過去ログ - 輝子「プロローグ」
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1:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:15:23.72 ID:Kw3uxajN0

目が覚めると、まずシャワーを浴びる。
夜も勿論お風呂には入るけれど、これは私の昔からの習慣。

だって寝起きのボサボサ頭で外へ出ることは彼に何度も怒られた、少しは女の子らしくしろと、そう言われてきた。
寝癖があるとどうも女の子らしくないらしい。

最初は私も必死に櫛で髪を整えていたりしてたんだが、私の髪は癖が強いから一度シャワーを浴びてしまった方がてっとり早い。

でも、シャワーを浴びた後のドライヤーは少し億劫で、腰まで届くほどの長さの髪を全部乾かすまでには時間がかかる。

それに乾かす時は丁寧にやらないと結局ぐしゃぐしゃになってしまうし。
指を櫛代わりに髪を梳いても、たまにひっかかって痛かったりもする。

これだけめんどくさいことなのに、特に今日は少し時間をかけないといけなくて、まぁ仕方ないか、女の子らしくないとかよく分からんことで怒られるのはいやだしな。

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2:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:17:26.85 ID:Kw3uxajN0

髪が十分乾いたら小さな三つ編みを作り、リボンで結ぶ。
ピンクのリボンはもう色が褪せてしまっていて、そろそろ新しいのを買った方がいいのかもしれない。

今日の服はどうしようか。
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:19:49.92 ID:Kw3uxajN0

…………
……


以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:22:45.38 ID:Kw3uxajN0

「あら、こんにちは」


再び外に出ようと後ろを振り向いたら、声をかけられてしまった。
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:24:46.26 ID:Kw3uxajN0

またしばらく時間を置いて訪ねなおそう、それかエレベーターの前で待っとくのもありか。
そんなことを考えながら、逃げるようにドアノブを握ろうとしたその瞬間、勝手にドアが開いた。

掴もうとしたものが目の前から遠ざかり手は空を切る、その勢いで私はバランスを崩してしまう。
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:27:54.72 ID:Kw3uxajN0

「先程、丁度いらっしゃったんですよ」

「そうですか、あー……それなら……」

以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:30:20.98 ID:Kw3uxajN0

「じゃあとりあえず……飯でも食いに行くか、俺実は朝から何も食ってないから腹ペコなんだよ」


ん、朝ご飯食べてないのか。
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:33:35.86 ID:Kw3uxajN0

…………
……


以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:36:41.33 ID:Kw3uxajN0

気を紛らすために食器を置いて、ぼんやりとお店の中を見渡す。
なんとなく見つめた視界の先に、カウンターに並んで座っている男女の二人組を見つけた。

お店には家族連ればかりで、男女二人きりという組み合わせはなかなかいない、彼等二人と私達ぐらい。
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:39:34.01 ID:Kw3uxajN0

「輝子」

「フヒッ?」

以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:41:23.17 ID:Kw3uxajN0

「な、なぁ」

「ん?」

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 23:42:10.65 ID:Kw3uxajN0

周りは相変わらずとても活気があって、暖房もとても強く暑いくらい。
それなのに私達の空間だけが時間ごと氷に包まれたようで。

おしぼりを小さく丸めたり広げたりする。彼の方にこっそり盗むように視線を投げると、彼はいつの間にか目を瞑っていて何かを考えているようだった。
以下略



13:名無しNIPPER[sage]
2015/02/22(日) 23:44:51.67 ID:Kw3uxajN0
続きはまた明日ぐらいに


14:名無しNIPPER[sage]
2015/02/22(日) 23:46:40.62 ID:kB0lImcpo
おっつおっつ期待してる


15:名無しNIPPER[saga]
2015/02/23(月) 15:24:33.12 ID:zW0LuoBg0

…………
……


以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/02/23(月) 15:27:14.08 ID:zW0LuoBg0

しばらく歩いていたら、体も段々とあったまってきた。
腕を解いて彼の隣を歩く、すぐ隣に立つのはなんだか恥ずかしい気がして、一歩だけ引いて。
腕を組むとかは別にいいんだけどな、なんでだろう。

以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/02/23(月) 15:29:12.03 ID:zW0LuoBg0

…………
……


以下略



18:名無しNIPPER[saga]
2015/02/23(月) 15:32:09.59 ID:zW0LuoBg0

「いや、そう決めるのは早いかもだぞ」

「……ん?」

以下略



19:名無しNIPPER[saga]
2015/02/23(月) 15:33:44.42 ID:zW0LuoBg0

ようやく彼の姿が見えてくる。腕を組みながら佇んでいる。
酷いぞ、親友。私を置いていくなんて。

悪態の一つでもつこうかと思ったけれど、彼は真剣に何かを見ていて。
以下略



20:名無しNIPPER[saga]
2015/02/23(月) 15:36:20.95 ID:zW0LuoBg0

ゆっくりと開くドア、その錆びた高音は私の奥の方に響いてきた。
彼が部屋の中に入るのを見て、私もその後ろに隠れるようにしながら恐る恐る続く。

無言で入るのは少し変な気がしたから、部屋に入る前に一言だけ「ただいま」と一言呟いてみたけれど、ドアの向こうには勿論誰もいない。
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2015/02/23(月) 15:37:31.25 ID:zW0LuoBg0

「お、ソファーも残ってるんだな……これでよく仮眠とかとってたっけ」


彼がソファーに座ると部屋に埃がまった、吸ってしまったのか少し咳き込んでいて、心配になる。
以下略



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