過去ログ - 恒一「『ある年』の3年3組の追憶」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:01:45.99 ID:4DOG5YTr0
赤沢さんが死んだ後に、ようやく記憶を取り戻したあの思い出。
でも、あまりにも遅すぎた。
どうしてあの時、思い出せなかったのだろう?
覚えていると言えなかったのだろう?
記憶が現象で消されたなんて、言い訳に過ぎない。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:04:00.65 ID:4DOG5YTr0

◆No.11  Yukari Sakuragi

4月26日、日曜日。
私と、風見君、赤沢さんの三人は夕見ヶ丘の市立病院へ向かっている。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:04:35.47 ID:4DOG5YTr0

風見智彦君。
まだ出会って二ヶ月も経ってないが、真面目でしっかり者の男の子だ。
ホームルームで委員長を選ぶ時に、私と風見君が選ばれた時は、
勅使河原君から、
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:05:13.30 ID:4DOG5YTr0

当たり障りの無い言葉を選ぶのに必死で話が進まない私と風見君に対して、
赤沢さんはその後もズバズバと質問攻めにした。
赤沢さんとは、去年同じクラスになってからの大切な親友だ。
体育祭の時に一緒に撮ってもらった写真の笑顔のように、
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:05:58.03 ID:4DOG5YTr0

面会時間が終わり、帰路についたその最中、
私たち三人は大切なことを忘れていたのに気がついた。

「しまった・・・、榊原君に『いないもの』の話をしていない!」
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:06:37.70 ID:4DOG5YTr0

◆No.1  Izumi Akazawa

5月6日。大型連休、いわゆるゴールデンウィークが明けた初日。
まだ休みボケが残る中で、皆が会社や学校に重い足取りで向かうのに対し、
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:07:08.98 ID:4DOG5YTr0

思い返せば一年半前。
家庭の事情で一つ屋根の上で暮らしていた、私の従兄の赤沢和馬。
幼い頃から、私が『おにぃ』と呼んで慕っていた彼は、
おととしの3年3組の対策係だった。
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:08:05.42 ID:4DOG5YTr0

私が再び登校したのは、5月11日の月曜日。
治った途端、第二土曜で休日になってしまったため、
学校は10日ぶりのこととなった。

以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:09:08.29 ID:4DOG5YTr0

「ご、ごめんなさい。あなたのことじゃないの。
はっきり思い出せない、自分のふがいなさにね・・・」

「赤沢さん、あまり思い詰めても」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:10:36.46 ID:4DOG5YTr0

◆No.19  Junta Nakao

中間試験の日程が張り出され、クラスの空気が重くなるのが、
手に取るようによくわかった。
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/06(月) 21:11:45.23 ID:4DOG5YTr0
ところが、そんな俺が積み重ねてきた努力を全否定するような存在が、
今のクラスにはいるのだった。

勅使河原と風見の腐れ縁の話は、いつしか進学する高校の話になり、
勅使河原はその男にも、その話題を振った。
以下略



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