過去ログ - 【まどか×PSYREN】ほむら「結構よ、指を咥えてそこで見ていなさい。夜科アゲハ」
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1: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:00:59.66 ID:0wYW71OQo
魔法少女まどかマギカとPSYREN−サイレン−のクロスssです。

地の文あり、改変上等となっております。

ヒリューさん、W.I.S.E勢は登場しないしようとなっております。

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2: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:02:14.61 ID:0wYW71OQo
 またダメだった。これで何度目だろうか。
 目覚めたのはいつもの病室。
 これから九日後が何度も繰り返してきた転入初日。
 これだけ、転入を繰り返せば初めの挨拶など手慣れたものだ。
 それよりも今は如何にしてまどかをインキュベーターの魔の手から救うかを考えなければ。
以下略



3: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:03:44.73 ID:0wYW71OQo





以下略



4: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:04:43.02 ID:0wYW71OQo
 寝間着から見滝原中の制服に着替えた私は当初の予定通り時間を止め、窓から病院を抜け出して、黒猫のエイ
ミーに会いに公園へとやって来た。
 もちろん途中でコンビニによって小さな調整乳と紙皿を購入済みだ。
 交通事故が起こりやすいモデルケースのような作りの公園の中を私はキョロキョロと見回す。
 エイミーは毎回この公園のどこかでくつろいでいる。
以下略



5: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:05:42.24 ID:0wYW71OQo
 私はその場を立ち去るべく立ち上がる。
 時間にはまだ余裕はあるが、あまり長い間病室を無人にすると何か厄介な事態に巻き込まれるかもしれない。
 もっとも、そんなことは未だに一度足りとも起きてはいない。
 けれど、用心するに越したことはないのだ。
 突如、空間がたわむような感覚をソウルジェムがキャッチする。
以下略



6: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:06:41.01 ID:0wYW71OQo
 結界を開き、中へと侵入した私はその内部の惨状を見て言葉を失う。
 結界の内部はズタズタに引き裂かれていて、酷い状態だった。
 なにより訳が分からないのは結界内の一部分が綺麗な球状に消失していたことだ。破壊ではなく消失。
 ぽっかりと空間そのものに穴が開いていた。どんな魔法を使えばこんな状態にすることが出来るのか。
 どんな願いをかなえるとこんな魔法を体現するのか。私には理解が追い付かない。
以下略



7: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:07:38.34 ID:0wYW71OQo
 私は結界の主の元へ到着して驚愕した。
 魔女と戦っていたのは魔法少女などではなく、黒髪の男の人だった。
 丁度成人式に出席していそうな年齢に見えるその人は、幾度も死線を乗り越えてきた者のみが持つ『凄味』が合った。
 私の目が彼を捉えた瞬間、私がプレッシャーをかけられた。
 違う、彼はあくまで自然体に見える。自然体で魔女と戦っている。
以下略



8: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:08:38.61 ID:0wYW71OQo
 痛みにのたうつ魔女が男を再度叩き潰そうと襲いかかるが、やはり結果は同じだった。
 あれはなんだ。魔女を自動補足して、切り刻む武器。いや、少し違う気がする。
 私が彼の『力』を分析していると突如、黒い丸鋸の軌道が変わる。
 彼の周りを凄い勢いで回っていた丸鋸は一度空中で静止する。
 直後、直線最短距離で魔女に向かって突き進む。
以下略



9: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:09:39.09 ID:0wYW71OQo
 夜科アゲハと名乗った男は、穏やかな表情でこちらに歩いてくる。
 その表情に敵意は感じられなかったが、私は時を止め背後に回る。

「あなたは何者?サイキッカーっていうのは何?ただの人間じゃないのは間違いないわよね。目的は何?保護っ
ていったいどういう状態を保護と称するのかしら」
以下略



10: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:10:41.35 ID:0wYW71OQo





以下略



11: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:11:39.14 ID:0wYW71OQo
 私は病室のベッドの上で一人思考に沈没する。
 その大部分は『PSY』という力についてだ。
 暴王の月。彼、夜科アゲハはあの力をそう呼称していた。
 『PSY』の波導を感知し、自動追尾する黒い球体だと。
 その黒い球体に触れたものは二種類の反応を示すとも言っていた。
以下略



12: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:12:39.67 ID:0wYW71OQo
 翌日、夜科アゲハは私の見舞いに来た。病室の扉を閉めるやいなや口を開く。

「おっす。調子どうだ?っても、もう退院も決まってるんだったな。昨日の話、考えてくれたか?」

「えぇ、考えたわ。何度問われても私はワルプルギスの夜を超えるまでこの町を離れるつもりはない。天樹院家
以下略



13: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:13:37.46 ID:0wYW71OQo
 彼はそういって話を始めた。
 彼がサイレンドリフトであったこと。
 サイレン世界とは荒廃した未来の世界であったこと。
 その世界の大気を吸い込むと脳覚醒というものを起こして『PSY』の力に目覚めるということ。
 正直なところ、手放しですべてを信じることは出来ない話だと思った。
以下略



14: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:14:38.09 ID:0wYW71OQo
「つまりあなたが魔女結界の中で『PSY』をばら撒いて、それが辺りに充満するまで私があなたを守ればいい
わけね」

 私の言葉に夜科アゲハは「ほー、正解正解」と驚きを露わにする。

以下略



15: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:15:38.61 ID:0wYW71OQo
「それに。ほむら、お前のこと見てるとあの時の俺や桜子を見てるみたいで放っておけないんだよな」

 最後に付け足されたその言葉がどれほどの重みをもっているのか。
 私には想像がつかなかった。
 それがぶつかった壁を乗り越えたものと、未だ壁の前で立ち往生しているものの『差』だろうか。
以下略



16: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:16:40.15 ID:0wYW71OQo





以下略



17: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:17:38.74 ID:0wYW71OQo
 私、暁美ほむらは今類い稀なる危機に瀕している。
 やはりここは状況を整理すべきだろうか。と、とりあえずそうしましょう。
 
 鹿目まどかにインキュベーターが近づかないように四十メートル付近から尾行をしていた。
 突如怪しげな気配を感じた私は、鹿目まどかに気づかれないようにしつつ彼女に近寄った。
以下略



18: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:18:38.36 ID:0wYW71OQo
 反撃しようにも私はサイレンサーなんて便利なものを持っていない。
 この人ごみの真っただ中で銃声がするのは明らかにマズイ。どうすべきか。
 とりあえず人の少ないところへ行こう。
 このまま逃げ続けるのは埒があかないし、何より私にもプライドってものがある。
 魔法少女に喧嘩を売ったことを後悔させてやる。
以下略



19: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:19:37.37 ID:0wYW71OQo
女はそれだけ言うと私に向かってウィンクして手近な窓から飛び降りる。
 女がいなくなってからワンテンポ遅れてようやく私は後を追う。
 女が飛び降りた窓からその姿を探す。
 真下、なし。
 そこから視線を正面へと移すがやはりいない。
以下略



20: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:20:41.05 ID:0wYW71OQo





以下略



21: ◆FLVUV.9phY[sage saga]
2013/04/13(土) 08:21:39.64 ID:0wYW71OQo
 私と夜科アゲハは連れ立って街を歩く。会話はない。
 彼は、私が話をする気がないことに気がついていて話しかけてこないように思える。
 これから遭遇するであろう使い魔のことを考える。大した問題ではなさそうだ。
 黙々と私は歩を進めるが、ふと『PSY』という力のことが気になりだす。
 当然だった。
以下略



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