1:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 22:16:35.36 ID:HDd5UF4lO
「カカシ、お前を拘束しなければならない」
穏やかな窓の外とは対照的に、執務室は薄暗い。
反論よりも、ナルト達の前で確かめなければいけないことがあった。
「五代目は、俺が手を下したとお思いなのですね」
目線をあわせないまま、綱手様は言った。
「ああ」
もう、この場でなにを言おうと全てが無駄だ。
背後からはナルト達の視線が突き刺さる。
あんな話を信じたのか、と騒げるだけの反抗心も俺にはなかった。
「カカシさん、行きましょう」
後ろ手に手首を拘束された俺は、扉をこえる前に一度だけ振り返る。
しかし、ナルトもサクラもサスケも五代目も、誰も俺の方を振り向きすらしなかった。
どうすることも出来ず、俺は執務室を後にした。
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2:オータ ◆aTPuZgTcsQ
2014/08/25(月) 22:19:03.15 ID:HDd5UF4lO
がっつり地の文で、オリキャラでまくりですが、読んでいただけると嬉しいです!
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/25(月) 22:19:40.43 ID:VZHWFx2dO
今週号読んでねーだろ?ウスラトンカチ
4:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 22:20:37.15 ID:HDd5UF4lO
あれは一週間くらい前のことだ。
俺達はある任務に向かっていた。
内容はどうってことない農作業で、任務先に問題があったわけでもない。
5:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 22:21:52.44 ID:HDd5UF4lO
驚いたのは、それから数十分後。
依頼人と顔を合わせた時だった。
依頼人の呼吸が止まる音が、俺には聞こえた。
6:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 22:22:58.88 ID:HDd5UF4lO
次の日、また同じ道を歩く俺の前を、ナルト達が歩いている。
俺は本を読むふりをしながら、依頼人のことを考えていた。
結論から言うと、俺はキョガクを知っていた。
7:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 22:24:28.69 ID:HDd5UF4lO
「ご苦労様です。お茶でもいかがですか」
全身土まみれのナルトをよけるように、依頼人が昼飯を持って現れた。
8:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 22:26:17.42 ID:HDd5UF4lO
三日目の朝、遅刻してこない俺をナルトは不審げに見た。
「一体どうしちゃったんですか」
9:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 22:27:45.19 ID:HDd5UF4lO
ナルトやサスケも驚いているようだった。
「戦争孤児なら、行方が知れなくなっても誰も気にはとめない。
忍者でも同じことだ。
10:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 22:29:02.73 ID:HDd5UF4lO
任務先へたどり着くまで、ナルトはぶすくれて一言も喋らなかった。
だが、畑に着くとすぐ、クワも持たずに突然印を組み始めた。
11:オータ ◆aTPuZgTcsQ
2014/08/25(月) 22:31:12.71 ID:HDd5UF4lO
>>3
読んでないです……
というかコミックス派です
ヤバいですか?
12:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 22:40:06.16 ID:HDd5UF4lO
今日も俺の隣で、当たり前のようにキョガクは食事をとっている。
ナルトがどうでもいい疑問を投げかけた。
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/25(月) 22:45:20.77 ID:6X3qHksI0
これはマジで期待
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/25(月) 22:51:28.83 ID:bP6KSjSWO
期待
15:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage]
2014/08/25(月) 23:07:27.60 ID:HDd5UF4lO
>>13>>14
本当にありがとうございます!がんばります!
16:オータ ◆aTPuZgTcsQ[sage saga]
2014/08/25(月) 23:10:11.64 ID:HDd5UF4lO
「オッサンも忍者だったのか?」
ナルトが的外れな質問をした。
「ええ、あの任務からしばらくは続けていましたよ。
17:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:12:49.73 ID:HDd5UF4lO
五代目に呼び出されたのは俺だけで、ナルト達は、可能ならまた明日から任務に向かうよう指示を出されていた。
ナルトは任せてくれと、威勢よく答えた。
俺は何か嫌な予感がしたが、なにも言わなかった。
18:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:14:19.80 ID:HDd5UF4lO
俺は後ろから、男の首を腕で捕まえた。
「残念だったな。アンタには木の葉へ来てもらう」
19:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:15:42.43 ID:HDd5UF4lO
「取り逃がしただと!お前がついていながら!」
「申し訳ありません」
20:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:17:11.59 ID:HDd5UF4lO
五代目は、強い瞳でこちらを見返した。
「なんのことだ」
21:オータ ◆aTPuZgTcsQ[saga]
2014/08/25(月) 23:18:42.80 ID:HDd5UF4lO
「お前がアイツの出版を手伝ったのなら、アイツをわざと逃がすだろうと思っていたんだ」
「そうでしょうね。
アイツは私の父親について、色々と本に書いたみたいですから」
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