過去ログ - エルフ「譚奇フルエ、代時正大…?」
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2014/05/09(金) 08:15:51.30 ID:YMyVStxR0
エルフ「大正エルフに浪漫の嵐!」
男「手さぐり進行で」
〜〜
時は大正、大日本の時代。
シベリアの地にて3333人の日本人が散った記憶も新しい、そんな時代…
一人の男が夜の港の酒場町を、千鳥足で歩いていた。
たいそう飲んだようにも見えるが、実のところこの男、滅法酒に弱く
先程まで飲んでいた酒はコップ一杯の安酒にも満たず。
はっきり言うところ、男は下戸であった。
男「…頭が痛い」
千鳥足もさる事ながら、それを勘案しても男の歩きはどこかイビツで
まるで、右足を庇うような不恰好な歩きであった。
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2014/05/09(金) 08:29:47.50 ID:44+2Akow0
男の行く先に、2人の人影があった。
一人は見るからに不機嫌そうな商人然とした男。
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2014/05/09(金) 08:41:32.49 ID:2ODNgocP0
聞けばその、歳の頃十才にも見えたその少女は中国の娼館に買われたそうなのだが、
どういうわけか、ここ日本の場末の陰の商人にまで払い下げられているのだという。
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2014/05/09(金) 09:00:47.96 ID:DF6v41Ws0
エルフ?「ええい!どいつもこいつも私のことを厄介扱いしおってからに!いいから買えばいいだろう!」
すると、それまで(およそこの商人の手に渡る前から)ずっと沈黙していたその少女が、突然口を開いた。
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2014/05/09(金) 09:18:12.38 ID:3kp0xQWh0
商人「馬鹿野郎、そんな奇天烈話を聞かせたら客がますます気味悪がるだろうよ!」
男「まあ、な、面白い話ではあったが、今度雑誌にでも投稿したらどうだ?」
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2014/05/09(金) 09:35:51.60 ID:6IQx61BD0
エルフ?「腐ったようなその目を鏡に映し、しかし心に中には未だ消えぬ火があるだろう?」
男「そうだ」
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2014/05/09(金) 09:37:40.42 ID:6IQx61BD0
というわけで、アジアの東の島国の
汚い場末の路地裏で
男がエルフを買った話
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2014/05/09(金) 09:40:44.53 ID:Tpx7i3QQo
地の文が好みだ
応援してる
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/09(金) 12:33:32.11 ID:DF6v41Ws0
さて、一人の女を買った帰り道
男は早速もって後悔を始めていました。
酔いが覚めたことも手伝って、なんと馬鹿な買い物をしたのだろう、と。
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/09(金) 12:44:41.17 ID:YMyVStxR0
男「お、お前のいうエルフとは、一体なんなんだ?名前なのか、それとも」
エルフ?「…まあ、端的に言えば種としての呼び名だ、畜生や猿がいて、人間がいて、エルフがいるといった具合にな」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/09(金) 12:50:20.70 ID:PdHf5STl0
付け加えていうなら、不思議なことがもう一つ。
街の明かりがそれなりに煌々と照っていた夜だったが、
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/09(金) 13:34:05.17 ID:uJQy19bc0
暫くして辿り着いた家屋は、
エルフ?「…ふむ、ここが住まいか、まあ予想の範疇ではあるな」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/05/09(金) 13:52:26.82 ID:QmZhSF1q0
大正か、世界が混沌としてくる時代だな
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/09(金) 13:53:10.86 ID:2ODNgocP0
男「昔いた道場の教えでな、"武とは知をもって武であり、人は人として武を用いるべきである"といわれてな」
エルフ?「…ふぅむ」
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/09(金) 16:06:28.80 ID:LgOVtUHE0
男「ほら、井戸で汲んできた。手拭いも綺麗なのがあったはずだから、それを使うといい」
エルフ?「ありがとう、どれ…」
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/09(金) 16:26:36.98 ID:Zc417ZkT0
しゅるしゅると、後ろで少女が身にまとったボロ布を脱ぎ去る音が聞こえる。
いま男の後ろには、薄汚れていながら、しかし将来性豊かな女子の全裸があるのだろう。
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/09(金) 16:50:44.77 ID:Zc417ZkT0
エルフ「エルフは、人間と比べるとこのように耳が尖っているのだよ、私の場合はさっきまでみたいに隠すことも出来るが、力を使うとどうしてもな」
少女が耳について説明する中でまたしても聞きなれない言葉が出た。
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/09(金) 17:14:02.88 ID:c/gJzRy30
水が濁った分だけ、少女の体が綺麗になっているのは当然だが、それにしたってここまでとは、男にとって理解の外であった。
特に少女の金髪は、出会った頃の汚れがまるで嘘のように、電灯の光を反射して煌めいていた。
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/05/09(金) 17:41:51.99 ID:yu0iR07UO
>小僧
ロリババアですかそうですか
俺得
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/09(金) 17:44:51.58 ID:3hr+23sd0
エルフ「な!こ、この…気にしてることをずけずけと…ゆうなぁ人間め」
男「ふん、胸より先に腹が出てるうちは男を誘惑することなど覚えんことだな」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/05/09(金) 18:07:08.37 ID:0HrJzr5K0
着物を纏うその姿に、男はかつての光景を重ねていた。
エルフ「…なあ、似合うか?」
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