐに病院で診察してもらうようオススメします」

モバP「必要ない。時間と金の無駄だ。それに──」

ありす「それに、なんです?」

モバP「病院の雰囲気は性に合わん」

ありす「……ああ、それはなんとなくわかります。あそこにいると、病人であることを強いられてるような気分になりますから」

モバP「健康管理には十分気を配っている。なにも問題はない」

ありす「多くのアイドルを担当していたら、自然とそうなりますよね。では、心のケアができるぐらいのお休みが取れるよう、ちひろさんにかけあってきます」

モバP「待て」

ありす「……ん?まだなにか」

モバP「話はまだ終わっていない」


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2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:33:21.13 ID:FTMglOEQ0
ありす「これでも忙しい身なので、できたら手短にお願いします」

モバP「……可愛げのない子どもだ」

ありす「誰のせいだと思ってるんですか。こうなったのは大体Pさんのせいですよ」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:34:17.10 ID:FTMglOEQ0
モバP「初めてだろう」

ありす「………………」


以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:35:09.04 ID:FTMglOEQ0
ありす「あ、あり得ません……私は普通の小学六年生です!あなたとは違います!」

モバP「同じだよ。文香に対する情念の重さ、眼差し、心理的な依存度、どれをとってもお前ほどの逸材はいない。違いなど、私が男でお前は女だという点のみだ」

ありす「違う……違う、違う、違う!!私はそんなこと望んでない!」
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:35:54.78 ID:FTMglOEQ0
イベント会場

ありす「……まんまと乗せられちゃった」


以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:36:42.54 ID:FTMglOEQ0
文香「おまじない……ですか。それは非常に興味深いですね……もし迷惑でなければ、教授していただきたいです」

ありす「えーっと……そのですね、このおまじないはとても長い時間を必要とするので、また別の機会にした方がいいかと思います。もうすぐサイン会も始まりますし」

文香「そう…ですか……」
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:37:26.58 ID:FTMglOEQ0
アインフェリア・控室

ありす「ない、ない、ないないない!どうして、ここにちゃんと置いておいたのに!」


以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:38:21.55 ID:FTMglOEQ0
ありす「あは……あはは、心配いりませんよ。ちょっと頼まれ事をされてたんですけど、これから探し物をしなくちゃいけなくて、だからできませんって断ってたところなんです」


ありす(大丈夫、嘘は言ってない。顔にも出てないはず)

以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:39:07.87 ID:FTMglOEQ0
ありす「はい、お願いします。私みたいなあわてんぼうを増やさないためにも、是非」

美波「あら、ありすちゃんみたいなカワイイ子なら、みんな大歓迎だと思うんだけど」

ありす「もう、からかわないでください!」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:40:06.04 ID:FTMglOEQ0
イベント会場・休憩室

文香「ふう、今日は……想像以上に、疲弊しました」

ありす「全くです。いくらサイン会とはいえ、あそこまで人が集まるなんて思いもしませんでしたよ」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:40:50.80 ID:FTMglOEQ0
文香「ありがとうございます。ありすちゃんは……優しい方ですね」

ありす「やめてください、照れちゃいますよ」

文香「ですが、事実は事実として受け入れなければいけません……ありすちゃんが私にかけてくれた言葉は、優しい嘘です。嘘は時として薬にもなりますが……同時に毒にもなるのですから」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:41:44.50 ID:FTMglOEQ0
ありす「ちょっと待っててください。なにか飲み物を持ってきます」

文香「でしたら私も一緒に……」

ありす「お疲れのようですし、ここは私に任せてください。大丈夫です、すぐに戻ってきますよ」
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:42:59.57 ID:FTMglOEQ0
ありす「……着いた」


ありす(肝心の文香さんはというと、戻ってくるまで五分もかかっていないのに、すでに読書に励んでいました。さすが自他共に認める本の虫……彼女にとってはたった五分足らずの時間でさえも、活字を読むのに相応しい時間なのでしょう)

以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:43:54.16 ID:FTMglOEQ0
ありす(それからの流れは、実にスムーズだった。計画通りにメールを送ると数分後にPさんがやって来た。Pさんが来るまで見張りを任されていましたが、他の方が休憩室を訪れる気配など微塵もなく、私はただただ、眠り姫と化した文香さんを舐めるように見つめるだけ。これから行われる情事を想像して、頬を上気させるだけだったのです)


モバP「よくやったな、ありす」

以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:44:58.94 ID:FTMglOEQ0
モバP「憧れは理解からもっとも遠い感情だ。お前は大人というものを真に理解できてなどいなかった」

ありす「──どこまで堕ちるつもりですか、Pさん」

モバP「どこまでも堕ちるさ。果てなどない」
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:46:02.32 ID:FTMglOEQ0
ありす(躊躇いなどなかったはずだった。だって、これは全て私の望んだことだったから。この手を伸ばし、熟睡している文香さんをふみふみするだけで、全部終わり。だというのに、どうしてこうも名残惜しいのでしょう)


ありす「文香さん」

以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:47:15.27 ID:FTMglOEQ0
ありす(そう言って、文香さんはのっそりと立ち上がった。彼女はまるで幽鬼にでも憑かれたかのように、禍々しい形相をしていた。口角を上げ、にやりといやらしい笑みを浮かべるそれは、もはや私の知っている文香さんではなかった)


モバP「ありす、ここは一旦引くぞ──!!」

以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:48:24.59 ID:FTMglOEQ0
文香「無理もありません……彼女はまだ小学六年生。子どもがこのような失態を犯してしまえば、恐怖に怯えるのも当然かと」

美波「そうね、この子のおしおきは後回しにしましょう。今はそれよりもっと大事な用事があるもの」


以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:49:44.84 ID:FTMglOEQ0
モバP「……賢しい真似を」

美波「これも全てPさんの教鞭のおかげです。どうです?担当アイドルたちの成長を見れて嬉しいですか」

モバP「ああ、実に愉快だ。これだけ飲み込みが良ければ、指導の甲斐もある」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:51:06.90 ID:FTMglOEQ0
ありす(じりじりとPさんに詰め寄る文香さんは、恍惚とした表情を浮かべていた。微塵も罪の意識など感じていない様子で、本当に嬉しそうだった。だからこれから起こることは、きっと私たちにとって、とても楽しくて夢のような時間なんだろう)


モバP「すまなかったな、ありす」

以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/06(日) 15:52:44.37 ID:FTMglOEQ0
ありす(心が段々と閉じていく。目の前が徐々に暗くなっていくのを感じて、安堵したと同時にPさんのことが心配になった。人付き合いが苦手で、口下手で、寂しがり屋な彼だけど、それでも良い所はあるんだ。だから傍にいてあげないと……仄暗い視界の中で、彼に向かって手を伸ばす。決して届かない距離を埋めるように伸ばした手の先で、Pさんの唇に無理矢理自らの唇を重ねた文香さんを見て、思った)




以下略 AAS



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